・・・時は新世紀 初頭・・・
地球は世界征服を企む暗黒組織『ハラジロ・シスターズ』の脅威にさらされていた

彼らは　総統カリスマンによる思想統一をたくらみ
次々を生み出される　怪人達は　一般人の生きる町を破壊し
さらに　逸般人の生きる情熱（萌え）をも　次々と奪っていった

だが　そんな奴等から地球を守る者達が現れた
彼女達の名こそ　正義の戦士　『同人戦隊　コミレンジャー』！！
地球の平和を守るため、奇跡の力『コミックパワー』を身に付けた五人の乙女たちは、
数々の強敵と陰謀を　仲間たちと供に　打ち破り。

そして長き死闘のすえ　「ハラジロシスターズ」首謀者『総統カリスマン』に勝利っ！
再び世界に平和が戻っていったのであった。

・・・そして、・・・

同人戦隊コミレンジャーDC　
「＝序章＝ＴＨＥ　NEO　COMIRENJER」

＝シーン1　塚本印刷所前　＝

ガララララ・・・
？？「ふ、ふあぁ〜・・・」

一人の男が　印刷所の前の扉から顔を出した。


おそらく　この数日間は満足に寝ていなかったのであろう。
男は　男は　太陽の光に一瞬ひるみつつも　そのまま　ゆっくりと歩き始めた。
足元が　どこにあるのかも　わからないように　揺れながら歩くその姿は
さながら昼間に彷徨うゾンビである。

・・・・・・そして　そんなゾンビに背後から近づく人影一つ、

？？「か〜ずき♪」

ピタッ

和樹「どわわぁっ！？」

首筋に冷たいものを当てられは　『生ける屍』は
修羅場あけの同人作家　『千堂和樹』に蘇生した。

瑞希「ふふ♪　どお？　ちょっとは目が覚めたかな？」

そして　缶コーヒーを手にした彼女は
そんな彼の姿をみて　イタズラッポク笑っていた

＝シーン2　帰り道の公道＝

空に輝く太陽が、心地よい日差しに感じる、金曜の午後
並んで歩く　和樹と瑞希。
彼女の差し入れた缶コーヒーは、和樹の身体を一時的に復活させている。

瑞希「・・・で、和樹　今回はどうだった？」
和樹「ああ、まぁ　今回は少し不満が残る感じかな？やっぱり　一ヶ月もペンを握ってなかったから　
　　　　線が思うような感じに引けなくてな・・・こりゃあ以前の画力を取り戻すのには時間がかかりそうだ」

そう言うと　少し残念そうに　右手を眺める和樹。
実は和樹はわけあって　しばらく同人活動を止めていた。なぜなら・・・

瑞希「そっか〜　大変だね・・・って、そうでなくてっ！」
和樹「えっ？」
瑞希「私が聞いてるのは　模試結果っ！　今度は　ちゃんと取れてたのでしょうねっ？単位っ！」
和樹「あ、ああ試験、シケンね・・・ハハハ」

そう、すべては進級のため、単位修得のためであったのだが・・・（＾＾；）

瑞希「・・・・・・あ、あんた　マサカーーッ？」
和樹「ハハハハハ・・・まだ見てない。」

ズコッ！（←瑞希のずっこける音）

和樹「おいおい、大丈夫か？」
瑞希「それはコッチの台詞っ　だったら今すぐ確認に行くわよっ　大学に！」
和樹「ええ〜っ　今から？　俺もう眠くてねむくて・・・」
瑞希「ツベコエ言わずに　さっさとクルっ！」
和樹「イタタ　み、耳をひっぱるな〜」

さながら　息子のイタズラをみつけた　母親よろしく　和樹を連れて行く瑞希さんでした・・・。

---

＝シーン3　大学＝

というわけで　数分後・・・

和樹「…ふっ　どうだ♪　　見事　受かってたぜ」
瑞希「単位数ギリギリね（ー。−；）　まったく　あんた　そんな調子だと、しまいには大学を追い出されていたわよっ」
和樹「おいおい　知らないのか？この大学は7年まで居られると校則にあるだろ？　つまり3年間は留年しても・・・」
瑞希「・・・・・・」
和樹「すまん。　冗談だから　無言で釘バットは　やめてくれ・・・（汗）」

