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郁美「−−−おひさしぶりですね。『運命のタングス天王』。」
和樹「その声、やはり 貴様か・・・フッ、まさか年端もいかぬ子供まで戦場に借り出させるとは、コミックＺも酷なことをーー」
郁美「違いますっ。コレは あたしの意志。アナタ達の野望を阻止するため、なにより、あたし自身の決着をつけるためにっ！」
和樹「・・・わかっていってるのか？それが 何を意味するのか」
郁美「だからこそですっ！」
あさひ「え、えっと け、決着って どゆ意味？ 郁美さん じゃなくって えっと・・・」
郁美「あ、今の私は 白銀の妖精 コミパシルバー☆ ちなみに この機体は ＳＰＺ＝Ｖ６ アリアケタイタンです」
詠美「そんなコト ど〜でも いいわよ。 それより 次は超合体？ それとも 武器変形？？？ 」
瑞希「んっ？？ チョウガッタイッ？？武器？？」
郁美「え？あ、前者のほうですが ーーーなんで 気づいたのですか？」
詠美「この後の展開くらい 誰だってわかるわよ。 お約束なんだから。
ーーーてゆうか このアタシまでに黙って なにやってんのよ あのマキマキコンビッ」
あさひ「え、えと それ 司令と南さんのこ、ことですか？」
由宇「まぁ、ヘタに知っとるとウチらが安心して戦わないと 心配したのかもしれんとかーーー」
彩 「・・・単に・・・びっくりさせたかっただけ、かも・・・」
・・・・・・・
由宇「−−−ありえるな あの二人なら」
彩、詠美（こくっ。こくっ））
瑞希「えっと ・・・わたし 何がなんだか 状況 さっぱりわからないんだけど？？」
詠美「はいっ？ だから お約束だって言ってるじゃない。 なに言ってるのよ」
由宇「レッドもロボットアニメくらい 見とき。そんなこっちゃ 立派なオタになれんで。」
瑞希「見るわけないでしょっ！ そもそも 目指してないーっ！」
あさひ「あ、えっとですね。つ、つまり超合体というのは、その、 ソクバイカイザーがパワーアップで・・・」
和樹「おい、立て込んでる所なんだが・・・・貴様等っ 今の状況 本当に、わかっているのかっ！？？？？」
・・・・・・・・・・・・・・ちなみに 現状。
風の呪縛からは 解放されたものの コミレンジャーのアリアケマシーンはバラバラ状態
一方 タングス操る 同神使ダイジェスは 既に次の攻撃態勢を整えつつあると
いわゆる ひとつの 絶体絶命的状況。・・・・・・・・・・・・
郁美「・・・（コホンッ）あ、あの 詳しい説明は 後です！ VΣシステムの起動をお願いいたしますっ！！」
瑞希「（コホンッ）わ、わかったっ。 皆 行くわよっ！！」
ブオン！
全員！「「「「合体！サークルドッキング！」」」」
カッ！！
ダイジェスの繰り出す 風の呪縛から無事に逃れた ５つのアリアケマシーンは
掛け声と共に 五つのアリアケマシーン連なり 重なり 再びーー
郁美「アップロード！ カイザー レヴォシューション！！！（グオン！）」
否！ カイザーは 更なる変化を遂げるっ
五つの力に新たに 新たに加わる白銀の力っ
その姿は 光に包まれ ソクバイカイザーは 新たな守護神に 生まれ変わるっ！！
瑞希「ーーー完成っ！！！」
郁美「誕生っ！！！！シンカイジョウ・・・」
全員「「「「ソクバイカイザー！！！！！！」」」」
バアアアアァァァン！！
同人戦隊コミレンジャー 第３1話 その２ 「真最終兵器、爆誕！」
・・・・・・・・・・・・
瑞希「・・・これが・・・、新しい ソクバイカイザー・・・？？」
郁美「はいっ 最終決戦に向けて 澤田司令や 牧村教授が 極秘裏に開発していた”真”最終兵器
その名も 『シンカイジョウ＝ソクバイカイザー』ですっ。」
あさひ「あ あれっ！？ セ、センサー類が回復っ！ 元に！？」
彩 「・・・装甲ダメージも全回復・・・いえ１３０％アップ・・・？」
瑞希「−−−スゴイ これならーーー！！」
和樹「やはり 超合体ときたかーーーロボットアニメ お決まりの定番だなーーー」
由宇「ちょっと 違うで タングス。”お決まり” のやなく ”大逆転”の定番やっ」
和樹「・・・フッ 確かに・・・ だが 物語は定番通りに進むとは 限らぬぞっ！！」
ヴオオン！
同神使ダイジェスの”黄泉手”
ダイジェス ３対の腕のうち 攻撃をつかさどる 触手腕
その相手の死角を突き 変幻自在に瞬時に迫る 触手攻撃は
先程から ソクバイカイザーを 動きを阻まんでいた。
由宇「うおーーー・・・っと！？」
グオン！！
和樹「なに！？」
だが その 攻撃はあたらない。
先程までの カイザーと比べたら まるで ターボか瞬間移動の如く
