これまでの お話
救護室に それは 南と あさひちゃんとの 会話・・・それは 衝撃的な内容だった
詠美（歌ったらしゃべれなくなるって・・・それって トンでもないことじゃないっ！？）
千紗（ 声のお姉さん スゴク危険で大変です。）
あさひ「・・・な、治すことが できないのですか！？ 私 もう歌うことは出来ないのですかっ？」
南 「・・・残念ながら 今のままでは・・・ ですが・・・」
あさひ「ですが！？」
詠美・千紗「「（ですがっ？）」」
南教授の 言葉に反応に思わず乗り出す あさひと ドアの外の二人。
ちなみに その時の彼女達が居たのは自動ドアのセンサーぎりぎり。
そして、センサーは当然のごとく二人に反応して・・・
プシューー！
詠美「ふみゅ！？」
千紗「にゃあ！？」
当然のごとく ドアという支えがなくなり 二人は 部屋の中へ・・・
ドサッ！？
あさひ「ほぇ！？ え、ええ詠美さん！？千紗ちゃん！？！」
南 「あ、あらあらあらあらあらっ！？」
詠美「ふみゅ〜 ちょと なにやってんのよ ドジっ娘っ！」
千紗「にゃっ！？ 千紗のせいですかっ！？」
あさひ「あ、あのあのあの そのーーーっ ごめんなさいっ！」
ダッ！？
桜井あさひは 入れ違いに 部屋を飛び出してた。
詠美「ああ！？ちょっと 待ちなさいっーー」
二人も 慌てて後を追おうとする・・・が
南「詠美さん 千紗ちゃん・・・ちょっと。」
詠美、千紗（ビクッ！？）
牧村南女史に 呼び止められしまう。
南「・・・二人とも・・・今の会話聞いてましたね？」
詠美「ふみゅ、そ、それは・・・」
南「聞いてましたね？」
千紗「に、にゃあ・・・ごめんですぅ。」
南「・・・聞かれてしまったのは しかたがありません。でも 二人とも絶対話さないでください。」
千紗「にゃ？ どうしてです・・・」
南「・・・時がくれば わかりますから・・・お願いいたします。」
牧村南は 二人に向かい 深々と頭を下げた。
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同人戦隊 コミレンジャー 第１６話「さよなら コミパピンク！？ 覚悟必死のミラクルボイス！」
そして 場所は再びブリーフィングルーム・・・
由宇「お、戻ってきたか あさピー。なんや 遅かったな。」
あさひ「あぅ、すみません。 その、南さんが、居られていたので、えと、話を・・・」
由宇 「牧やんと？ 詠美やなかったんか？」
あさひ「え？ 詠美さんにも、会いましたけど・・・なにか？」
由宇「なんや やっぱ謝っとらんのや？ ホンマ あいつは素直やないな。ほんで喉は もうええんか？」
あさひ「の、のの喉は もう だいじょぶですよっ！？ た、単に 使いすぎなだったみたいで、ホントだいじょぶですから。」
彩 「・・・よかった・・・」
由宇「ほんまやな。アンタの声に もしものことがあったら 大変なところになるとこやったで、ウチラ的にも アニメ界的にも。」
あさひ「は、はぁ・・・」
プシュゥ〜・・・（自動ドアの開く音）
詠美「・・・・・・・・・」
千紗「・・・・・・・」
由宇「お、そっちも戻ってきたか。ほれ詠美。あさピーに言っとくことあるやろ？」
詠美「・・・ふみゅ・・・」
あさひ「あ、えっと さっきは、その 私も動転しちゃって・・・」
ガシッ！
詠美「アンタッ アンタアンタ！？喉は 大丈夫！？」
あさひ「ほぇっ！？ ええっと あ、あの それは だいじょぶ・・・」
ブンブンブンッ！
詠美「ゴメンッ！ さっきは あんなひどいことさせようとして 本当に、ゴメンねッ！」
あさひ「そ、そそそそそそんな、・・・わ、わわ、わわたしししししっ！？」
両肩を強く抱かれ揺さぶられ あさひの声が 更にぶれる。
予想できない 由宇と彩の目も点になっている。
詠美「アンタ なんか欲しいものある？ やって欲しいことある？そうだっ 今日は 疲れてたんでしょ！？特別に肩もんであげるっ」
あさひ「ほ、ほぇええぇぇぇぇ！？」
詠美「大丈夫っ、心配ないからっ。 私が守ってあげるっ なんたって仲間なんだからねっ！」
千紗「にゃっ 千紗も お姉さんを助けるですっ お姉さんの声は 絶対守るですっ！」
あさひ「あぁぁあああああ、ありがとぉございますすすすぅぅぅぅぅ〜っ！？」
・・・・
由宇「な、なんや ど、どうしたんや？ 詠美のヤツ？変なものでも食べたんか？」
彩「・・・デレ期？・・・」
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いつもと変わらぬ コミックＺに、突如漂い始めた 一抹の不安・・・
・・・だが そんな状況にあっても なお 悪は深く確実に進行していた・・・。
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＝数日後 某繁華街＝
そして ここはとある にぎやかな繁華街。
駅前近くということもあり、人の往来は耐えることもない。
道の端には 手作りのアクセサリーであろう品物を売る露店商や
ストリート ミュージシャンや 街角芸人の姿 ちらほらと見えた。
・・・そして そんな中に 例の怪しい集団も・・・
オタク横「グフフフ、 人も多いし、こ、ここなら 絶好のポイントなんダナ」
オタク縦「しかりでござる、一般人ばかりであっても これならば・・・」
通行人は 彼等を一瞥したまま やや早足に通り過ぎていく。
別に姿が見えないわけでも無関心なわけでもない、
