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同人戦隊コミレンジャー　第３０話　　その１

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瑞希　「・・・それに、しても　なんというか・・・」
彩　　　「・・・超展開？・・・」
あさひ「は、はははははいっ！　そ、そ、そそそそそそそそそそそぅぅｌ」　
由宇「もちつけ　あさピー。　いやけど　気持ちはわかるで　遂にコノ時が来たんや
　　　　敵の本拠地最終決戦・・・・・・燃えるっ　燃えるでっ　なぁ　詠美！」
詠美「フフフ　顔を洗って待ってなさいよ。ハラジロシスターズッ！　もう　コテンパンのケチョンケチョンのチョンチョンよっ！」
由宇「洗うのは顔やないやろ。」
詠美「ふみゅ？　髪だっけ？」

あれから　数分　彼女達のざわめきは止まらず　席を離れるものもない。。
今まで防戦一方だったコミックＺに　訪れた潜在一隅のチャンスなのだ。
彼女達　浮き足だつのも　無理はない・・・

瑞希「・・・・・・」
あさひ「・・・え、えと　だ、だいじょうぶですよ　瑞希さんっ　か、和樹さんは、えと、その　とにかく　だいじょぶですからっ」
瑞希「う、うん　ありがとう・・・って　なんで　わたしの考えてることがっ？」
由宇「なんで　って　そら顔やら全身から　もう乙女オーラが　にじみでまくりやもん。」
瑞希「え？うそっ！？」
彩　　「・・・・・・・・・・『待ってなさい　タングス・・・いいえ　和樹。　アナタは　わたしが救ってみせる。』？」
由宇「いや　　『和樹のヤツ　あたしに隠し事なんかしたまま　逃げちゃって　
　　　　会ったら　一発ぶんなぐって　目をさまさせてやるんだからっ』てとこやないか？」
瑞希「なっ！？なななななーっ！？」

ことごとく図星をつかれ　瑞希は赤くなった顔を手で隠す。
そう　彼女の恋人（と周りからみたら　どうみても　そう見える）千堂和樹は
宿敵　タングス天王であることを名乗って以来　未だにその姿をあらわしていない。
一時期は　ショックで　激しく落ち込んでいた瑞希と４人であったが　
今では　軽口を叩けるくらいには　回復している。

あさひ「そ、それにしても　す、すごいですね。　その、居場所が　わかって」
瑞希「そ、そうね　発信機でも付けたのですか？　例の「ハッチャン」とか・・・」

ちなみに　ハッチャンというのは　牧村教授の開発した　小型偵察メカである。
本来は　コミレンジャー５人の行動を監視・・・もとい　見守るために使用しているのだが

南　「いえ、彼等は特殊な独自退却ルートを持っているようで
　　　　しかもソコでは特殊な　結界の影響で　私たちの装置は遮られてしまうのです。」
由宇「タングスも　帰る時テレポーテーションみたいなの　つかっとたもんな。
　　　　あいつらも　似たようなモン仕えてもおかしくないわけや。」」
瑞希「・・・タングス・・・」
由宇「はいはい　乙女モードはもうエエって。」
瑞希「うっ・・・（汗）」
詠美「だったら　いくみんって娘から　情報しぼりとったとか？」

またまた　ちなみに　いくみん　こと立川郁美は　ハラジロシスターズの施設から逃げ出し
コミレンジャーに保護された少女である。　詳しくは　第２１話　および２２話参照するとして・・・

千紗「にゃ〜・・・それが　郁美さんは　逆にテレポートで無理やり　逃げ出したそうなのです。
　　　　だから　その時　自分が　どこに　居たのか　わからないそうなのです。」
詠美「そういや　あの小娘　最近見かけないわね？具合でも悪いの？」
千紗「にゃ！？　え、えとえと　そうですっ　今日はずっと救護室で・・・」
あさひ「ほぇ？　さ、さっき　そこ、行ったですが　い、居なかったみたいです、けど？」
千紗「にゃにゃ！？　そ、それは・・・」

ポンッ

南　「フフフ、　皆さん　敵の基地を　どうやって見つけたか　知りたいようですね♪」
詠美「ふみゅ？　そんな流れだっけ？どっちかていうと　小娘の居場所のほうがーーー」
南　「・・・方法　知りたいようですね？（ニコッ♪）」
詠美「ふみゅみゅ？だからーーー」
南　「知、り、た、い、で、す、ね？？（ニッコリ♪）」
詠美「ふ、ふみゅ〜？？』

