同人戦隊コミレンジャー 第２１話「白銀（シロガネ）の少女」
― ●月◎日 深夜 −
・・・・・・・・
少女 「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」
少女は駆けていた。 暗き街を・・・ただ闇雲に・・・ただひたすらに、
少女 「（ハァッ、ハァッ ハァッ）・・・
・・・逃げなくちゃ・・彼等から・・・もっと・・もっと・・」
しかし・・・
オタク縦「ケッケッケッ・・・ようやくみつけたでゴザルよ」
少女 「あっ！？」
オタク横「も、もう遅いんだな お嬢ちゃんは袋のねずみ なんだな♪」
戦闘員 「「「「「「ウィ〜〜！！」」」」」
少女 「・・・あっ・・・あっ・・・」
そう 少女は何時のまにか 彼等
『ハラジロシスターズ』に取り囲まれていたのだった！
オタク縦「こんな夜遅くに 外に出歩くなんて
お嬢ちゃんは イケナイ子でござるな〜（ニヤニヤッ）」
オタク横「そ、そんなイケナイ娘は 帰ったら御仕置なんだな♪」
少女 「い・・・いや」
オタクズ「「グヘヘヘヘヘェ〜 捕まえ・・・」」
少女 「来ないでぇ〜っ！！」カッ！
ビリビリビリッ！！！
オタクズ「「ギヤアアアァァァァァッ！！」」
ドテーンッ！！
少女 「ハァ、ハァ・・・」
オタク縦「シ・・・痺れたでござるぅぅぅ〜」
オタク横「な、なんなんだな〜？ 今のは？？」
戦闘員 「「ウィ？（さぁ？）」」
オタク縦「くっ、戦闘員！ ぼさっとせずに コイツを捕まえるでござるっ！」
戦闘員 「「「「「「ウ、ウィ〜！！」」」」」
ドドドドドドドドッ！！
少女 「我が手に積もりし 銀の想いよ・・・妖魔を滅する 雷となれ！！」
戦闘員 「ウィッ！？」（ビクッ）
オタク横「ち、チョット待つんだな！お嬢ちゃん！（汗）」
オタク縦「お主は まさか・・・」
少女 「必殺っ！ 愛・帝・レボリューション！！」ピカッ！
ドガギガガガガギガーーーーーーーンッ！！！
戦闘員 「「「「「「！？ウィィィーーーーッ！！」」」」」」
オタク横「さ、さっきよりも強い電撃なんだ・・・ギエエェェ！！！」
オタク縦「こ、こんな話 聞いてないでござ・・・グギャャャャャァッ！！！」
ドカーーーーーーンッ！！
・・・・・・・・・・・・・・
少女 「（ハァハァ）・・・逃げなくちゃ・・・彼等から・・・
でも・・・何所に逃げれば？・・・わたしは・・・これから・・・」
再び少女は歩き出した。暗き街を・・・ただ闇雲に・・・当ても無く・・・
― ●月△日 早朝 塚本印刷所前−
チュンチュンチュン・・・（雀の声）
千紗「ふにゃあ〜・・・今日もいい天気です♪ 今日も千紗は 頑張るですよぉ」
雀 「チュンチュン♪」
千紗「にゃあ♪ 雀さん おはようさんです 皆さんも早起きですね〜」
雀 「チュンチュン♪」
千紗「はい 昨夜の雷は怖かったですね。千紗ずっと布団に包まっていたです 」
今日もまるで会話しているかのように 雀たちに話し掛ける千紗ちゃん
・・・ひょっとして 本当に会話できるのかな？（爆）
ま、とにかく 日課の玄関掃除を始めようとする彼女であったのだが・・・
雀 「チュン？」（バサバサバサッ）
千紗「にゃ？ そこに誰かいるのですか？」
少女「・・・（ヨロッ・・・）」
千紗「あっ おはようございますです お姉さん。今日もいい天気・・・」
少女「・・・逃げ・・・なくちゃ・・・彼等から・・・」
千紗「？？にゃ？？」
少女「わたしは・・・（バタッ）」
千紗「にゃにゃっ！ どうしたのですか おねえさ〜ん！？」
― ●月△日 ９：００頃 コミックＺ本部 ―
ここは コミックＺにおいて 作戦内容を説明するブリーフィングルーム。
本日、緊急召集を受けたコミレンジャー達は
ここで今回の作戦概要を聞いていた・・・。
詠美 「・・・ふみゅわぁぁぁ〜 むにゃむにゃ・・・」
瑞希 「（小声で）ち、ちょっと 大庭さんっ 、作戦会議中よ ちゃんと
話を聞かなくちゃ・・・」
詠美 「し、 仕方ないじゃない。私は昨日夜遅くまで原稿を描いてたんだから？
授業の時だって この時間は寝ているんだからっ」
由宇 「だから 赤点なんや アンタは」
詠美 「ほっといてよっ！！」
南 「・・・以上が今回の作戦内容です。 わかりましたか 詠美ちゃん？」
詠美 「ふみゅ！？（汗）」
南 「あらあら 私の話を聞いてなかったみたいですね？ そんな生徒は
バケツを持って 廊下に立ってもらいましょうかしら♪」
詠美 「ふ、ふみゅ〜！？（大汗）」
彩 「・・・昨夜の落雷跡調査が今回の使命です・・・詠美さん」
詠美 「あ、あたしも、今そう言おうと思っていたところだったのよっ（汗）
・・・でも なんで？」
由宇 「それを さっきまで話しとったんやないか、アホ 」
詠美 「ふみゅっ！！」
南 「はいはい それでは詠美ちゃんの為に もう一度 説明しますね。
その落雷というのが いわゆる自然災害の物ではなく、
どうやらコミックパワーによるもの みたいなんですよ。」
詠美「ふみゅ！？ コミックパワーで雷！？」