一気に黄泉手の攻撃範囲から 遠く離れた。
そのスピードに イエロー自身も驚いた。
由宇「な、なんや この加速！？ この巨体で こんなに早く動けるもんなんか！？」
郁美「それより 今ですっ グリーン先輩！この距離なら 遠近砲と投射砲が使えます！」
詠美「ふみゅ！？えんきんほー？？」
郁美「コレですっ!」
ガコン！！
カイザーの肩部 脚部より 巨大な砲台が せりあがる！
詠美「コレねっ！ 発射ああぁぁぁーーっ！！」
ドドドドオオォォォーーーン！！
和樹「唸れ！渦鬼手！！」
そして ダイジェス3対の腕の一つ 渦鬼手
その豪腕が 繰り出す 猛烈な回転は
カイザーの攻撃をことごとく弾いていたーーー今までは・・・
ギャン！！ガガガン！？
和樹「ぐっ！？は、弾ききれぬだとっ！？」
詠美「ふみゅーーー スゴイスゴイ！ あっとーてきじゃないのっ♪」
瑞希「だけど アイツには まだ回復能力がーーー！？」
レッドの 言うとおりだった。
敵の もっとも厄介な力は Ｏ＝カルトンより引き継いだ 超回復能力。
事実 ダイジェスの傷は 修復はじまっている
郁美「・・・・・いいえ！ 今ですっ グリーン先輩！ 攻撃を 続けてくださいっ！」
詠美「言われなくても ーー遠近砲、投影砲 発射ーーーっ！！！」
ドガッ！ ガガガガ！ ドガン！！
和樹「馬鹿がっ・・・こんな攻撃 幾らうけてもーーー！」」
由宇「ーーーちっ あかん やっぱり 焼け石に水やーー」
郁美「まだです！ 水滴は岩をも穿つです！」
詠美「ちょっと ワケワカンナイこと 言ってないでよっ この攻撃が水鉄砲だっていうのっ！」
郁美「いいから お願い致します。 致命的ダメージは 与えなくていいので、とにかく途切れることなくです！」
詠美「ふみゅーーー！ 発射 発射！発射ーーーーっ！！」
和樹「ふっ どうやら俺は 貴様等を買いかぶり過ぎていたようだ。
折角の機体性能をもちながら コンナお粗末な攻撃を繰り返すのみとは・・・」
ドガッ！ ドガッ！ ドガッ！
和樹「ーーーいい加減 飽きたぞ。 そろそろ コッチの攻撃をーーー むっ！？」
ドガッ！ ドガッ！ ドガッ！
あさひ「ーーー！？あ。あれ！？ あ、あの 敵さんの様子がっ、 エ、エネルギ反応が・・・・・・！？」
瑞希「えっ？」
郁美「効いてきたようですね（ニッ☆」
ドガンッ！ ドガンッ！ ドガンッ！
和樹「・・・この、いい加減にーーーグッ な、なんだと！？」
瑞希「！？ 確かに 敵の再生が遅くなってるっ！？ これって まさかーーー」
彩 「・・・・エネルギー切れ・・・！？」
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和樹「−−−ちっ 大志のヤツめ 何が！ 『念ずるだけで良い』だっ！ 」
運命のタングスは コックピットの中 主にむかって ひとり毒づく。
身体中の力が 肉体から抜き取られるような感覚で 気を抜くと 意識を 失いそうになる。
備え付けの専用 栄養ドリンクを補給しても その疲労感は とまらないっ。
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由宇「・・・ちょっと信じられんな。あのタングスが スタミナ切れやなんて」
瑞希「いいえ タングスだから 今まで もっていたとも。アレだけの機体を たった一人で 動かしていたわけだしーーそうかっ 」
彩 「・・・そのための・・・波状攻撃。」
郁美「はいっ アノ回復能力は 諸刃の剣なんです。確かに 相手に見せる 心理的影響は強いですが
その分 エネルギー効率的には 非常に悪いのですよ。」
あさひ「は、はい 確かに。い、以前の怪人のような 体が えっと ドロドロな物質？で 出来てたら まだしも。
アチラは、その、金属っぽいですから」
由宇「なるほど ダメージを受ける度に ベホマを使っとるような もんか。それは 確かに持たんわ」
詠美「・・・って この攻撃 いつまで続ければいいのよっ！？」
彩 「・・・現在、機体エネルギー 残弾数 ・・・すべて問題なし・・・。」
由宇「ちゅうこっちゃ。 どんどん撃たんかいっ」
詠美「ふみゅ〜んっ！！発射！ 発射！」
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ドガン！ ドガンッ！
和樹「グオッ！？ ま、まさか こんなことでーーー！？」
そう シルバーの作戦は 見事に的中していた。
カイザーの砲弾は 絶え間なく続き。防御 装甲を重視した ダイジェスの機動力では 避けきることも できない
とうとう 回復がダメージに追いつかなくなり ダイジェスの巨体も 片ヒザを付く
