「同人戦隊 コミレンジャー第24話：
萌える大捜査線！？秋葉原を調査せよっ（番外編2）」
〜 詠美 彩編 〜
ここは 萌都市秋葉原
コミパイエローが劇的な勝利を収めた その頃
同じ秋葉原にて繰り広げられていた
コミパグリーン＋ブラックと コア・オ・タークの戦いは 膠着状態に陥っていた。
ドドドーン ドドーーーン ドドドド・・・・
カカカーン カカーーーン カカカ・・・・
詠美「ふみゅううう ドカスカ ドカスカと いい加減とめなさいよっ！アンタたち」
美穂「そっちこそっ いつまでも バリアの中に閉じこもってんじゃないってのっ！」
あれから数分後 コア・オターク「ハコガイン｣の砲弾は未だ途切れることがなく
ブラックは ブロックで防ぎ続けていた。
彼女達の周囲の道路塗装は 流れ弾を受けた影響で
既に剥がれ砕かれ、むき出しの地面が現れている。
詠美「ふみゅ〜 『バカのナントカ覚え』 みたいに ミサイル攻撃ばかりーーー」
彩 「・・・グリーン・・・」
詠美「なによ？」
彩 「そろそろ・・・限界、です。」
詠美「ふみゅ？」
限界って なにが？
と 聞きかけたグリーンも すぐに事態に気づく。
彼女の作り出す光の壁が 徐々に薄まってきているではないか？
怪人「ガゥーーーッ！」
ドドドドーーー！
対する コア・オ・タークの攻撃はとまらず
いや 更に増してるようにすら思える。
詠美「ちょ！？、ちょっとちょっと ちょっと〜！？なに言ってるのアンタ
あと少し頑張りなさいってば！」
彩 「（ふるふる）・・・このままでは、同じこと、です。 だから・・・」
・・・・・・・・・・
詠美「はぁ！？ それって本気！？」
彩 「（こくっ） 本気とかいて・・・マジ、です・・・」
詠美「ふみゅ〜・・・でも それだと・・・。」
彩 「・・・・・・（じぃ〜）」
詠美「ーーああ、もうっ やるわよ！ やるわよ！！やってあげるわよ！」
・・・・・・
美穂 「フフ〜ン♪ がんばってるけど 限界のようね
やっぱり 私の計算ど〜り。 ハコガイン！あとひとおしよっ」
怪人「ガゥガゥッ！」
オタク横「グフフ、勝機は ボクたちに有り。なんダ・・・ナ？」
詠美「必殺！コピボン 大増殺ーーーーーーー」
砲撃の隙間を狙い グリーンの必殺技がうなるーーーしかし、
オタク横「や、やっぱり、バカなんだな♪ なんどやっても 同じーーー」
詠美「縦置きぃっ！！」
ズドン！！
オタク横「ダナ！？」
ーーしかし それは いつもと違っていた。
垂直に置かれた 超巨大コピー本は 攻撃をさえぎる壁となった
美穂「フン！ それでも同じだっての！ 」
怪人「ガゥ！！」
ドドドド！！
ミーホの言葉どおり 、先ほど同様
砲弾は 本をバラバラに撃ち抜いた。
だが・・・・
オタク横「ダナ？あいつらが居ないんダナ？」
本の向こうに彼女達の姿は居ない
この技は 眼くらましの意味もあったのだ
美穂「くぬぅ〜！？ 卑怯なっ 一体どこよ！？」
詠美「フフフ！ ここよ！ 私は ここに居るわ！！」
声をするほうに 首を向けるナンダーナ
少し離れた場所から グリーンの姿があった
オタク横「あ、いつの間にか あんなところに」
詠美「へへーん♪ 鬼さんこちらーーアッカンベー
悔しかったら うってみなさぁーいっ♪」
美穂「よーーーし、あの緑頭に攻撃ーーーて、わけないってのっ（ニヤッ）
敵は後ろよ ハコガイン！」
怪人「ガゥ！」
彼女の指示通り、グリーンを無視し振り返る ハコガイン
そこにはーーー！？
彩「・・・あっ・・・」
オタク横「ダナ！？ いつの間にそんな近くに！？」
詠美「な、 なによっなによ！？ 作戦に気づかれちゃったの！？」
美穂「フフフ、大方 あっちに気を取られてる隙に 背後から急所攻撃。
な〜んて つもりだったのでしょうけど 残念でした♪」
怪人「ガゥ･･･（スチャッ）」
そして怪人は 静かに銃口を向ける。
この距離では さすがのブラックでも避けきれず
ブロックをつかっても 堪えきれそうにない
美穂「さぁ まずはコイツにとどめよ！」
怪人「ガゥ！！」
ドガッガガ！
詠美「ブラック！？」
彩「・・・計算通りです。（ニコッ）」
しかし ブラックは 静かに手をかざす、