満面の笑顔から　湧き出てくるのは　いいようもないほどのプレッシャー
無言で助けを求める詠美に　澤田司令も無言で返事を送る。
・・・『いいから　聞いてあげなさい。』と

詠美「・・・し。知りたいです。どうやって見つけたか　」
南　「あらあら　しかたがないですね〜♪　それでは説明しましょう☆　千紗ちゃ〜ん♪」
千紗「はいで〜す☆」

オペレータの彼女の操作と同時に
南教授の背後にある巨大モニターに　東京近辺の地図が映し出される。

牧村「はい　皆さん　見てください　まず　地図にある無数の赤い光点はーーー」
彩　　「・・・わたし達の　戦った場所・・・」
南　「ピンポーン♪　そのとおり〜。」
瑞希「結構　あっちこっちで戦ってたんだ。」
詠美「でも　ほとんど東京近辺なのよね。わたしたちは　『世界の平和』を守ってるんだから　
　　　もっとアメリカとか　ハワイとか　北海道　とかで戦ってもいいのに」
由宇「まぁ　まずは地元の侵略最優先とか　タテマエなら　いくらでも作れるけどな
　　　　一番の理由は　大人とスポンサーの都合てヤツや　わかっとき。」
あさひ「ス、スポンサーー？」
由宇「しっかし　これでナニがわかるちゅうんや？　せいぜい東京の近辺　ってことぐらいやないか？」
詠美「あーっ！　わかったぁーっ！　この点と点を繋げばいいのよ♪　そうすれば　ろくぼ〜せいの中心に　敵の基地が！」
瑞希「う〜ん・・・そんな風に見えないけど？点の位置バラバラだし」
由宇「ちゅうか　六芒星って　なにか　わかっとるんか？詠美」
詠美「ふみゅ！？え、えと　　六個の星が組み合わさってて・・・そ、それで　オンミョージっていう坊さんが使って
　　　　そ、そんでもって　見た人は一年以内に死んじゃうっていう。」
あさひ「あ、あれ？　なんか　そ、それってーー」
由宇「オ〜　スゴイスゴイ　詠美チャンハ　カシコイナ〜(棒読み）」
詠美「ムキー！　なんか　バカにしてるでしょアンターーっ！」
由宇「エー　ソンナコトナイデ〜？」
詠美「ムカムカー！　このパンダパンダ・・・」

ポンッ

詠美、由宇「「！？」」
牧村「詠美ちゃ〜ん？　由宇ちゃ〜ん？・・・・話を続けてもいいかしら？（ニッコリ）」

・・・・・・・・
軽く頭に手を乗せて　微笑む　南さん。
にじみ出てくるものは　恐ろしい程のプレッシャー。
この覇気の前には　二人は彩ちゃんのごとく無言で頷くことしかできなかった。

南　「・・・（コホンッ）というわけで　先ほども話したとおり　敵の逃走経路から基地を割り出すことは不可能でした。
　　　ですが・・・千紗ちゃん。次のデータを。」
千紗「ハ、ハイです」

次にモニターに現れたのは青い光点だった。点の大きさは　赤い点より　小さいが　数は多い
場所も東京全土に広がっているように見える。

彩　「・・・今度の、は・・・・」
南　　「コレは彼らが　電波障害の起こった場所です。」
あさひ　「ほぇ？　え、えと　電波障害は、け、携帯とか原因でで、ＴＶやラジオの写りにくかったり。するのですよね？な、なんで？」


あさひの疑問は　その青い点が表示された理由についてであろう。
南さんの　代わりに　澤田司令が答える。

澤田「実は　彼等、ハラジロシスターズは活動中　特殊な電波、俗称『毒電波』を発信してることが　ある情報筋から　わかったの。」
由宇「ど、毒電波やてっ！？」
南　　「はい　毒電波　別名　オゾム電気パルス。人間の脳に悪影響を与える危険なものであり
　　　　彼等の使うコミックパワーにも一部　使われていました。彼等の発していたのもかなり強力な電波のようですが
　　　　幸い　通常では深刻な被害は　なかったようですね。」

