バオガオン

・・・・・・・・・・・・・・

「グヘヘヘ・・・　見つけただよ　ガオン　」　

鋼鉄の悪魔の体内で　
機械仕掛けの悪魔の中で　単眼の鬼　ガラギャは不適に笑う・・・

「グヘヘ　オラ　嬉しいだ　楽しみだ♪　久々に暴れらるだ。久々に壊せるだ」

魔神の名は　ゾラマンダ
ガラギャの操る　有人強襲型ＤＧ　
当然　その能力は比べるまでもなし。

低くうなると攻撃態勢をとる、　今のガオンに逃げる意思はない。

既に己を早く飛ばす翼無き今、逃げ切れないと観念したか・・・
否、観念とは違う。それこそが　己の生き残る最良なる道と察知したのだ。

「・・・いい覚悟だ・・・さぁ　いくだよっ！」

・・・・・・そして　ソコから　少し離れた場所　では・・・

『隊長っ　未確認機　０１、０７　交戦開始っ！　』
「こちらも確認したっ！　各機は　ファェイズシフトＣ続行。　今は被害の縮小に専念せよ。」
『『『了解っ』』』

『鉄さんっ。０７のデータが判明したぞい。正真正銘　大物ＤＧじゃ
コードネームは「ゾラマンダ」　今までにも３つの都市と５つ街を　壊滅させとる』

「ふんっ　思ったとおり　やっかいなバケモノのようだな。」
「じゃが　幸いヤツはライオンロボに目をむいておるようじゃ。隙を見て一斉攻撃すればあるいはーーー」

『隊長っ！』

博士とは　部下からの通信が割り込む。近くで待機してる部下からだった　

「なんだ？　なにか　あったのか？」
『いえ、　今エリア内に子供の姿を見かけたとの情報が。いかが致しましょう？』

「子供だと・・・！？　ちっ　これだから　ガキはーーー避難勧告をなんだと思ってやがる。　」
『おい　鉄さん　こっち　の映像にも写ったぞ　この子じゃないかの？』

愚痴をこぼしていた隊長だったが　
モニターを見て隊長の表情が固まる。そこに写っていたのは・・・・・・・・・

「つっ？つつつ　つばさぁっ！？ななな何故　こんな所に！？」
『ホ？　知り合いか？　娘・・・のはずないわな。まさか彼女ーー」
「ど阿呆っ！ただの姪っ子だっ　だが信じられん　そんなことするような娘に
育てた・・もとい　られてる覚えはないが」
『あのぅ　日詰隊長、　我々は　どうしたらーー』
「ーー！！　め、命令に変更なしっ　お前らはそのまま待機っ。　ミミズク　場所はどこだ！　
これより　当機は姪っ子・・・（コホン）民間人の身柄を保護するっ！」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・（ハァハァ）　もうっ　なびき君　どこまで走って行っちゃたのよ
避難勧告も　鳴ってるというのにっ　早くにげないとーー」

ゴォォーーーッ

[キャ！？な、　なにっ？」
上空からの突風に　少女は　足を止める。
そして　突風の原因から　顔を出したのは・・・

「つばさ　ぁぁぁぁぁぁーっ！！！」
「！？叔父さんっ！？？え？　どうして？？」
「阿呆っ！そりゃ　コッチのセリフだっ！ココは危険だ！！早く乗れっ！！」　
「ゴメンナサイ！　でも　なびき君・・私のクラスメイトがマダーーーーー！！」

一方　その頃
そして　二体の　巨大なるケモノの戦いは　いまだ続いていた。

敵ＤＧ　ゾラマンダの怒涛の攻撃っ
手にした槌には爆薬が内臓されてるらしく　爆煙と轟音が巻き上がる
幸い　今が攻撃はあたっていないものの
ガオンは　かわすのが精一杯だった・・・だが

[ナカナカやるだな・・・オラの攻撃をかわすだどわ」
「GAO・・・」
「だったら　こっぢも少しだげ本気だっ　百足剛腕（ｾﾝﾁﾋﾞｰﾄﾞ　ﾗﾘｱｯﾄ）　展っ開っ！！」

ガシャン！

！？

瞬間　手にした武器を手放したかと思うと
魔神の腕は　劇的に変化した。
折りたたまれていた腕が開き。そのリーチは数倍に伸びあがるっ！

「ぐらえっ！」
ブオン！？

ドガッ！！！
「ＧＡ！！？］

クリティカルヒット！
突如かわった　敵ロボットの攻撃に　流石のガオンも読みきれなったのだ　

「マダマダだあぁー！」

ガガガガガガッガガガ！！！

「GAAAAAAOO!?」

間髪居れずに続く攻撃！！

その怒涛の攻撃に耐え切れず
ガオンの体は　宙にまい大地に伏す。

「・・・グヘヘ　ざっとコンナもんだで・・・ざて　あともう少し痛めづけてから　
もって帰ればーー？？　なんだ　アイヅは？」

「ガオンッ！　しっかりしろっ　ガオオーン！」

！？

「・・・ＧＡ？？」
「？？　なんだ　あれ？　人間の子供だが？？」

「お前　ガオン　なんだろ！？　　約束　守ってくれだんだろっ！？」
「ＧＡ・・・ＧＡＯ・・・」
「わからないのかいっ！？　ボクだっ！　ボクは　盾神なびきだっ！」
「・・・・・・・・ＧＡ！？」

「・・・？なんだ？　なに言ってるだが　あの人間。　わけわがらねえから　プチっとーー♪」

グオッ！

「ーーーえっ！？」

その時　彼へ振り下ろされる　鋼鉄の腕
ソレはあまりにも　巨大で避けることも適わず
少年の体はそのまま　潰ーーーー

「！？　ＧＡＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＮッ！！」

ブオンッ！

ーーーいや　潰れることはなかった！！
ガオンの強靭な顎は　ゾラマンダの体を宙へと投げとばすっ

「な、なんだあああああぁぁぁぁ～～っ！？」

ズズーーン！

「ガオン　やっぱり　君はーー♪」
『・・・ＧＡＯ！』

ガシャンッ！

その時　ガオンの腹部が　大きく開き　コックピットが現れた。

「・・・これは・・・中に乗れってこと？？」
『・・・・・・』

ガオンは何も答えない。だが　少年には　その意思が　シッカリ伝わった。

「わかったっ　行こう　ガオン！」

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