同人戦隊コミレンジャー第9話（後編）
オタクズ「ぬぅぅぅぅ〜りゃっ！ 桃色毒電波ーーーーッ！！」
ムオン、ムオン、ヌオン・・・
二人の雄叫びと共に 妖しげなピングの光が波長の用に広がっていく、
そして光の波長が ボロボロになってしまった『幻の同人誌』に届いた瞬間！
ビビビビッ！
再び 本は怪人の姿に変わり、見る見る内に巨大化していった。
瑞希 「ディープ・オ・タークッ！？」
由宇 「ちぃ！久々すぎて すっかり忘れとったわっ！」
すでに 体長数十メートルにも 膨れ上がった怪人に対し、動揺の表情を見せるコミレンジャー
まゆ 「ほんと、ボクもすっかり忘れていたよ〜」
夕香 「フフフ〜♪」
美穂 「・・・ま、わたしも こうしようと思っていたけどね♪」
・・・では 先ほど オタクズを蛸殴りにしていたのは 何だったのでしょう？（汗）
美穂 「（コホンッ） ではと・・・フハハハ！ さぁ今度こそ やっつけるのよっ ディープ・オ・タ−クッ『ゴゥスト＝ライタ−ン」！」
怪人 「モシャァァァァ！！！」
由宇 「なるほどなぁ〜。 でも あんた等、まだまだ忘れ取る事が あるんやないか？（ニヤッ）」
三人娘 「なんですってっ！？」
次の瞬間 コミパレッドは通信機を口の近く持っていく コミパレッド。
そう、ハラジロシスターズに巨大怪人がいるように、彼女達も最終兵器を持っているのである。その名も・・・
瑞希 「（「ビシッ！）ソクバイカイザー 発進っ！！」」」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
怪人「モシャ〜〜・・・・」
先ほど 壊したプレハブ小屋を 挟み込んで、互いににらみ合う形をとる
巨大怪人Ｇ＝ライタンと ソクバイカイザー。
彩 「・・・コンデション・オールグリーン」
あさひ 「こ、攻撃目標 肉眼で確認、ですっ」
瑞希 「了解っ。 ソクバイカイザー 起動！」
グォン グォン グォン グォン・・・
由宇 「よっしゃ！ 第二ラウンド開始やっ！」
ギュオオオオーーー！！
そして先に動いたのは ソクバイカイザー。振り上げた鉄の拳が怪人に向って振り落とされるっ
由宇「今度も一気に終わらせたるっ！」（ヴヲン！）
怪人「シャッ！」
シュンッ！
だが その攻撃よりも早く 向って 右側に飛んで交わす怪人G＝ライタン。
由宇「ちぃっ！」
詠美「や〜いっ 避けられてやんの〜♪かっこわる・・・」
ズガッ！
詠美「きゃっ！？ ちょっと なんなの？」
彩 「左腹部、攻撃による 衝撃確認」
由宇「『左腹』やて？ なんで・・・」
・・・『なんで 【右側】に逃げた敵に、【左側】から攻撃をうけんねん？』・・・
彼女は そう聞こうとしたのであるが・・・
ズガッガガ！
だが 背後からの衝撃が、その言葉を遮る。
由宇 「ぐぅっ！？」
彩 「・・・背後より攻撃確認」
瑞希「ど、どうなってんのっ！？」
あさひ 「あっ！？・・ほほ包帯ですっ！」
ピンクの言葉を聞き、怪人の包帯を凝視する4人。
怪人の体から倍以上に伸びた、無数の包帯には 巨大なペン先がカギ爪のように 付いていた。
怪人「モシャーーーッ！！」（シュンッ！）
そのペン付き包帯が 触手のように動きまわり ソクバイカイザーを襲っていたのである。
ズガガッ！！
オタク縦「フッフッフッ、いい感じでござる。 いい感じでござる〜（ｗ」
オタク横「デ、ディープ・オ・タークは コア・オ・タークを大きくさせただけでは無いんだなっ
ボ、ボクらのパワーを注ぎ込んで より戦闘的にした 全く別の怪人なのだな」
美穂 「フフフ〜ン♪♪ 私の想像どおり〜♪」
いや ですから ミーホさん・・・（＾＾；）
