―２０××年 １２月２×日 午前９：５０―
南 「は〜い みなさ〜ん 開催まで後１０分ですよ〜 準備の出来ていない方は
急いでくださ〜い。 あら 澤田先輩♪ おはようございます。」
澤田 「おはよう。あいかわらず 頑張っているわね 南・・・
（急に声のトーンを落とす）その様子だと まだ何も起こっていないようね？」
南 「（急に真面目な顔つきになる）はい、今の所は。
ですが 本当に来るのでしょうか？『彼』は」
澤田 「昨夜 コノ会場付近の目撃証言、そして同時刻に起きた『徹夜組消失事件』
・・・目的がココであることは 充分考えられるわ。」
南 「わかりました コミパスタッフには 引き続き厳戒警備態勢を
・・・『澤田司令官』はどちらに？」
澤田 「彼のサークルへ・・・力が必要でしょ？彼女達の力が」
南 「残念ですね・・・今日ぐらい みなさんには楽しんで
もらいたかったのですが・・・」
澤田 「私も同感よ。でもね南 彼女達の力を無くして『彼』の力に対抗できる手段を
私達は持っていないのよ」
南 「そう・・・ですね」
澤田 「・・・せめて とりこし苦労であることを 祈りましょう。南」
和樹 「・・・イテテ」
瑞希 「まだ痛むの？」
彩 「・・・・・・」（心配そうに見つめる）
由宇 「やわな体しとんな あんくらいの怪我で」
詠美 「そうよ そうよ〜 大げさなのよ ポチは！ ちょっと 台車とぶつかって
ほんの１０メートルほど ふっとばされて。
全身打ぼく の 複雑骨折に なっただけじゃないの！」
あさひ「あの、そ・・・それって・・大怪我じゃないのかなぁ・・・と」
千紗 「にゃああ・・・本当にゴメンナサイです〜。お兄さん
・・・千紗 この償いは体で支払うです！！」
瑞希 「え！？ ちょ、ちょっと千紗ちゃん！？」
千紗 「なんでも言いつけてくださいです！千紗、頑張ってお手伝いするですよ！」
瑞希 「あ・・・そういうこと（ホッ）」
和樹 「ほう〜♪では どういうことだと考えたのかな〜？瑞希は（ニヤリ）」
瑞希 「（ポッ！）な、何も考えてないわよ！バカァ！」
ボゴッ！
和樹 「ぐおっ！」
由宇 「おお、キレイに はいっとんな ミゾオチに♪」
瑞希 「わ、わたし 千紗ちゃんのイスを借りてくるわね！」
（タッタッ）
彩 「・・・大丈夫・・・ですか？」
和樹 「ははは 大丈夫・・・じゃないみたい（ガクッ）」
タッタッタッ
瑞希 「え〜と・・・大会本部は・・・」
南 「あら？ 瑞希さん」
澤田 「ちょうど良かったわ。」
瑞希 「あっ こんにちは 牧村さんに澤田・・・編集長。和樹なら向うで・・・」
澤田 「いいえ。今日は貴方に、正確には貴方を含む５人に用があって来たのよ。」
瑞希 「え？！それは ひょっとして」
澤田 「ええ 実は・・・」
ピンポンパンポーン
瑞希 「・・・コミパ開催のアナウンス？」
南 「おかしいですね？ まだ少し時間があるはずですが・・・」
？？？『フハハハ・・・ウェルカム！！ 同志諸君！』
瑞希 「！！」
南 「あら？」
澤田 「！？この声は！」
―２０××年 １２月２×日 午前９：５５―
大志 『我輩の名は「カリスマン」！ハラジロシスターズの総統にして、
いずれ この地を統べる支配者である。！！』
ザワザワザワザワ・・・・・
由宇 「・・・聞き覚えあるで コイツの声」
彩 （こくっ）
詠美 「そうよ この声は・・この声は！・・・だれ？」
あさひ「あの・・た,確か・・行方不明になっていた・・」
千紗 「お兄さんの友達の」
和樹 「・・大志」
・・・・・・・・
大志 『さあ・・出でよ！！我が忠実なるシモベ達よ！！』
オ・ターク達「「「「「「「イイイーーーーーーー！！！」」」」」
（↑会場内から一斉に現れた）
瑞希 「！！な、なによ コイツラは！？」
南 「まあまあ いつの間に？」
澤田 「・・・まさか「コミックパワー」で！？」
大志 『奪え！！ コノ地の あらゆる物を！！
壊せ！！ コノ地の 逆らう物を！！
全ては この総統カリスマンの名のもとに！！！
フハハハハハハハーーーー！！』
オ・ターク兵『イイイ〜〜！！！』
カリスマンの号令により 戦闘員オ・ターク達は一斉にその行動を開始した！！
サークル参加者１「きゃあ！ 返してよ 私の同人誌！」
サークル参加者2「せ、せっかく作った トレカが・・・」
サークル参加者3「この野郎！ なにしやが・・・ぐは！」
南 「（通信バイザーでスタッフ達に連絡している）・・・駄目です！
暴動の数が多すぎてスタッフ達では処理しきれません！！」
澤田 「くっ！ 彼がこんな直接的な手段でくるとは」
瑞希 「・・・まさか『ブラザー2』も？！」
南 「和樹さんの所は大丈夫ですよ。なにしろ・・」
ドカ！バキ！！
オ・ターク達「イィィ・・・」ドタッ（シュウゥゥゥ〜）
由宇 「いきなり 襲ってきおって、何なんやコイツラは！」
詠美 「フン！あたし達に はむかおうなんて 百万年はやいのよ！」
彩 「・・・・・・」
あさひ「あ・・あの大丈夫ですか？和樹さん 千沙さん」
千紗 「にゃあ、大丈夫です」
和樹 「俺の事は どうでもいい。それより大志を・・うっ！！」
由宇 「和樹は そこで おとなしくしとき！！
あのアホは ウチラで何とかしたるさかい。ほな いくで皆！」ダッ！
彩 「（こくっこくっ）」ダッ！
あさひ「は・はい！！」ダッ！
詠美 「なんで なんで なんでよ〜 なんでパンダが仕切ってるのよ！？
そういうのは このクィーンの詠美ちゃん様の・・・・
・・・って おいてかないでよ！ ふみゅ〜〜ん」ダダダッ
千紗 「う、うにゃぁぁ〜・・・ お姉さん達は一体？」
和樹 「彼女達か？ 彼女達は・・・」
南 「で・・・ですから大丈夫ですって、 落ち着いてください 瑞希さん」
瑞希 「だけど ひょっとして もしかしたら・・・
はなしてください！私は早く 和樹の所へ・・・」
バシッ！！(←瑞希に平手打ち)
瑞希 「！？」
南 「澤田 司令！？」
澤田 「・・・落ち着いた？」
瑞希 「・・・は、はい」
澤田 「彼の事が 気になる気持ちはわかるわ。
だけど 貴方には他にするべきことがあるはずよ。」
瑞希 「そ・・・それは？」
澤田 「あなたなら わかるはずよ、瑞希さん・・・
いえ コミックＺ戦士『コミパレッド』！」
瑞希 「そうですね・・・わたし、行ってきます！！」
ダダダッ！！
澤田 「・・・南 コミパスタッフ達に通達！
これより被害防衛シフトから 避難誘導シフトに変更せよ！
・・・もうすぐココは戦場になるわ。」
南 「わかりました！！」
ダダダダダ・・・
瑞希 「（待ってなさい・・・九品仏大志！！）」