第３５話「闘神ラ・オー堕つ！！兄妹の絆再び・・」
〜 前回までの あらすじ〜
長き死闘を超え、遂に敵の本拠地「シメキリ・オトス城」への侵入に成功した
正義の戦士『コミレンジャー』
そして 数々の罠、強敵タングス天王との死闘を退け、
彼女達は いよいよ諸悪の根源の元に辿り着いたのであった…
―『シメキリ・オトス城』最上階「謁見の広間」―
彩 「・・・・・・」
瑞希 「・・・ここで 間違いなのね ピンク？」
あさひ「は、はい。間違いありません。この部屋の中から、その、
も、ものすごい負のエネルギーの反応が、しますので」
詠美 「フン！ そうと決まったら――」
由宇 「とっとと 入るでっ！」
ドカッ！！（ドアを蹴破る音）
詠美 「あ〜っ！ なに 抜け駆けしてんのよ！このパンダ！」
瑞希 「イ、イエロー こう言うときはもっと慎重に行動を――」
由宇 「なに言ってんのや 今更。 ほれ あいつも待っとったようやで・・・」
瑞希 「！？」
そう・・・彼は その広間の奥の玉座にて 鎮座していた。そして 彼女達を一瞥すると
不適な笑みをこぼしつつ、その口を開く。
大志 「フフフ、ようこそ マイ シスターズ。このような場所で
お目にかかれるとは 将に光悦至極」
瑞希 「・・・私も会えて嬉しいわ・・・九品仏 大志！！」
大志 「ん？タイシ？ 誰のことかね それは？
（バッ！） 我輩の名はカリスマン！！ この世を救う救世主！！
今より この地この世界を悠久に統べる至高神なり！！フハハハハハハ！！」
瑞希 「このっ！――」
由宇 「無駄やて レッド。この手の輩はいっぺんドツキまわさんと・・・」
詠美 「そうよ、そうよ！なにを偉そうにふんぞり返ってんのよ！？クィーンは私一人で十分なのよ！！
こういう世間しらずで自分勝手なやつは、コテンパンのケチョンケチョンよ！！」
由宇 「・・アンタもや」
詠美 「ふみゅ！ なによ なによイエローの癖に〜！あんたなんか喫茶店でカレーだけ
食べてブクブクに太っていればいいのよ！」
あさひ「あ・・・あの・・・仲間割れは・・・その・・・」
彩 「ケンカは・・・駄目です」
瑞希 「（溜息）イエロー！グリーン！今は目の前の敵を・・」
雄蔵「フン、倒すと言うのか？その貧弱な拳をもって・・・」
一同「「「「！？」」」」」
ズン・・・ズン・・・ズン・・・
瑞希「ラ・オー！！」
由宇「しもうた！ まだこいつがおったんや！」
大志「フフフ・・さあ、思う存分闘いたまえ、コミレンジャーの諸君」
（スッ・・）
瑞希「！？ 待ちなさい！カリス・・・」
雄蔵「著作拳・震害！！」ドンッ！
瑞希「えっ？」
カリスマンに 駆け寄ろうとする 五人の前にラ・オーは 立ち塞がり
いきなり床に拳を叩きつけた。
ズウゥゥゥゥ〜〜ッン・・・・
詠美「なによなによなによ！？ いったいアンタ なんのつもりなの−−」
ビシッ！？
あさひ「ゆ、ゆゆ床が？！？・・・」
そう ラ・オーの拳は フロア全体の床にひび割れを起こし・・・そして！
ビキッ！ ビキッビキッビキッ！！ ボコッ！！
一同「！？きゃああぁぁぁ〜〜！！・・・・」
ヒュ〜〜ン・・・
・・・・・・パラッ・・・パラッ・・・（小石の落ちる音）
瑞希「・・・み、みんな大丈夫？」
そういいながら レッドは辺りの状況を確認する。
場所は 先ほどの謁見の間のちょうど真下のフロア、
どうやら 自分達は下に落とされてしまったようである。
あさひ「は・・・はい」
彩「・・・（コクンッ）」