みんな、「怪しき物には近寄らず」の格言を守ってるだけ。
彼等に見かけて近づいていくのは おそらく警察官ぐらいである。
・・・だが 次の瞬間彼等は後悔した。もっと早く逃げ出すべきであったと・・・
オタク縦「さぁっ！ コア・オ・ターク『キャラーソン』！！作戦実行でゴザルヨッ！！」
バッ！
怪人「キケエエエエェーーーーイッ！！」
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・・・・・・・
澤田 「時間はおよそ 午後二時から 三時までの間。
目撃証言も得られてるし、ヤツラの仕業なのは 間違いないわ。」
由宇 「ウチラは ひとあし違いやったわけやな。 ちぃ、都電が時間通りに運行しとればーーー」
そして 三度 舞台はコミックZ ブリーフィングルーム。
緊急招集をかけられた彼女は 緊張した面持ちで先日の事件の顛末を聞かされていた。
南「犠牲者の数は およそ２００名。大多数の人は 既に意識を取り戻していますが 昏睡状態の者も まだ何人かいます。」
瑞希「・・・ひどいわね・・・」
彩 （こくこくっ）
風邪も治り復帰した瑞希の唇から漏れた言葉に、隣に座った彩も同様に頷く。
コミックパワーは 心の力 ひいては魂の一部。
ソレを 強制的に奪われても 人体的に影響は無いが 奪われた人間に訪れるのは
極度の無気力と鬱状態が訪れる。その人生に及ぶ影響は計り知れない。
南 「また 意識を失う前に怪人の歌声を聴いたとの情報もあります。おそらく それが今回の怪人の能力かと。」
由宇「今回は歌を武器にした コア・オ・タークちゅうことやな。」
瑞希「なんか、ピンクの技に似てるわね」
詠美「ふみゅーっ！！ ピンクと 怪人を 一緒にしないでよっ」
瑞希「あ、ごめんっ そういう意味じゃなくて。」
プシューーーッ
あさひ「お、遅れて す、すみません （ハァ、ハァ）し、仕事で、・・・」
澤田 「ええ 話は聞いてるわ。早く席にすわりなさい。」
詠美 「ちょっとっちょっと ちょっと 息が切れてるじゃないの！？大丈夫っ？」
あさひ「（ハァ、ハァ）え、ええ、は、走って・・・来たので・・・（コホッ）」
詠美「ふみゅ！？大変っ チビッコ 早く水、いや のど飴、ううんっ１１０番〜」
千紗「にゃっ お姉さん １１０番でなくて１１９番ですぅ〜っ！」
澤田「・・・・・・（こほんっ）とにかく 過ぎてしまったことはしかたがありません。
私たちのすべきことは事件を悔やむことでなく 新たな被害をださないことです。南、モニターを」
・・・・眉間の皺を伸ばしながら 澤田司令は 話を続ける。彼女達を相手にするより 話を進めたほうが得策と考えたのであろう
牧村教授も モニターに新たな地図を映し出す。
南 「完全に絞りきれては居ませんが 次の 敵の出現場所も いくつか予測しました。
ですが 連絡を受けてから出撃では 間に合わないことは 今回の件で あきらかです。」
澤田「そこで 今より貴方達には 前もって各自で張り込んでもらいます。」
由宇「ようするにパトロールやな ま、いつものことやし別に問題ないな。」
詠美「ふみゅ！？ 問題アリアリよっ！？それ ピンクも作戦に参加させる気じゃないわよね？」
・・・・・・？
・・・詠美の突然の発言に みんなの視線が彼女に集中する。
パトロール自体は 初めての任務でもなく これまで幾度と無く 行っているのだが。
瑞希「？？・・・大庭さん それに何か問題があるの？」
由宇「なんや 詠美。まさか 彼女を 作戦から仲間はずれにさせる気かい。」
あさひ「ほぇ！？」
詠美「ち、違うわよっ え、えと それは ほ、ほらっ！ピンクは 今アニメの収録で忙しいみたいだしっ
それなのに そんな無理をさせる必要もないでしょってことっ」
もちろん 詠美にとっての本当の理由は 別にあるが、ココで言うわけにはいかない。
苦し紛れの 口から出た言葉で あったのだが・・・
瑞希「・・・なるほど。」
由宇「・・・そういわれたらそうやな。いつ終わるか分からん用事で休みつづけたら アニメ会社にも迷惑がかかるわけやし
・・・なんや詠美にしては正論やないか、珍しく。」
彼女達は しっかり納得してくれたようだ
瑞希「猪名川さん、ひとこと余計。でも 確かに敵は何時来るかわからないわけだし パトロールなら私たちだけでも可能よね？」
彩 「・・・ですが、４人で これだけ回るのは・・・」
千紗「にゃあっ だったら 千紗も手伝うですっ。 そうすれば人数もそろうです。」
南 「あらあら、・・・司令 いかがいたしましょう？」
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澤田「・・・いいわ。では 桜井あさひさんは そのまま表の仕事を。 作戦は残りの者達に任せます。」
詠美「さすが 編集長っ 話がわかる♪」
あさひ「あ、あの 詠美さん す、すみません。わわわ私のこと気遣っていただいて、そ、そのーー」
詠美 「大丈夫だってっ。アンタは仕事に専念してなさいっ アイツラなんか 私たちだけで
コテンパンのケチョンケチョンにしてあげるから。」
いつものように 勝利宣言を行う詠美。
いや、その表情には いつもと違う強い別の信念もこめられていることに
他の者達は気づかない。
澤田「・・・では これより 作戦を開始します。コミレンジャー 出動っ！」
全員「「「「ラジャーーッ！！」」」
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