前回までの あらすじ
コミレンジャー入隊をかけて行われた イエロー対シルバーの真剣勝負！！
シルバー優勢で進んでいるが 果たして その決着は！？
・・・・・・・・・・・
郁美「杖砲・光開！」
ガガガッガ！！・・バチッ！
由宇「アゥチッ！」
詠美「ああ、またくらって ！もう！ なにやってんのよ コノメガネ！ ハリセンパンダ！ 貧乳関西人！」
由宇「ちぃっ これが 終わったら覚えときよ 詠ーーー(ｶﾞｸｯ）？」
詠美「ふみゅ どうしたのよ！？」
由宇「いや なんや体が、痺れ、て・・・！？」
瑞希「猪名川さんの 様子が？どうなってるの 桜井さん」
あさひ「え？い、いえ わ、わ 私にも その、さっぱり？」
南 「あらあら やっぱり こうなっちゃいましたか。」
瑞希 「南さんには わかるのですか？」
南 「はい では説明しましょう☆ 先ほどから 由宇ちゃんは 郁美ちゃんの攻撃を
結構受けていましたよね。確かに一撃一撃のダメージは低いですが
その電気ダメージは体内に 着実に蓄積されていきました
そして それが いま 一気に噴出してしまったわけです。」
郁美「はい そして これが、トドメです。雷神杖！ ライト＝ファイヴァーーッ！」
そうつぶやくと コミパシルバー は杖を掲げ 高らかに叫んだ
雷神の杖は 再び 光り輝く光の衣を 纏いつつ 槍のような形状へーーー
千紗「にゃ！？ 郁美さんの杖が 変わったです！？」
瑞希「まさか 私のステッキと 同タイプなの！？」
郁美「ーーー光速・・・・廻閃！」
ヴオン！！
瞬間 杖は雷に包まれた槍へと 姿を変える
槍は 轟音と閃光を散らしながら 大きく弧を描き 標的へと向かう！
由宇「！？ まずーーーっ！？」
対するイエローは しゃがんだまま動かない。先ほどのダメージがマダ体内に残ってるためか
それともーーーー
ガガガガガーーーン！
だが そんな考えも吹き飛ばすほどの激しい衝撃！
少女達の悲鳴 も 聞こえないほどの 光と轟音が 部屋中に響き渡り・・・そして・・・
・・・・・・・・・・・
「同人戦隊 コミレンジャー第25話：
ガチンコバトル！？ 白銀の妖精 対 萌炎の猛虎っ（その3）」
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あさひ「・・・あ、あう〜 み、皆さん 大丈夫ですか〜！？」
千紗「にゃ〜・・・目がチカチカして 耳がガンガンです〜 （ピヨピヨ☆）」
詠美「私も〜・・・って パ、パンダはっ！？」
イエローの姿は 確認ができない・・・
爆心地は 今だ爆煙と火花に包まれ 様子がわからない
彩 「・・・・直撃・・・ですね」
瑞希「そうね。 これは・・・さすがに」
郁美「・・（ふぅ）少し残念です 先輩。 おにい・・・いえ『闘神のラ・オー』を倒したという 先輩の実力。
もう少し 期待していたのですけど・・・」
そう つぶやくと 彼女は 審判役の澤田司令に 振り向いた。
ちなみに 彼女は先ほどから 腕を組んだまま微動だにしていない。
郁美「ーー澤田司令 勝負はつきました。 これで私の入隊はーーー」
澤田「あら？どうして？ 彼女はまだ 負けを認めていないわよ？」
郁美「司令こそ 何を言ってるのですか？ 今の攻撃を受けて 無事なはずがーー」
あさひ「 あ、ま、まってください！ 大丈夫です！ イ、イエローさん ぜ、全然だいじょぶです！」
郁美「え！？」
あさひの 言葉に反応し もう一度 爆心地を振り返る コミパシルバー
煙が徐々に薄れ あらわれたのは・・・・
由宇「（ケホ、ケホッ）いや〜・・・さすがに 今のは やばかったわぁ☆ まさか これほどの力やとは・・・」
煤にまみれながらも 元気な姿のコミパイエローだった
その姿を眺め 郁美は驚愕の表情を そして 澤田司令は 軽くため息をつく。
澤田「イエロー・・・。 審判の立場上 今まで黙ってましたが、いい加減に本気をだしなさい
あなた 誤解されてるわよ。」
由宇「あ〜 すんませんでした 司令はん。 先に彼女の実力を見ておこうと思って」
郁美「そ、そんな？ わ、わたしの攻撃は確実に 決まってましたっ
いくらなんでも む、無傷でいるわけはーーー！？」」
由宇「そやな マトモに受け取ったらーーーやけどな（ニヤッ）」
煙は完全に晴れ そのわけが明らかになる
そう 彼女の横には 巨大なコミハリセンが 塔のように地面に突き立っている。
郁美「そんな・・・まさか あれを避雷針 がわりに！？」
由宇「アンタの攻撃が どんなものか ようわかったからな、ネタがわかれば 防ぐのは簡単や☆（ニッ）」
・・・・・・・・・・
詠美「ふみゅ？ ひらいしん って 聞いたことあるような・・・ ドコの神さまだっけ？？」
あさひ「い、いえ そでなくて その、えっとーーー」