おもったよりも 元気なようすで返事を返す ピンクとブラック、
そして グリーンとイエローもどうやら無事のようである。
詠美「ふみゅうう・・なんで床なんかぶち抜くのよ！！あのデカブツ！！」
由宇「ウチラを逃がさへん為に決まっとるやないか・・・ほら来たで！！」
ズシン！
雄蔵「・・・うぬらの正義と我が正義、どちらが上か 今が決する時・・・
コミレンジャー共！！いざ尋常に勝負！！」
瑞希「やっぱり闘うしかないのね・・いくわよ！みんな！」
一同「おおっ！！」
レッドの呼びかけに 再び体制と整える４人 そう今はどんな強敵であろうとも
逃げるわけにはいかないのである。
雄蔵「ヌオォォォォ〜〜！！」ゴゴゴゴッ！
瑞希「必殺！ ウィンディー スマァァシュ！！」ドォギューンッ
雄蔵「劇牙！！」
ガシッ！！
（シュゥ〜・・・）
レッドの放った光の弾は ラ・オーの鋼の腕によって受け流された。
瑞希「そんな！片手で防ぐなんて！！以前よりパワーアップしているはずなのに！？」
雄蔵「（・・・受けた腕がまだ痺れている。以前とは違うということか・・・・）」
詠美「くらいなさい！！ スケブーメラン！」
ギュルギュルギュルッ
雄蔵「ムンッ！」バキッ！！
詠美「あ〜っ！ あたしのスケブーメランが〜・・」
雄蔵「・・貴様は以前のままだな」
詠美「えっ？」
由宇「あかん！グリーン逃げ・・」
雄蔵「無断転射！！」（カッ！！）
ドゴッ〜〜ン！！
詠美「ふみゅ〜〜ん！」
そして ラ・オーの放つ気弾は グリーンの体を直撃したっ！
あさひ「グ・・・グリーンさん！！」
雄蔵「（ギロッ）次は貴様だ！」
あさひ「ひっ！！」
雄蔵「無断・・・」
彩 「（スッ・・）・・・・ピンク・・後ろに・・・」
あさひ「・・は、はい！」（コソッ）
雄蔵「転射！！」
ドキューンッ！！・・・
彩 「・・・・ブロック・・」カキンッ
雄蔵「！？我が攻撃が！？」
ラ・オーに動揺の顔が浮かぶ。以前までの彼女達には
なぜなら 彼の攻撃を受ける力はなかった はず。なのに・・・
彩 「・・・・ベタ・・フラッシュ」
ピカッ！！
雄蔵「うぉっ！」
そして ブラックの放った黒い光が 隙をつかれた ラ・オーの視力を一時的に奪う！
由宇「今や！ 猛虎！応・炎・だ〜ん！！」ゴオオオォッ！！！
あさひ「ピ・・ピーチボンバー〜！！」ポワワァァァッ〜！
ドゴゴオォォォ〜〜ン！！！
雄蔵「ぐおおおおお！！」
由宇「まだまだ、いくで！ 必殺！六甲・・・」
雄蔵「（ギッ！） 劇牙ァァッ！！」
ドゴッ！！
由宇「ぐはっ！！」ガクッ
瑞希「イエロー！！」
雄蔵「無断・・・転砕！！！」
ドガガガ！！
ガギギギギギギッ・・・・！！
雄蔵「今度は防ぎきれるか！コミパ ブラック！！」
彩 「・・・くっ！・・・」
詠美「コピボン大増殺！！」
雄蔵「！？ ぐおぉっ！？」
ドシャ〜〜ン！！
彩 「・・・グリーン・・」
詠美「フン このあたしを倒そうなんて、百万年早いのよ！」
由宇「（ヨロッ）・・おおきに グリーン・・」
詠美「べ、別にあんたを助けようとした訳じゃないわよ！イエロー・・（照）」
雄蔵「（・・・やはりコイツラは以前と違う・・決死の覚悟、正義の信念
・・そうした想いが総て技にこめられている・・だが・・）
俺はラ・オ―！最強の戦士！！この誇りに賭け貴様等を倒す！！」
瑞希「みんな！安心してはダメ！！まだ勝負はついていないわ！！」
雄蔵「ぬおおおぉぉぉぉ〜！！！」
〜後編に続きます〜