オタク縦 「さぁ！ もっと 攻撃をつづけるんだな！！ ゴゥスト＝ライターン！」
怪人「モシャアアアーッ！」
ビシュン！ビシュン！
勝利を確信した雄叫びを 叫びつつ、再び怪人の触手包帯がコミレンジャー達に
襲い掛かる！ だがっ！
ガキンッ！
怪人「モシャ！？」
瑞希「私たちを 甘くみないでよねっ！」
由宇「タネさえわかればっ こないな攻撃あたるかいっ！！」（ブヲン！）
ドカッ！
怪人「モシャァァァァ〜！？」
ズシンッ！
ソクバイカイザーのカウンター攻撃が決まり、今度は怪人の体が地面に倒れる
由宇「よっしゃぁぁぁ！」
瑞希「いまよ！召還ッ！トゥーン カッターッ！」
そして レッドの声に呼応し、ソクバイカイザーの右手から大剣が現れ・・・
由宇「これで、とどめやぁぁ！」
そして 鋼の巨人は 巨大な剣を高々と 振りかぶるっ！
ヴヲ・・・
怪人「モシャァァァ！」
ブシュウウウウウウ〜〜ッ
だが まさに剣を振り下ろそうとした次の瞬間、イエローは我が目を疑った。
怪人の胸元から黒い桜吹雪が吹き荒れたのだ！
由宇「な、なんや なんやこれは！？」
彩 「・・・スクリーントーン？」
そう 黒い桜の花びらのような物の正体は なんとスクリーントーンの切れ端だった。
そして切れはしは そのままソクバイカイザーの顔に張り付き、彼女達の視界を遮ぎはじめる！
瑞希「ま、前が見えない！？ ブラックッ ピンク状況は？」
彩 「正面モニタ サブモニタ、使用・・・不能です・・・」
あさひ「お、音波、熱源、電波システムも使えませんっ！？ テ、敵の状況が全くわからないですっ（涙）」
詠美「イエローッ！ こんな紙くずさっさと剥しちゃいなさいよ！」
由宇「さっきからやっとるっ！せやけど糊でベッタリと張り付いて・・・」
ズガガガ！！
一同「キャァァァッ！？」
そして 目隠し状態になった 彼女達に、コア・オ・ターク攻撃が再開する！
由宇「クソッ！下手な鉄砲数ちゃ当たるやっ！」」
ヴォン！ヴオンッ！
詠美「ふみゅみゅ！！ ホワイターショットォォォォッ！！」
ババババババッ！！！
姿の見えない敵に苛立ち 剣を振り回し。エネルギー弾を撃ちまくるソクバイカイザー
だが、そんな闇雲な攻撃では コア・オ・タークには あたるはずもなく・・・
ズガガッ！！！
由宇「うおわっ！？」
詠美「ふみゅ！？」
対して 容赦ない攻撃を続けていく コア・オ・ターク
ズガッ！ズガガガ！ズガガガガッ
その絶え間ない攻撃は鋼の巨人の鎧すらキズだらけになっていく
彩 「・・・ダメージ損傷率70％オーバー。・・・」
由宇「こ、このままやと ソクバイカイザーの装甲が持たんでっ！」
瑞希「くっ！？こうなったらーーーグリーン！ ホワイターショットをポインターモードでーー」
詠美「さっきから やってるわよっ！」
瑞希「いいえ！真上に向って発射するのよっ！」
詠美「ふみゅ？ なんで？」
瑞希「いいからっ！」
詠美「わ、わかったわよ！？ ホワイターショット ポインタァァァーッ！！」
ドギュウウウウウーーンッ
レッドの言うとおり 左手を高々と空に伸ばしそのまま高熱弾を発射するソクバイカイザー
そして左腕より放たれた白色の光は そのまま空高く飛んでいった・・・
まゆ「あらら〜？ どこ狙ってんのかしら？」
美穂「そんなことに 何にもないのにね〜（ｗ）」
夕香「さぁ、そろそろとどめですわ〜」
怪人「モシャーーーーッ・・・」（シュルシュル・・・）
彼女達の命令をうけて 怪人は ゆっくりと仕上げの体制を整え始めた。
ゴゥスト＝ライターンの全ての包帯触手が、ソクバイカイザーの頭部に標準をさだめる。
怪人「モシャァァァァァーーー！」
そして 一斉に伸びる包帯触手！
スピンが加わりドリルのようになったペン先は ソクバイカイザーの頭部を砕いてしまうかに見えた
