=シーン5 コミックZ本部 =

 ここは東京の海岸線に位置する 通称「アリアケ アイランド」
 そして無数に聳え立つ 近未来的なビルの一つ 『来栖川印刷本社ビル』地下・・・
 そこに コミレンジャーたちの所属する組織 通称「コミックZ」本部は存在する。

由宇「・・・・・・・・(カキカキカキ)」←コピー本執筆中

 あの最終にして最大の決戦であった 総統カリスマンとの決戦から 数ヶ月・・・

彩  「・・・(カリカリ)」←次回作ネーム製作中

 巨神「ソクバイカイザー」および 機動母艦「カベギワ」の消失など、
 その被害は甚大であったが、連日連夜の復旧作業により 機能も7割程度回復・・・
 
詠美 「・・・・・・・・・・・・・(カリカリカリ)」

 もっとも 現在、第四級警戒態勢・・・事実上 警戒態勢が解除された現在では、
 その復活した機能を使う当てもないわけだが・・・
 だが それでも平和を守った乙女達は 新たなる脅威に備え、
 変わらぬ日々を送っていた・・・

詠美 「・・・・・・・・・・・・・(カリカリカリ)」
千紗 「・・・?詠美お姉さん?」
詠美「・・・・・・何よ?(カリカリカリ)」
千紗「その答え 間違っているですよ」

ガシャーーン!(机に突っ伏す詠美ちゃん)

詠美「ふみゅーーーー! もういや もういや もういや〜 なんでなんでなんで 
    このわたしが こんなことしなくちゃいけないのよぉ!?」(←実は英語の勉強中)
由宇「補習だからや(キッパリ)」
彩  (こくこくっ)

ガシャーーーン!(再び突っ伏す詠美ちゃん)

 ええ、本当に いつもと同じ日々なのです(^^;)

 とソコへ・・・。

プシューッ(扉が開く音)

千紗「にゃ?」
澤田「遅くなって ごめんなさい・・・みんな 揃っているかしら?」

扉を開けた向うから 一人の女性が現れた・・・
防衛組織「コミックZ」司令官 澤田真紀子 その人である。

彩  「・・・・・・(ペコッ)」(おじぎ)
由宇「で 皆を集めてなんのようや?」
詠美「そうよっ この忙しい時にナンのようなのよ!」

各々の言葉で 司令に挨拶(?)を交わす三人。
だが司令は 彼女達を一瞥した後 そのまま 部屋の辺りを見回した。

澤田「・・・他の人は?」
彩 「(ふるふる)」
由宇「今おるんは ウチら4人だけや。 牧やんは (コミパの)準備に出かけとるし・・・」
千紗「声優のお姉さんは 今こちらに向ってますが、瑞希お姉さんには連絡がとれなかったです。」
澤田「そう・・・」

彼女は まるで何かを探しているかのように再び全体を見回し・・・そして呟いた。

澤田「変ね・・・どこへ行ったのかしら?彼女は」


同人戦隊コミレンジャーDC 「=序章=THE NEO COMIRENJER」 その3


=シーン6 再び公園=

・・・一方その頃・・・
ドカ! バキ!ガガガッ!

 そう、夕焼けが沈み 巨大な影に包まれつつある 公園で
 瑞希のすばる 二人の激闘は続いていたっ。

瑞希  「必殺! 幻光っ破斬っ!!」【手刀バージョン】

バババッ!

すばる 「大影流柔術が剛技っ!! 飛竜ぅ蹴破っ!!」

ズガガガ!

バシュッ!
すばる「くっ!」

ガスッ!
瑞希 「・・・がっ!?」

 双方が 放つ必殺の連撃。瑞希の拳が すばるの肩をかすめ、
 すばるの肘は 瑞希の腹部につきささった。

すばる「(ハァハァ)本当に頑丈な方ですの。・・・でも・・・」
瑞希  「くっ! ス、スケブ依雷脚!」(ダッ!)」

ガッ!

瑞希 「(当たっーーー!)」
すばる「大影流柔術が柔技ーー」(シュッン)
瑞希 「!?」
すばる「流牙っ!旋風投げっ!!」


そして 次の瞬間 空高く舞い上がる瑞希―――!

瑞希 「きゃぁああーー・・・・くっ!!」

ズザッ!!!


