ピンポーン
このＳＳはフィクションです 劇中に登場する団体及び個人は
「コミパ」とは あんまり関係ありません。
また 演出上の要請により 一部登場人物が危険な行為
または道義上に反する行為を行っておりますが
実際に行いますと 周辺に迷惑が及ぶばかりではなく
警察や自衛隊のご厄介になってしまいますので
くれぐれも そのような行為をなさらぬよう、世界征服活動
及び 悪者退治をおこなってください（爆）
かしこ
秘密組織『コミックＺ』 兵器開発部 主任 ： 牧村南
―２０××年 １２月２×日 夜―
・・・彼等は待っていた 祭りの始まる時を、
北風の吹きすさぶ コンクリートの建物の前で・・・
こみっくパーティ・・・全国より数十万の若者達が集まる 即売会最大のイベント
様々な想いを胸に彼等は待っていた・・
オタク縦「グフフ、いよいよ明日 開催でござるよ。」
オタク横「い、一週間前から待っていた甲斐が あったんだな♪」
オタク縦「購入する役割は覚えてござるか？」
オタク横「ア、当り前なんだな。
オイラは『ＣＡＴ ＯＲ ＦＩＳＨ』と『辛味亭』の新刊を」
オタク縦「拙者は 『色白い姉妹』と・・・」
？？？ 「無論 『ブラザー２』であろうな？」
―ふと顔を上げる二匹・・・もとい二人。
そこには見たこと無いコスをした 一人の男が立っていた―
オタク横「？な、何者なんだな？」
オタク縦「横入りは許さないでござるよ！」
？？？ 「横入り？そのような無粋なことを我輩がするはずなかろう。
・・・もっとも、徹夜などと言う行動自体 エレガントではないがな」
―彼等は気付いていなかった、その男が禍禍しきオーラに身を包んでいることに・・−
オタク縦「とっとと立ち去らないと酷い目にあわせるでござるよ！」
？？？「・・・やれやれ、これだから『徹夜組』の者どもは、
気品というものをヒトカケラも持ちあわせておらぬ・・・（スッ・・）」
―男は静かに手をかざす・・・彼等の行動を制するかのように・・・
？？？「フフフ、だが 貴様等の持っている『コミックパワー』は中々のものだ。
我が忠実な僕と入れてやるぞ・・」
オタク縦「？ なにを言って・・・」
その瞬間！（ギュオンッ！！）
オタク縦「（ビクッ！？）！！ぐ！？ ど、どうなっているでござるか？」
オタク横「か、体が動かないんだな？？」
―彼等は気付いていなかった、彼の禍禍しきオーラが自分達を包んでいることに・・・
徹夜組の人３「な なんだ？・・・ぐっ！？（バタッ）」
徹夜組の人４「き・・急に体が・・（ガクッ）」
・・・いや 会場全体が 悪しき力に飲み込まれていることに！！―
？？？「ククク、感謝するが良い 愚民どもっ！！
貴様等の汚れた魂が 我が偉大なる野望の糧へと 変わることにっ！！」
男は 再び ゆっくりと手をかざす・・・
オタク横「ひぃ〜っ な、何をするつもりなんだな〜！？（涙）」
オタク縦「た、助けてでござ・・・・」
カッ！！
オタク縦・横「「うぎゃああああああああぁぁぁぁ〜〜〜！！！！」」
・・・・・
空想特撮 ＳＳ
同人戦隊 コミレンジャー
第一話「コミレンジャー 参上！」・
―２０××年 １２月２×日 午前９：３０―
今日は即売会「こみっくパーティ」の開催日・・・・
各サークルは それぞれに販売の準備を始めていた。
そして、ここでも・・・
和樹「・・・ふわぁ〜〜〜（あくび）」
瑞希「コラッ なにボ〜ッとしてんのよ和樹？ 寝ぼけている暇があったら
とっとと 本を並べなさいよ」
和樹「ほ〜い、わかってま〜す。」
瑞希「まったく せっかく私が貴重な時間をさいて 手伝って上げてるのに
ほんと 私がいないと何も出来ないんだから」
和樹「・・・そうだよな アニメや同人誌になんて興味が無かった瑞希が
ここまで 手伝ってくれるなんて、ホント感謝してるよ。」
瑞希「別に気にしなくてもいいわよ。私が好きでやっていることなんだから」
和樹「好きって ・・・俺のこと？」
瑞希「な・・・なに言っているのよ！バカッ〜！！！（赤面）
あ、あたしは あんたのことなんか・・・じゃなくって！
・・幼馴染・・そう！高校から腐れ縁のよしみで付き合ってあげているんだから！
へ、変な誤解をしないでよね！！！」
ポカポカッ！
和樹「イテテ わ、わかってるって瑞希（汗）。
なにも そんなに本気で怒らなくてもいいだろが」
くいくいっ
和樹「ん？」
彩 「・・・こんにちは」
和樹「こんにちは 彩ちゃん 今日も同人誌の交換に？」
彩 （こくこくっ）