だが将にそのとき！
カッ！
怪人「モシャ！？」
突如 ハラジロシスターズ達の視界をさえぎる 謎の閃光ーーそして！
ドガ！
ボォォォォッ！
ズバッッ！
ドガ！！
怪人「モ、モシャァァァァァァーーー！？」（ドサッ）
美穂「な、な・・・」
オタク縦「なにごとなのでござるっ！？」
次の瞬間ハラジロシスターズたちの目に 写ったもの。
それは 両腕と 包帯を斬られ狼狽する 怪人ゴゥスト＝ライターン、
そして 燃え盛る炎を体に纏いながらも 悠然と構えているソクバイカイザーの姿だった。
由宇 「ふぅ、将に危機一髪やったな」
瑞希「ブラック、被害状況は？」
彩 「ダメージ損傷率・・・８０％」
あさひ「あ、で。でも モニタ、スキャンシステムは全て復活しましたっ♪」
瑞希「・・・ヨシッ！（グッ）」
ブラックとピンクの返答を聞いて レッドは小さなガッツポーズをとる。
そんなレッドにイエローも賞賛の言葉を投げる。
由宇「そやけど まさかホワイターショットでスクリーントーンを焼き払うとはな。」
詠美「ふみゅ？ なんで上に撃ったショットが 自分にあたるのよ？」
由宇「アンタ、『万有引力の法則』も しらんのか？」
詠美「・・・なにそれ？？」
そう、レッドがホワイターショットで狙っていたのは 実はソクバイカイザー自身だった。
真上に打ち上げられた 高熱弾は重力の力で そのまま下に落下し、
ソクバイカイザーに まとわりついていたスクリーントーンを全て焼き払ったのである。
あさひ「ぜ、前方一時方向、敵確認ですっ」
由宇 「さてと・・・今まで ようやってくれたなぁぁぁぁっ！！！」（ジャキン！）
そして 敵の存在を確認した 彼女達は
ギュオオオオオオーーーンッ！！！
怪人に向って 一気に突っ込んでいくっ！
怪人「モ、モシャァァァァーーーッ」ビュッ！
怪人は残った包帯触手を伸ばし、ソクバイカイザーの行く手をはばもうとする、
だが その程度でソクバイカイザーは止められない！
由宇「これが 今までのお返しやぁぁぁっ！！」
一同「「「「筆殺！トゥーンカッター〆の字斬りッ！！」」」」
ズババッ！！！
怪人「モ、モシャァァアッァアアァァァァゥ・・・・・」
ドガアアアアアーーーン！
あさひ「て、敵ディープ・オ・ターク、し、消滅 確認しました。」
コミックパワー探知レーダーを眺めながら ピンクは自分たちの勝利をを宣言する。
それとともに 5人の表情に笑顔がよみがえった。
瑞希 「ピンク、ハラジロシスターズの幹部達は？」
あさひ「え？えっと・・・すでに半径１０００ｍ以内にはいないです、はい。」
由宇 「逃げおったか・・・ま、別にええけどな」
と、 軽く伸びをしながら 呟いたのはコミパイエロー
幹部達がいくら残っていても 肝心の作家がいなくては これ以上贋作をつくる事は出来ないだろう、とにかくーーー
詠美 「ま、とにかく これで 私たちの任務も終わったというわけよね」
瑞希 「グリーン、まだ もう一仕事が残っているわよ？」
詠美 「ふみゅ？ それってなに？」
瑞希 「もちろん 一刻もはやく澤田司令にコノ事報告すること☆」
彩 （こくこくっ）
レッドのことばに 深くうなずくブラック、残りの皆も納得の表情を浮かべる。
由宇「そやな 早いとこ 真紀子はんを 安心させたろやないか（ｗ）」
瑞希「それじゃあ みんな、全速力で戻るわよっ コミックＺ秘密基地にっ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【エピローグに続きます】
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