プロローグ
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澤田 「ーーーでは もう一度ルールを説明します。. 私の合図と 共に試合開始。
相手が戦闘不能に陥るか 負けを認めた場合、
あるいは 私がストップをかけた時点で試合終了。
あとの細かいルールは一切無用。時間無制限、問答無用の一本勝負とします。」
壁と天井に囲まれた 広々とした部屋、
Ｚ基地内において 「訓練場」と呼ばれるその空間に
澤田真紀子司令の 凛とした声が響き渡る。
澤田「あと ルール無用とは 言ったけれど、貴方達は正義のヒロインなのだから
ソレ相応の戦いかたを 心がけること。ーーー二人とも、いいわね？」
由宇「おうっ ええで」
郁美「はいっ！」
両者は強くうなづく。
すでに 二人は部屋の中央に待機し、互いににらみ合う。
牧村「ーーーあとですね 郁美ちゃん。今回の試合は 、
あくまでも あなたの実力を見るのが目的なのです。
ですから コミレンジャーに入れるかどうかは 勝敗に関係なく
最終的に私達で判断します。・・・それでも よろしいかしら？」
郁美「ーーーはいっ ラジャーですっ！ 」
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「同人戦隊 コミレンジャー第25話：
ガチンコバトル！？ 白銀の妖精 対 萌炎の猛虎っ（その1）」
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・・・ そして そんな緊迫した空気から 少しはなれた部屋の壁際に
残りの コミレンジャー４人、+千紗ちゃんの姿があった。
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千紗「にゃああ〜〜 由宇お姉さんも郁美さんも どっちもがんばるです〜っ♪」
詠美「にしても 南さんも司令も なに考えてるのかしら？ よりにもよって
ツインテール幼女を 猛獣メガネと戦わせるなんてさ」
瑞希「確かに。怪我とかは回復したみたいだけど チョット心配よね・・・」
試合前から 両者に声援をおくる 千紗ちゃんに
不満を言いながらながらも ストローに口をつけている詠美ちゃんさま
気分はすっかり観戦モード。
瑞希達も 飲食物こそ手にしていないものの似たようなものである。
瑞希「・・・でも、 今回 お願いしてきたのは郁美ちゃんのほうだし。
あの娘 見かけによらず、すごいコミックパワーを持っていたから
多分 大丈夫じゃない、かな？」
そう 瑞希達は 以前（第２５話）で闘神のラ・オーに やられるところを
郁美の力で救われたことがあった。彼女の実力は既に目の当たりにしている。
。
あさひ「で、ですね。い、郁美ちゃんの潜在能力値は 私たちに 比べても遜色ありませんです、はい」
詠美「ソ、ソンショ、ク？」
・・・・・・
彩 「・・・遜色：へりくだる様子。他と比べて劣るようす 見劣り。」
詠美「・・・・・あ、あんがと」
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詠美「ーーてっ 違う違う違う〜っ 私が言いたいのは、なんで闘うのが雑魚パンダかっ てことよっ！」
千紗「にゃ？ 詠美お姉さん 戦いたかったのですか？」
詠美「そんなわけないじゃない。それでも 選ばれるのがクィーーンのおつとめ って ヤツじゃないの？」
瑞希「ああ・・・なるほど、そっちね・・・」
適当にうなづいた後 瑞希は軽くため息をつく。
どうやら 詠美ちゃん様脳内では まだ 年端もいかない少女が闘うことの心配するより
由宇が代表とされたことの不満が先行するらしい。
あさひ「で、でも あ、あたしは、ええ選ばれなくて 良かった、かな？
か、彼女とは その、た、戦えないです。はい」
南 「あらあら やさしいですね♪ あさひちゃん☆」
あさひ「・・・ほぇ？ み、南教授？いつの間に？」
南 「はい、そろそろ試合が はじまりますので。」
と言いつつ よいしょっと正座する 南さん
既に座布団、御茶に煎餅まで用意されてるあたり、彼女達以上に 観戦モードである。
詠美「ちょうど良かったわ 南さんっ ど〜して温泉パンダなんか選んだのよっ！？
”めーかく”な”りゆー”を ”よーきゅう”するわっ」