瑞希 「う、うぐっ!」
すばる「!?り、両足で着地するなんて・・・すごいですのっ」
瑞希 「さぁ 勝負はマダこれからーーー!?」

(ガクッ!) 

すばる「ぱぎゅ?」
瑞希 「あ、足が・・・」
すばる「当り前ですの。すばるの投げは 強力ですの。 両足だけで受け止め切れるはずがないですの」
瑞希 「ぐ・・・まだまだっ!(グッ!)」

 再び ゆっくりと立ち上がる瑞希、だが その足は激しくケイレンしていた。


和樹 「も、もういい! やめるんだ瑞希!」
瑞希 「だ、大丈夫よこれぐらい。い、今までの戦いに比べたら・・・・・(ハァハァ)」

和樹「・・・くそっ!この体さえ動けば!!」
 
 和樹は できることならこの戦いを止めたかった。
 だが、先ほど受けた『奥義』のダメージは 予想以上に深刻で、
 代わりに戦う事はおろか、 満足に動かす事すらできない。
 和樹は 己の置かれた不本意な状況に 歯を食いしばるしかなかったのである。


すばる「・・・何故ですの?」
瑞希 「・・・」
すばる「両足がつかえない今、もう勝負はついてますのっ! それなのに 何故あなたは 戦おうとするですの!?」
瑞希 「(ハァハァ)すばる さん・・・あなたは 何のために・・・戦っているの?」
すばる「もちろん!すばるは正義の味方だから ですのっ!!」
瑞希 (クスッ)

すばるの答えを聞き、瑞希は微かな笑みを浮かべた。

すばる「なにがおかしいですのっ!!」
瑞希 「寄寓ね・・・実は わたしも正義の味方なの」
すばる「ぱ、ぱぎゅっ!? だったら なんで悪党を助けるですの?」
瑞希 「・・・わたしの正義は、大好きな人達を守ること、大切な人を救うことだから・・・」
すばる「!? 」

瑞希 「アイツが昔何をしていたか・・・それは私が一番良く知ってるわ。
    ・・・でも、それでも わたしとって和樹は和樹よ。わたしにとっては・・・その・・・大切な・・・人なのよ」
すばる「・・・・・・」
和樹 「瑞希・・・」

瑞希 「すばるさん、あなたの していることが間違っている・・・とは、正直わたしには言えない。
     でも それでも 私は和樹を守りたいっ。それが、わたしの正義なのだからっ!!」
すばる「・・・うりゅ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すばる「た、確かに あなたも正義の味方なのですのね・・・・・・でも!」


 バッ!!

すばる「でも、やっぱり『悪』は見逃せないですの!」
瑞希 「!?」

次の瞬間 すばるの体は 大きく下がり、何かの構えをとりはじめた。

和樹 「!?その技は、さっき俺に使ったーーー!!」
すばる「そう、 己の拳を大地に放ち! 大地を通じて敵を討つ! 
    大影流柔術皆伝「御影すばる」が最終奥義! 空飛ぶ鳥で ない限り・・・・・・・・」
瑞希 「た、たとえ、足が動かなくても・・・(ヨロ、ヨロ、)」
すばる「なにより 満足に動けない人に 逃れる術はないですのっ!!」
和樹 「や、やめろぉぉーーーっ!!」

すばる「大影流柔術が最終奥義っ!地竜走破ぁっ!!」

ガッガガガ!!

 次の瞬間 すばるの土がうねり、草木は大きく揺らす衝撃波!そして  それは瑞樹に向って!

和樹「だ、だめだ!逃げても間に合わーーー!」
瑞希「足がダメでも―――――腕があるわっ!」

グォッ・・・

瑞希「必殺! 幻光・破斬!!」


ドガッ!!!

すばる「ぱぎゅ!?」

 信じられない表所で空を見上げる すばる・・・そう、その時 瑞希は空にいた!

和樹 「自分の必殺技の反動を利用したのかっ!」
瑞希 「必殺!!! 幻光拳・『斬』の型―――!」
すばる「ひ、必殺 流牙―---」

瑞希 「幻光・討斬っ!!」

ドガッッ!!!

すばる「ぱぎゅううううううぅぅぅぅーーーーーー!!・・・・・」

ゴロゴロゴロゴロッ・・・・ドガーーーーンッ!!!