千紗「雷からまもる 装置のことですよ お姉さん」
彩 「避雷針：屋上など高いところに立てられた金属製の棒。
そこから導線を地中に埋め込むｺﾉによって 雷の電気エネルギーを地中に逃がす装置。」
南 「はい そのとおりです♪ 本来の構造とは ちょっと違ってますですが。
その辺りは コミックパワーによって 補ったのでしょう」
詠美「ふ、ふみゅ なるほど」
あさひ「あ、あぅぅ・・・」
南教授ばかりか 千紗ちゃんや 彩ちゃんにまで 解説役を とられ
ちょっぴり ショックな あさひちゃん。
しかし 今 彼女以上に ショックを受けているのは 少女 立川郁美だった
言葉こそ平静なものの その額からは汗がにじみ 呼吸も荒いーーー
郁美「さ、さすがですね イエローさん（ハァハァ） こ、これてなくては は、話になりません。」
でも これで 勝ったと思ったら 大間違い ですよーーー」
由宇「当然や。 勝負はこれからや。 アンタの手の内も見えたことやし・・・
ウチも 本気で いかせてもらうでっ！」
郁美「！？」
グワッ！！
そう言うや 否や コミハリセンを手に取り 真正面から突っ込む コミパイエロー 猪名川由宇！
しかし とうぜんシルバーも そのまま黙ってはいない！
郁美「杖砲・光開！」
ガガーー！
エディエスェル モードに戻った杖の先から 発する無数の光のダーツ。
その標的は もちろん コミパイエロー・・・・・・・・・しかし！
由宇「うおおおおぉぉぉぉーーー！！」
郁美「なっ！？」
イエローの突進は とまらない！
彼女の攻撃を 全て マトモに受けながらも 彼女はその手にした武器を振り上げる！！
由宇「必殺っ！！ 吉本・振鬼撃！！」
ブオンッ
詠美「あ、バカッ！まともに 行っても -----！」
ビビガガガガッガガガガッガ！
そう シルバーを包む 魔法障壁「セキュリティ」は 消えてはいないっ
さらに イエローを 襲う電撃攻撃・・・しかし、だが しかし！
由宇「グ、ガッーーおりゃああああぁぁっー！！」
郁美「そ、そんな・・・ キャアアアーーッ！！」
ガガーーン！
再び起こる 銀色の閃光。
そして 先ほど同様 弾きとんでいく コミパイエロー
・・・だが先ほどと 違うのは・・・
郁美「うっ・・・・くっ・・・（ハァ、ハァ） そんな、バ、バリアーまで・・・」
荒い息を切らし コミパシルバーは 片ひざをついた
彼女を覆っていた障壁は消え去り
小さな火花が残っているだけであった。
由宇「・・・（ハァハァ） ちぃ 今の攻撃も 届かずかい。せやけど 次こそは・・・」
郁美「（ハァ、ハァ。）し、信じられません、こ、こんな無茶な攻撃・・・
せ、先輩も ダメージを受けるというのにーーー 」
由宇「当たり前やっ これは お遊戯やない 真剣勝負や。怪我すを恐れてマトモに戦うことなんてできるかいっ
それとも なんや。 アンタは まさか無傷で勝ち抜こうなんて 考えとるんやないやろな？
！？
郁美「う、うう・・・」
由宇「その顔やと 図星のようやな・・・まったく 信じられんのはウチのほうや。
それが どんだけ甘ったれた考えか・・・ウチがしっかり教えたるっ！！」
再び コミハリセンを構える コミパイエロー！
そして 三度シルバーに向かってーーーー
澤田「それまで！」
由宇「あららーーーっ ？」
ズザザザーーー
そこで 審判終了の合図
勢いあまった 由宇の体はそのまま前にズッコケ 見事な顔面スライディングをかます。
由宇「イタタタ 殺生やで 司令はん〜 コレからが ウチの ええとこやったのに」
澤田「あなたはね。だけど、彼女のほうはーーー」
由宇「へっ！？」
郁美「・・・（はぁ、はぁ）・・・・・・うっ！」
バタッ・・・
千紗「にゃあっ！！？」
瑞希「郁美ちゃん！？」
そう 司令の声を皮切りに 郁美ちゃんは そのまま前に崩れ落ちたのである。
その顔面は蒼白。危険な状態なのは 誰の目からみても間違いなかった。
由宇「なんでやっ！？ ウチの攻撃は まだ 一発も あたッとらんで！？」
澤田「話は後です！ ピンクは 彼女にヒーリングボイスをっ！それからーーーー」
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・・・・・・
澤田「・・・目が覚めたようね 立川郁美さん？」
郁美「澤田、司令・・・そっか・・・ 私、また 倒れて・・・」
・・・そして 試合から ８時間後。・・・
少女 立川郁美は 救護室のベットに 横たわっていた。
部屋にいるのは 彼女の他に 澤田真紀と 牧村南の 二名のみ
由宇を含めた残りの彼女達は 時間が遅いこともあり 先に家に帰らせており この場所にはいない。
澤田「ーーー次から もっと気をつけなさい。 あなたにとって コミックパワーの減衰は
命そのものにもかかわるのよ」