残ってるコミックパワー全てをこめてーーー
彩「ブロック！」
そう 光の壁は 召還される、
自分自身を包むのではなく。
怪人周りを覆い囲むようにっ！
怪人「ガッ？？」
美穂「へっ？」
オタク横「ダナっ？」
当然のごとく、小型ミサイルは 跳ね返され
隔離された空間の中を飛び回る
その数 10・・20・・・50・・・・
そして 行き着く先は・・・
怪人「ガ、ガウウゥゥゥゥーーーッ！？」
ドガガガッガーーーーーン！！！！！
一斉に爆発する ダブリ弾
今までと比べようがない程の巨大な爆発エネルギーによって
ブラックの最後のブロックも 粉々に はじけとぶ。
・・・当然 爆心地の 怪人が無事なわけがないのであった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・
美穂「お。お、おのれ〜 本当にあと少しだったのにぃーーー！！
ナンダーナ！ こうなったら桃色毒電波よ！！」
オタク横「む、無理なんだな アレは二人いないんと出来ないんダナ。」
美穂「なんですってーーー！？ この役立たーーー」
ヒューーー・・・・
美穂「？なんの音、これ？」
オタク縦「？ダナ？」
謎の音に 思わず耳をそばたて、空を見上げる二人
それの音の正体は・・・・
夕香 「あぁぁぁぁ〜 ミーホさ〜ん〜〜っ！？」
オタク縦「ぶつかるぅぅぅーーでござるぅぅぅーー！？」
美穂 「ユーカ！？ それにゴッザール！？」
イエローに飛ばされた二人の落下音であった
オタク横「こ、こっちにくるんダナーーー！？」
ドカーーーーーン！！！
夕香 「ごめんなさい〜 やられちゃいました〜（パタッ）」
オタク横「見れば、わかるんダナ・・・（グテッ）」
オタク縦「無念で、ゴザルゥ・・・（ドテッ）」
美穂 「なんで・・・ こ〜なるのっ？・・・・（パタン）」
･･････････････････････････････・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
詠美「もしも〜し？ ブラック？ 生きてる？」
彩 「・・・はい、なんとか・・・」
グリーンの差し出した手をとって ブラックは ゆっくりと起き上がる
詠美「まったく 無茶するわね アンタも。
下手したら とも食いだったわよ」
彩 「ソレを言うなら 共倒れ・・・ あっ・・・（ガクッ）」
詠美「彩！？ちょっとちょっと 足に来てるじゃないの！？」
バリアーを 吹き飛ばすほどの大爆発は
近くにいたブラックも無事では すまなかったのである。
彩 「だ、大丈夫です 私のことは・・・詠美さん、」
詠美「ほれ、休んでる暇ないんでよ？特別に 貸してあげるわよ、肩。」
そういって 彩に肩を差し出す 詠美
彩も よろけながらも ソレに つかまった。
彩「グリーン・・・ありがとう・・・ございます」
詠美「ふん な、なんてことないわよ これぐらいっ。
あ、あんた 今回がんばったみたいだし、特別よ、特別。
あの怪人だって アンタだけでも 倒せたんじゃないの？」
彩「（ふるふる）・・・そんなこと・・・ありません グリーンの
アドバイスがなければ あのまま・・・。」
詠美「ふみゅ？ なに言ったっけ 私？」
彩「はい、敵は『ミサイル攻撃ばかり』、と だから思いつきました。」
確かに 先ほどの作戦、敵がミサイル攻撃をしてきたのでうまくいったが
もし 別の攻撃だったならば 今とは違う結果になったかもしれない。
彩 「だからこの勝利は・・・ グリーンのおかげ、です。」
詠美「ふ、ふふ〜ん・・・よくわからないけど さすが私って ことね☆
いいわ だったら これは二人の友情のビクトリーってことね♪」
彩「・・・そう、ですね （くすっ）」
彼女達の顔に笑顔が写る。
だが このまま立ち止まっては いられない。
二人は そのまま仲間のもとへと歩きだした。
そう、戦いは まだ続いているのだから
・・・・・・・
彩「・・・あ、そういえば・・・・」
詠美「ん？」
彩「正確には『バカのひとつ覚え』・・・です、よ？」
・・・
詠美「ふみゅーーー！！知ってたわよ それぐらいっ！」
・・・・・・・・・・・・
【第２4話 番外編2 完 】