・・・・・・・・・・・・・・・・

すばる「うりゅりゅ〜〜(@O@;)〜☆」
和樹 「おい、大丈夫か?」
瑞希 「・・・うん、しばらくは目を覚まさないと思う、彼女は」
和樹 「そ、そうか・・・」

 彼女の技を受けた すばるは、そのまま 数メートル以上 地面を転がり、
 更に、 その先にそびえていた大木に しこたま体ぶつけ倒れていた。

瑞希「さ、早く今のうちに どこかに・・・」
和樹「・・・逃げてどうするつもりなんだ?」
瑞希「・・・和樹?」

 瑞希は和樹の顔を見つめた。 その表情は 今だ深く沈んでいた。

和樹「いや・・・今回助けてくれた事には 礼をいうよ、瑞希。・・・でも、これでは 結局何も終わってないんだ。・・・・」
瑞希「・・・・・・それは・・・」

 ・・・確かに 今回の戦いは コレで終わった。
 だが 彼がタングス天王であった事実があるかぎり 和樹は 再び襲われることになるだろう。
 復活した彼女か・・・もしくは新たな「リーフファイター」によって・・・

和樹「・・・さっきも行った通り これは 俺にとって 避けられない『罰』なんだ。これは仕方がない。
    だが、これじゃあ お前まで・・・」
瑞希「でも、でも だったらコレから アンタは 一体どうするつもりなのよっ!?」
和樹「・・・・・・やはり・・・」

??? 「あっちゃちゃ〜・・・ちょっと遅かったってカンジ〜?」
和樹,瑞希「!?」

突然の背後の声に驚き、同時に振り返る二人、そこに居たのはーーー

玲子 「ども〜♪ 忘れた頃に現れる〜 謎の戦士『コミパダーク』改め 正義のヒロイン玲子ちゃん参上〜♪」
和樹 「玲子ちゃん!?どうして こんな所に!?」
玲子 「それはね〜・・・(ジト目)」

玲子は 少し責めるような目つきで 瑞希の顔を眺めた。

瑞希 「・・・えっ?なに?」
玲子 「瑞希ちゃん〜っ、キミ、通信機を家に忘れてきたでしょ?呼んでたのに 全然でてくんないんだもん(ブゥ〜)」
瑞希 「あっ・・・」
玲子 「ま、 だから司令に キミ達を探してって 頼まれちゃったワケなんだけどね。ピンクちゃんと一緒に☆」

 その時 玲子ちゃんの背後から そのもう一人の少女が・・・

あさひ「え、えと・・・こ、こんんにちは(ペコ)」
瑞希 「え? 桜井さん?」
和樹 「なるほど そうか! 君がスキャニンググラスで探知して俺たちの居場所をーーー・・・イタタッ」
あさひ「!?み、みなさん? ひどい け、怪我を・・・・・・ち、ちちょっと まってくださいっ」

 そして、あさひ は 静かに歌を口づさみ始めた・・・。
 癒しの歌『ヒーリング ボイス』は 和樹の体力、瑞希の怪我、そして すばるの体を回復させていく・・・。

すばる「・・・ふぁあああ、よく寝たですのぉ・・・って ぱぎゅ?(キョロキョロ)」
あさひ「な、治りましたか?・・・え、えと ど、どどこか痛いところは・・?」
瑞希 「うん、もう全然平気♪」
和樹 「ああ、 疲れが一辺に吹き飛んでしまったよ。」

すばる「??一体 なにが どうなってますの?(キョロキョロ)」

玲子 「んじゃ みんな元気になったところで 基地に戻ろっか♪ 司令も心配してることだし・・・」 
あさひ「そ、そですね 『三人』とも見つかて良かったです はい。」

瑞希 「えっ?」
すばる「ぱぎゅ?」
和樹 「へっ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

瑞希  「し、司令が待ってるって どうしてよ!?」
すばる 「ぱぎゅ!?あなた達 敵ですのっ?味方ですのっ?」
和樹  「おいっ!、この娘は一体何者なんだっ!?」

あさひ「え?、えとそのアノ・・・あぅぅぅぅ(汗汗)」
玲子 「えっと・・・にゃはは メンゴッ(ペコッ)私たちも くわしくこと知らないんだ。
     ・・・でも ま♪ わかってることといえば・・・」

 ・・・そういうと 彼女は すばるに振り向き・・・。

玲子「・・・キミが 新しい仲間ってことぐらいカナ♪」

 と 答えた。

〜コレミンジャーDC 3完  次回 その4につづく 〜




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