南 「あらあら。例えば瑞希さんや あさひちゃんでは 本気で闘わないですよね？」
瑞希「そうですね 私も つい手加減してしまうと思います。」
詠美「だから 私がーーーっ」
南 「あなたの場合は 本気で闘ってしまいますもの ですから却下です☆」
詠美「ふみゅ？」
彩 「・・・あの？・・・（くぃくぃっ）」
南 「彩ちゃんの場合は・・・問題はなさそうなのですが、目的とは ちょっとはずれてしまいそうなので」
彩 「？？」
・・・・
詠美「・・・ふみゅ〜？？ もぉ 全然わかんないぃぃｌ〜
本気で闘わないからダメで 本気で闘うからダメって どうやって 闘えっていうのよっ！？」
南 「はい ですから 由宇ちゃんを選んだのです。
こういうことに関しては彼女が一番の得意ですから」
瑞希「う〜ん・・・ すみません。私にも 理由が わからなくなってきました。」
南 「あらあら？ でしたら これからの彼女達を 見ててください
きっと気づくと思いますよ☆」
詠美「ふみゅぅぅぅ・・・」
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澤田「では そろそろ試合を始めます 両者、戦闘モードに」
由宇「？？そういえば いくみん？ あんた 変身できるんか？
コミレンブレスがあっても コミックパワーをうまくつかわんと・・・」
郁美「フフフ〜 当然ですよ 先輩☆ それでは 郁美、いっきまぁーすっ♪」
（バッ！）
郁美「チェーーンジ♪ コスプレェーーーションッ☆」
コミレンブレスを高々に上げて 変身のパスワードを唱える少女
カッ！？
千紗「にゃ、にゃぁ〜？」
次の瞬間 銀色の光が周囲に集まり
靴 スカート、ベスト、手袋と 次々に光が形作る
そしてーーー
郁美「銀の祈りは衣に代わり・・・白き願いは希望に変わる
白銀の妖精 コミパシルバーッ♪ 正義を目指して ただいま誕生ーーーっ♪」」
キラーーーン☆
極めツケに 最後はがっちりキメポーズ
更に 背後にはキラキラ光る星くずの おまけつき
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あさひ「ほ、ほぇ〜・・・・」
詠美「マジカルなんとか ね」
瑞希「うん 魔法少女みたい・・・」
彩 （こくこくっ）
千紗「にゃ〜 ピカピカして きれいです〜♪（パチパチッ）」
そんな姿を 目にし５人は同じ感想を漏らす。
郁美「エッヘン どうですか 先輩☆私の変身も なかなかのものでしょう」
由宇「おう 見せてもらったで 、なかなか 見事な変身シーンやが、ちぃと ばかり惜しかったな・・・」
郁美「え？」
由宇「エエ機会や。ウチが今 ホンマの変身を みせたるっーーー！！」
グワッ！
由宇「チェェェェエンジッ コスプレエエエェェェションッ！！」
大きく上体をひねらせ 目の前にコミレンブレスをかざす 猪名川由宇
次の瞬間ーーー！
グワッ！！
千紗「に、にゃっーーっ！？」
由宇の全身が 紅蓮の炎に包まれる！
だが これは彼女自身の闘志
彼女のあふれる コミックパワー
その闘志が弾けとんだ後
黄色の衣を纏った戦士の姿ーーーっ！！
由宇「萌えろ 無敵のコミックパワー！！！
萌炎の猛虎！コミパ イエロォーーー！ 見っ！参っ！」
バーーーーンッ！！！
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彩 「・・・・・」
あさひ「は、派手ですね・・・」
瑞希 「ねぇ？いま、最後に爆発してなかった？ 彼女の背後（汗）」
詠美 「ふ、ふんっ、まぁまぁじゃないの」
千紗 「にゃぁぁぁ〜 由宇お姉さんもスゴイです〜♪（パチパチッ）」
由宇「どやっ！ これが王道！ 戦隊モンの変身ってやつやっ！！（ビシッ！）」
郁美「流石、先輩っ 見事な変身ですっ！ だけど、本番では負けませんよっ」
由宇「おうっ！ 正々堂々 バトル開始やっ」
澤田「・・・・（コホンッ） で、では これより コミパイエロー対コミパシルバーの
対戦試合を開始します。−−−両者っ・・・ 始め！！」
カーーーンッ！！
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瑞希「・・・・牧村教授、彼女が選ばれた理由が わかったような気がします・・・。」
南 「・・・いえ こういうことでは・・・（汗汗）」