瑞希「雷と同じ威力のコミックパワー・・・もし本当ならスゴイパワーですね。」
あさひ「だ、誰の仕業・・・なのでしょうか？」
澤田「問題は そこよ あさひさん。私達で無いとすれば、おそらく
『ハラジロシスターズ』によるもの なのでしょうけど、一体何のために・・・」
南 「それを皆さんに調査してもらいたいのですよ わかりましたか？ 詠美ちゃん」
詠美「・・・う、うん・・・」
南 「はい 今度は わかって貰えたようですね♪（ニコッ）」
澤田「よろしい。それではコミレンジャー、直ちに出動！」
一同「「「「「ラジャーッ！！」」」」」バッ！
ダダダダッ！
・・・・・・・・・・・・・・・・・
あさひ「あ・・・あの〜・・・」
瑞希 「えっ？ なに？ 桜井さん？」
あさひ「いえその・・・今日は・・・千紗ちゃんの姿が・・・」
由宇 「あ、そういえば、見かけんかったな？どないしたんやろ？」
彩 「・・・迷子ですね」
一同 「「「「（なるほどっ）」」」」
これで 納得されてしまう 千紗ちゃんって 一体・・・（汗）
詠美 「ふん、別に彼女が 何していようと 今は関係ないわよ。
とっとと 現場に向かうわよっ！ピンク！」
あさひ「そ・・そうですよね（汗）ごめんなさい」
だが、その彼女こそ 今回の事件に大きく関わっていようとは、
この時の彼女達には 知るよしも無かったのであった・・・。
― 同時刻 塚本印刷所 ―
少女 「う、うう・・・お兄ちゃん・・・なぜ？・・・いやぁっ！」
ガバッ！
少女 「（ハァ、ハァ）・・・夢・・・だったんだ」
少女は目覚めた。悪夢から逃れる為に・・・目覚めた先は・・・
少女 「・・・あれ？ ここは一体・・・」
千紗 「にゃ？ お姉さん 気がついたですね よかったですぅ〜」
少女 「あ、あのココはどこですか？それに あなたは誰ですか？」
千紗 「ここは千紗の部屋です。千紗は千紗ですよ♪」
少女 「は、はぁ・・・」
千紗 「お姉さん 千紗の家の前で いきなり眠ってしまったのですよ。
あのままでは お姉さん風邪を引いてしまいますので
千紗 お布団を貸してあげたです。」
少女 「そうだったのですか・・・
助けていただいて ありがとうございました。千紗さん」
千紗 「そんなぁ 千紗は対した事はやってないですよ お姉さん。
そんなこと言われると なんだか恥ずかしいです〜。」
少女 「・・・あ、あのぉ〜 わたしも実は『お姉さん』
て呼ばれているのは ちょっと・・・（照）」
千紗 「にゃ？ そうですか？ でも お姉さんの名前は・・・」
郁美 「あっ 申し送れました。わたしは『立川 郁美』と申します。
『いくみん』とでも 呼んでください♪」
千紗 「はい わかりましたです♪ 『いくみんお姉さん』♪」
郁美 「・・・それでは同じですよ？」
千紗 「にゃっ〜・・・ そういえば そうですね〜（汗）」
郁美 「ウフフフフ♪」
千紗 「にゃぁぁ♪」
− 更に同時刻：『ハラジロ シスターズ』本拠地シメキリ・オトス城―
大志 「・・『郁美』を 取り逃がしただと？」
オタク縦「も，申し訳ありませんでござる カリスマン様 しかし
もう少し、本当に あと少しだったのでござるよ。（汗）」
オタク横「そ、そうなんだな あと一歩だったんだな
こ、今回は ホンのちょっと運が悪かったんだな（汗）」
大志 「・・タングスは どうしていたのだ？ やつの力であれば
彼女を捕らえることなど・・」
オタク縦「あ、タングス様はその・・」
オタク横「タ、タングス天王様は 昨夜は修羅場モードに入っておられたので、
追撃には参加しなかったのだな。
今朝も原稿を印刷すると言って出かけられて、そのまま行方不明・・・」
大志 「・・・・・・」
ドゴッ！！
オタク横「ブヒッ！」（ドサッ）
オタク縦「ひぃ〜〜っ！！ せ、拙者達は悪くないでござるよぉ〜！！」
大志 「フンッ、確かにお前達の性ではないな。
貴様等だけに 我輩の大事な任務を任せ、行方をくらませるとは
何を考えておるのだ 全く・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・
オタク縦「・・・・・・カリスマン様？」
大志 「・・・ゴッザール、今すぐ『ラ・オー』を連れて来い」
オタク縦「えっ？ あ、あの『闘神のラ・オー』様をで ござりますか？！」
大志 「・・・我輩に 二度も言わせる気か？」
オタク縦「い、いえっ！（汗） 急いでいってくるでゴザル〜っ！」
ダッダッダッ・・・
・・・・・・・・・
美穂 「あ、あの〜 お言葉でございますが カリスマン様・・・」
大志 「何かね？ マイシスター ミーホ」
美穂 「まさか 今回の任務を ラ・オー様に任せるつもりなのでしょうか？」
大志 「それは どういう意味かね？（ニヤッ）」
美穂 「い、いえ だってラ・オー様は・・・」
ズンッ・・・ズンッ・・・ズンッ・・・
美穂 「！？」
大志 「フッ・・・来たか」
オタク縦「カ、カリスマン様！ お連れしたでゴザル！」
大志 「ククク、待って おったぞ マイ同志！『闘神のラ・オー』よ！！」
雄蔵 「・・・」