実際は『おそらく　その電波が特定の人達に合わせたモノだから』と話は続くのだが南はあえて伏せた。
情報元がダークからであることと同様　マダ打ち明ける必要はないとの判断によるものである。

詠美「えっと　つまり・・・どゆこと？」
瑞希「・・・つまり　その青い点は　そのハラジロシスターズの発した電波が原因　
　　　　すなわち　動きを示してるかもしれないということですね。」
南　「はい、どうやら　彼らの特殊逃走経路は　帰りの本拠地に戻る時のみのようですし。
　　　そして　この点から原因が別にあるものを排除し　確証が高い順に色を濃くしていったものが・・・」

5人「「「「「おぉぉ〜・・・っ」」」」」

次の画面に変わった瞬間　五人は一様に画面に集中する。
青い光点はスッキリ見やすくなり　まるで上流から支流に分かれる川、もしくは赤い光点の実を付けた　木の枝に見える。

詠美「・・・で？　敵基地は　ドコ？ドコ？ドコっ？」
由宇「ちったあ　頭を働かせ。青い点が彼らの進行ルートなら　その根元に当たる地域に本拠地があるってもんや。」
あさひ「な、なるほど　すごい、　南さんスゴイですっ♪」
南　　「いえいえ　褒めるのでしたら　千紗ちゃんを褒めてあげてください。
　　　　集まった膨大なデータを　ここまでまとめた　千紗ちゃんのガンバリがあってこそですよ。」
詠美「ふ〜ん　アンタも　ただのマスコットキャラじゃなかったのね。」
千紗「にゃは〜　照れるです〜♪　千紗だけじゃなく　鈴香お姉さんも　皆さんも手伝ってくれたですよ♪」
あさひ「す、すごいです　千紗ちゃんも　鈴香さんも・・・あ、あれ？］
鈴香「・・・・（すぅぅ・・・すぅ・・・）」

その時　風見鈴香は壁にもたれたまま　体の力を抜き　思考も止めて　体力思考力の回復に専念・・・
・・・まぁ　ようは　ぐっすりと居眠りしてたのである。

瑞希「・・・珍しいですね　大庭さんなら　まだしも」
由宇「ほんまや　詠美やあるまいし」
あさひ「で、ですね　詠美さんなら　ともかく」
彩　　（こくこくっ）
詠美「ちょっとーーっ！？」
南　　「司令、あの・・・」
澤田「・・・（ふっ）いいわ。そっとしておきましょう。今まで無理をさせすぎていたものね。
　　　　仕事も　ひと段落して　気が抜けてしまったのよ。」
詠美「ふみゅ〜　なんかズルイ　ズルイ　ズルイッ　あたしの時なんか　正座か廊下に立たされるのに。」
南　　「詠美ちゃんも　彼女を多めにみてください。鈴香さん　あなた達のために夜通しで・・・・・・・・・・　」

ピイイーーーー　ピイイイイーーー！　ピイイイイ！！

　！？！？

鈴香「（ビクッ！？）　この音はっ！！？」

その時　突然フロア内に鳴り響く　警報アラーム。
目覚ましよりも　強力なソノ音に　風見鈴香も目を覚ます。

詠美「ふみゅーーーうるさいうるさいうるさぁぁいっ！」
瑞希「な、なにが起こったの！？」
千紗「にゃあ！？　ご、ごめんなさいですっ　装置の音量が最大にしてましたです。」
由宇「ーーーって　千紗ちぃのドジかいな！？　だったら　はよ　コノ音を止めいぃ」
千紗「それは無理ですよっ　負のコミックパワーの反応が消えてないです。」
あさひ「え？じゃ、じゃあ　これ・・・」

そう　その時　音量を元にもどした装置のモニターには　
新たに赤と黄色に点滅する　巨大な光点が現れていた。

澤田「・・・南、この反応はーーー」
牧村「はい、パターン的には　ディープ　オ・タークと思われます。が、熱量　質量的にみて・・・」
澤田「まずいわね・・・千紗隊員っ　敵の出現地はっ？」
千紗「にゃっ！　敵さんの所在地は・・・わかりましたですっ　
　　　　　場所は　　旧・幕張会場跡地っ！　『マクワリ　グラウンド・ゼロ』ですっ！！」


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〜コミレンジャー　３０話　その２に続く　　〜

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