郁美「すみ、ません。 あの攻撃で 勝てると 思ったのですが・・・」
澤田「計算どおりに すすむなら 私たちも苦労しないわ。・・・いえ 逆かしら
計算どおりに行かないからこそ 私たちは 勝利を賭けて 戦える・・・」
郁美「そう、ですね・・・ 先輩の姿を見て それが よくわかりました」
そういうと 少女は 力ない笑みを浮かべた
そう あの時・・・
自分の渾身の攻撃を見事にかわし、危険を知りつつなお前に進む勇気、闘争心
傷つくのを 恐れて まともに戦えるか。
その時に感じた 少女と戦士との 心の格差
それに気づいた時点で すでに自分の敗北は決まっていたのである。
南 「・・・郁美ちゃん。貴方は 確かに天性の かつ高レベルの能力者です。
だけど 肉体と魂は二つで一つ。貴方の場合 その肉体の器が あまりにも脆過ぎるのです。」
澤田 「そんな危うい体で 戦うと一体どうなるか・・・身をもって理解したわね？」
穏やかな笑顔で語る 牧村教授に 厳しい表情で諭す澤田司令
言葉にはしてないものの 彼女達がなにが言いたいのか 郁美にも痛いほど伝わる
・・・だけど、例え そうだとしても・・・
郁美 「・・・・・・それでも、私は戦いたい。いえ 戦わなければいけないんですっ」
南 「郁美ちゃん？」
郁美 「お願いですっ 司令 南教授。 体のことは 私自身一番よくわかってます。
でも 私には 戦わなくては、いけないワケがあるんですっ。
澤田 「・・・・・・・・」
郁美 「その・・・理由がなにかは、言えませんが・・・」
・・・・・・・・・・
澤田 「・・・・・・残念ね・・・。」
悲しげな表情を浮かべ 目線で 牧村教授に合図する 澤田司令。
そして 残念そうに首をふりつつ 少女に こう告げたーーー
澤田 「ーーー立川郁美さん。貴方のコミックＺ入隊を許可します。ーーーー」
郁美「・・・えっ？」
澤田「・・・残念だけど 今の私たちには あまり猶予は残っていないの。
彼ら ハラジロシスターズは 間違いなく力をつけ始めている。
身勝手なことだと わかっていながらも それでも私達には 貴方の力が必要なのよ」
郁美「そ、それじゃあーー」
牧村「もちろん 最前線で戦わせるようなことは 危険なことは 許可できませんよ。
当面は 先輩コミレンジャーの バックアップ係としてーーー郁美さん？」
郁美「うう、あ、りがとう・・・ござい、ます・・・（ポタッ）」
少女の目から 流れる大粒の涙。
それが 二人の女性の気持ちを いっそう困らせた。
澤田「・・・・・・なんか複雑な気分ね 南。 本来なら 恨まれても仕方ないところなのにーーー」
南 「そうですね・・・でも これで なんとかなりそうなのも事実です。」
そして 南教授は 彼女の枕元に パンフレットのようなものを乗せる
中には 細かい字と 見たことのない機体の図面が載っていた
南 「では まずはコレを覚えていただけないかしら。文章ばかりで 読むづらいかも知れないけど」
郁美「・・・えっと あの、これは・・・？」
・・・・・
澤田 「ＣＰＺ＝Ｖ６。・・・私たちに残された最後の切り札よ」
･・・・・・・・・・・・・・・・・
【第２５話 完 ：次回 ２６話に続く】
あとがき
・・・『ＩＴ革命』って もう完全な死語ですね（謎汗）・・・
というわけで ご愛読ありがとうございました 作家のゴンジーともうします
さて 今回の お話はいかがだったでしょうか？
実は 今回の話のプロット自体は 第２２話 ラ・オーとの戦いの話の頃から考えておりましたが
他の話も書いていたので なかなか形にすることができなかったのですよね
で、気がつくと もう５年（・□・；）
当初 使用予定だったシルバーの必殺技 『愛・帝・レヴォリューション』も
既にモトネタがわからない 状態になってますしｗ；
当時は カードを集めたり 五人そろってマジカルステージだった 魔女ッ娘も
最近は 二人でキュアキュアしてたり 魔”砲”少女になっておりますね
（ちなみに 22話の郁美ちゃんの魔女ッ娘戦闘スタイルは
第22話では さ○ら 、今回25話では な○は の影響を色濃く受けておりますｗ）
まぁ この話も しばらく経つと昔の話になってしまうわけなのですがｗ；；
とは言うものの 魔女ッ娘、それに特撮戦隊の本質だけは 変わっておらず
その辺は やはり 嬉しいというか 古き良き伝統として（？）
続いていって欲しいなと思っております モチロン コミレンもｗｗ
・・・と いうわけで いつもながらの乱文で恐縮でしたが 今回のところは この辺で
もし 少しでも 御覧いただき 楽しんで 頂けましたら 幸いですｍ（＿ ＿）ｍ
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