和樹「やはり ここは 一旦バラバラになって避ければーー いや 今 各個撃破されては それこそ致命傷にーーーっ！（ギリッ）」
・・・・・・・・・・・
あさひ「が、がんばってください グリーンさん！ て、敵さん のほう が 明らかに弱ってますよっ。」
郁美「はい、計算では 今の私達のパワーの方が断然上です このまま タングス天王のコミックパワーが尽きてしまえば ーーー
瑞希「ーーーアイツを傷つけることなく 倒すこともできる・・・！？」
レッドの表情が 微かに綻び、思わず表情を隠す。
自分たちの勝利より、敵である 彼の無事に安堵してしまった不謹慎さを恥じて の行動である。
和樹「・・・フッ、ふざける・・なっ！ こんな・・・くだらぬ策で・・・この俺を・・・倒せると でも・・・」
だが その時 モニターが つながり タングスの姿が画面に現れた。
強がっているようだが 肩で息をしており 疲労困憊なのは 明らかである。
由宇「へっ 強がっていても バレバレやで。肩で息しとるやないか」
詠美「ていうか いい加減 倒れなさいよ！ コッチだって いい加減 疲れてきてるんだから」
和樹「・・・いいだろう・・・それならば 俺もーーー変身っ！ 修羅場モオオオオードッ！！」
カッ！！！
由宇「修羅場モードやて！？ この期に及んで それに何の意味がーーー？」
あさひ「！？ て、敵機体のパワーが 急激に膨らんでーーーま、 まさかーーーっ！？」
瑞希「タ、タングス！？ アンタ なにをーーー！？」
和樹「・・・このまま ムザムザ 貴様等に 倒されるくらいなら・・・う、うおおおぉぉぉぉぉーーっ！！！」
カッ！！
瞬間、 ダイジェスの体が 大きく膨らみ 爆音と光の渦に消えていく。
渦鬼手、黄泉手 その他ダイジェスの纏っていた 装甲が 飛び散り
更に それらのパーツは 部品レベーーー粒子レベルにまで 分裂しっ
光の雨となって コミレンジャー達に降り注ぐっ！！
由宇「あかん！ これは いくらなんでも 避けきれん！」
詠美「わたしだって 迎撃できないわよ！？」
郁美「クッ！全パワー 防御値に最大変換！ シッ、シールド全開ッ！」
ガガガガガガッガガガガッガガッガガガッガガーーーーーーー！！
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瑞希「・・・・・・ブラック、被害状況は？」
彩 「（こくっ）装甲ダメージ ３０％強・・・ 問題ありません・・・」
郁美「なんにせよ これで わたし達の勝利。 ミッション コンプリートです。」
瑞希「・・・・・・・タングス・・・」
由宇「−−−安心しとき レッド。アイツのことや チャッカリ 自分は脱出しとるやろ。」
瑞希「・・・・・・・」
詠美「けど ホンマ びっくりしたら・・・ ところで 今のは どの怪人の能力なの？見たことなかったけど？」
？？？「当然だ。今のは どの怪人でもない。この俺自身。タングスの力だ。」
！？
あさひ「ぜ、センサーに反応！！て、敵機体 ダイジャスは 今だ健在・・・え？あれ？ 違います！ アレはーーー！？
ピンクに言われるまでもなく 全員がモニターにうつった 姿に驚愕する
もうもうと視界を遮る煙の中から 現れた姿はーーー
全員 「「「「オフカイザーッ！？」」」」
和樹 「・・・（ニヤリッ）」
そう 細かいディテールは 異なってるものの
それは かつて タングス自らの手で 作り出し コミレンジャー達を窮地に陥れた魔神ーーー
黒きソクバイカイザー 『オフカイザー』 ！！
瑞希「・・・やっぱりね アンタにしては 諦めが早すぎると思っていた。・・・」
郁美「そ、そんな ・・・過剰な装備を捨て、新たに ロボを組み直すだなんてっーーそんな手があるなんて ！？」
和樹「ふっ 物事とは 思い通りには進まないモノなんだよ。コミパシルバー。」
郁美「・・・くっ！」
瑞希「確かにね。全てが全て 望みどおりに行くとは限らない。・・・けどね 一つだけ確実なこともあるわ。タングス」
和樹「奇遇だな。俺も 確信してることがある。」
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瑞希「わたし達のシンカイジョウ＝ソクバイカイザー」
和樹「そして 俺の ラスト＝オフカイザー。最後まで立つのは 果たして どちらかーーー」
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和樹、瑞希「「これがーーー最終ラウンドっ！！」」
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〜コミレンジャー ３１話 その３に続く 〜