和樹「ごめん 俺の同人誌 まだ届いていないんだ。あとで必ず持っていくよ」
彩 「・・・ここで 待たせてもらっても・・いいですか？」
和樹「え？ 別に いいけど、なんで？」
彩 「あなたの傍に・・いたいから」
和樹「へっ！？」
瑞希「こ、こ、コんニちは！！ 長谷部さン！！」（←声が少し うわずってま彩彩 「・・・（ぺこりっ）」
瑞希「ご、ごめんね！ いつもコイツが迷惑をかけて！！」
彩 「（ふるふる）私こそ・・・いつも和樹さんに・・・」
瑞希「き、今日は お互いに 頑張りましょうね！」
彩 「（こくっ）・・・頑張りましょう・・お互いに・・・。」
？？「うふ、うふふふふふ・・・この程度のスペースで満足しているなんて
相変わらずのあまあまちゃんね♪」
和樹「ん？この声は」
？？「ぱんぱかぱ〜・・・」
和樹「あさひちゃん♪」
あさひ「こ、こ・・・こんにちは」
？？「え？ ちょっと ちょっと！？・・・」
瑞希「駄目よ 和樹。ここでは 『モモちゃん』って呼ばないと、
彼女の正体がばれちゃうじゃないの。」
和樹「あ、そうか 売れっ子声優アイドルがこんな所に来ているなんて
しれたら 大変だものな・・・ごめんね モモちゃん」
あさひ「そんな！・・・あ、あたし・・・和樹さんに・・・え、えと」
？？「ちょっと！！ポチ！ あたしを・・・」
由宇「和樹 遊びにきたでぇ♪ なんや 彩ピーに モモちゃんもおるんか？」
彩 「（ペコッ）」
あさひ「こ・こここんにちは・・・い、猪名川先生」
？？ 「ムキィ〜！！ パンダ パンダ パンダァ〜！
パンダのくせに人を無視するんじゃ・・・」
由宇 「そんなモモちゃん、「先生」やなんて。ウチのことは由宇って呼んでぇな♪」
あさひ「そ・・・そんな・・・でも・・・」
由宇 「由・宇」
あさひ「は、はい！え・・・えっと・由宇・・・さん」
由宇 「ま、ええやろ。今日は仰山楽しんでいてや♪」
あさひ「は・・・はい♪」
？？ 「（いじいじいじ）ど〜せ あたしは・・・」
瑞希 「・・・和樹、ちょっと」（机の下を指さす）
和樹 「あっ！ 彼女のことを すっかり忘れていた・・・（大汗）」
由宇 「なんや？ コイツもおったんかい・・・
お〜い！ そんな所でイジケとらんと、
ちゃんと相手したるから でてきいや 大バカ詠美♪」
詠美 「ム、ムッキー！誰が『大バカ』よぉぉ〜！
それに相手にされたいのじゃなくて このコミパのクィーン
詠美ちゃん様が わざわざ シモジモの相手してあげてるのっ！！
ちゃんと 感謝しなさいよね！！」
由宇 「ハイハイ わかったから ちゃんと顔洗ってきたらどうや？
涙の跡が残っとるで。」
詠美 「ふみゅう〜」
和樹 「やれやれ・・・（嘆息）。それにしても 俺の同人誌はまだかな？」
くいくいっ
和樹 「んっ？」
彩 「・・・来ました」
和樹 「あ、ホントだ。 お〜い 千紗ちゃ〜・・・」
千紗 「にゃああああ〜〜！！ 誰か止めてくださいですぅ〜！」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ・・・
和樹 「・・・この展開って、」
千紗 「にゃああああっ〜〜！」
和樹 「うわあああっ〜！ やっぱりぃ〜！？」
ドンガラガッシャーーーーン！！！
南 「おはようございます 和樹さん。・・・どうされたのですか そんな格好で？」
和樹「お、おはよう南さん 本のチェックですね。」
南 「はい 見せてもらえますか？」
和樹「・・・いま そこら中に散らばっている本をがそうなんでけど（汗）」
南 「あらあら 困りましたね〜。
こんな風に並べては 他のお客さんの迷惑になってしまいます。」
和樹「ハ、ハハ・・・別に並べたわけでは（汗）」
千紗「にゃあ〜 ごめんなさいです お兄さん。」
和樹「だ、大丈夫だよ 千紗ちゃん コレぐらい・・・イテテ！」
あさひ「か・・・和樹さん、だ、大丈夫ですか？」
瑞希「ほらほら怪我人は動かないの！ 同人誌は私達が拾ってあげるから」
彩 「（こくこく）」
和樹「す、すまない・・・」
詠美「（ブツブツ）なんで このあたしが こんな事を・・・」
由宇「ほれほれ 口よりも手を動かさんかい！」
詠美「ふみゅううう」
南 「まあまあ お二人とも 相変わらず仲がよろしいですね。」
和樹「・・・そうなのかな？」
いつものサークルで、いつもの仲間と・・・いつもの通りの展開で
そして今回もいつもの通り 平穏無事に（？）過ぎていく・・・
みんな そう思っていた・・・そう この時までは・・・