和樹の様子に　あきれ果てた表情で一瞥すると　瑞希は釘バットをしまう。
…いままで　どこにあったのでしょう？（笑）

瑞希「（溜息）まったく　アンタは　昔からずっと　いい加減でチャランポランなんだからっ」
和樹「ハハハ、昔・・・そうだな　お前とは　なんだかんだいって　長い付き合いだものな・・・・」

・・・・・・・・・・・・
この時　和樹の脳裏には　昔というには　少し早い過去の思い出がよみがえっていた。
そう　自分なりの思惑があったにせよ。悪の秘密組織の幹部の仮面を被り
罪のない一般市民を　苦しめていた自分の姿
今目の前にいる彼女達と　敵味方に分かれ　死闘を繰り広げていた自分。そして・・・
そして　今はこうして　彼女に思いに　救われ　昔と変わらない自分でいられることが・・・

瑞希「・・・和樹？」
和樹「・・・・・・ありがとな　瑞希」

瑞希「な、なに？　いきなり真面目な顔して・・・・・・照れるじゃない…バカ…（赤面）」
和樹「あ、いやその、こ、ここれはだなっ・・・」

思わず口からもれてしまった　感謝のことばに　自分自身恥かしく感じ
二人の顔が　赤くかわる

和樹「…そ、そうそう！　俺がこうして　進級できたのも、　瑞希が毎晩のように俺の部屋にあがりこんで　
　　　せっせと御奉仕してくれたおかげだな〜〜って　思ってったんだっ　ハハハ（ニヤリ）」
瑞希「…バ、バカバカ！　なんていい方するのよ　アンタはっ」

ドカッ！！！！

次の瞬間　瑞希の華麗な上段ハイキックな突っ込みが　見事に和樹に炸裂していた。
・・・あ、ちなみに　彼女のご奉仕というのは　『毎晩和樹の部屋で勉強を教えていた』ということですよ。皆さん（ｗ）　

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＝シーン3　和樹のマンション前近く＝

・・・・・・・・・・・

瑞希「それじゃ　またね和樹」
和樹「ん？今日はあがっていかないのか？」
瑞希「え？・・・うん　今日はアンタも疲れてるだろうから」
和樹「そっか　わりいな　瑞希」
瑞希「で・もっ、明日は　私に　みっちり付き合ってもらうから　そのつもりで（ニコ♪）」
和樹「へいへい　善処させていただきます」
瑞希「朝から　ずっとね♪」
和樹「ぐっ・・・（こりゃあ　明日はテニス地獄か？）・・・」

明日のことを暗示　軽い溜息をつきながらも　瑞希の後ろ姿を見送る和樹。。
そして　再び生ける屍に戻りそうな体に鞭を打ちつつ
自分の部屋の扉に手をかけた・・・

ガチャ・・・

・・・本来なら　ココで異変に気づくべきだったのでしょう。
鍵をかけてでていったハズの　玄関の扉が強引に開けられていたことから。

和樹「ふぁぁ〜・・・」

そして　ここでも気付くべきだったのでしょう・・・
玄関に　見知らぬ靴・・・正確にはわらじがきれいに置かれていたことに・・・
だが　すでに体力思考力がギリギリ状態の彼には　そんな要素は目にもはいらなかったため。

和樹「・・・ん？」
？？「・・・・・・」

彼が異変に　ようやく気付いたのは、
部屋の真ん中で正座している袴姿の少女と目が合ったときであった。

和樹「・・・・・・えっと」
？？「あなたが・・・千堂かずきさんですの？」
和樹「・・・あ、うんそうだけど・・・君、だれ？」
？？「・・・あなたに名乗る名前は　ないですの・・・」
和樹「・・・え？」

ザッ！

次の瞬間、彼女は　すばやく立ち上がると　和樹に対して半身の構えをとった。
その構えは　空手と柔道をたして2で割ったかのような構えであった

すばる「千堂和樹さん！　愛と正義の名のもとに・・・この『すばる』が成敗するですのっ！」

〜コレミジャーＤＣ　1完　　次回　その2につづく　〜

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