【アキバハラ 駅前付近】
怪人「エ、エスッ〜〜！？」
まゆ「へ、へ、へ〜んだ。 まさかコレぐらいで 勝ったとでも思ってるの？」
瑞希「えっ？」
まゆ「Ｄ＝フォルメ！ こうなったら奥の手よっ！！」
怪人「デイイイィィッィイｌ−−−！！」
バキ！ベキ ゴキゴキゴキ！！
「同人戦隊 コミレンジャー第24話：
萌える大捜査線！？秋葉原を調査せよっ（その5）」
瑞希「これは成長・・・いいえ 変身してるのっ！？」
骨のきしむ音を なり響かせ、怪人は 劇的変化を遂げる。
体の半分近くを占めていた 頭部がみるみる小さくなり
反対に 両腕両足が 竹の子のように 伸びていく。
折られたはずの刀針も あっという間に再生し
それどころか 頭部や 背中から 新しい刀針が伸びていく。
怪人「・・・・リアァァァ〜〜 （ジャキッ）」
そして 軋みが やんだ時現れていたものは
先ほどとは 似ても似つかない。別の化け物だった。
まゆ「へへへぇん。 これが この子の奥の手『七刀針バージョン』よ。
武器も4本増加で計７本 単純に考えても攻撃力は二倍以上♪
これでも さっきのような大口を叩けるもんならーーー」
瑞希「・・・折角だけど・・・」
まゆ「？だけど？」
瑞希「自分の言葉を覆すつもりはないわ。次の攻撃で・・・決めるっ。」
！？
まゆ「こ、このーーーっ！ Ｄ＝フォルメッ！！」
怪人「リアアアア！！（グァッ！）」
マーユの 叫びを合図に 怪人は飛び出した。
7本の刀を振りかざし 一直線に標的にせまる！
瑞希「ーーー勝負っ！」
ザッ！
そして 同時レッドも翔ける！
敵に向かってまっすぐに！
離れていた間合いはみるみる縮まり。互いの攻撃圏内にはいる
まゆ「やっちゃえええーーーっ！！！」
怪人「リアアアーーー（ヴォオン！」
先に攻撃を仕掛けたのは 怪人だった。
脳天 首 心臓 右肩 左肩 銅 右足 左足
コミパレッドの体めがけて
さまざまな箇所に向かって さまざまな角度から
渾身の力が込められた ７本の大刀が振り下ろされる。
その 高速にして強力な 怒涛の攻撃の前に
彼女はよけることも
ましてや たった一つの刀で 受けきることなどできるはずもない。
・・・だが・・・
瑞希「ミズキャーステッキ！ シールド モードッ！！」
バンッ！！
まゆ「なっ！？」
ガキキキキン！！
怪人「リアっ！？」
状況は瞬時に一転する。
彼女の意思で 剣は 巨大な盾へと変わり
そしえ それは怪人の攻撃を すべてはじき返す！！
しかもーーーっ！
ドゴ！！
怪人「ガァッ！？」
瑞希「ウオオオォォォォーーーー！！」
盾はそのまま 怪人を巻き込み、押さえ込み 更に速度を加速していく！！
ズザザザーーーーー！！
何とかして堪え、体制を立て直そうとするコア・オターク
だが その勢いは とまることなく、そして！！
瑞希「めりこめぇぇぇーーー！！」
グシャ！！
・・・そのまま 背後の壁に 押し込められた・・・。
・・・・・・・・
まゆ「う、嘘おぉぉぉーーーー！？」
瑞希「・・・剣で防げない攻撃だったら 別のもので防げばいいだけのこと、
動きが捉えられないのなら 押さえ込めばいいだけのこと・・・」
怪人「リ、リア・・・（ググッ・・・）」
瑞希「ーーーミズキャーステッキ 剣モード」
ズバッ！
瑞希「ーーーだから言ったのよ。コイツは 『アイツ』ほど強くないって。」
怪人「リ・・・・・ァ・・・・・」
ズシャ・・ッ
まゆ「く、くしょー！ これで いい気になってるんじゃないわよ！
ボクが負けても まだ二体のコ・オ・タークに
タングス様だって 残ってるんだし・・・こ、これで勝ったと思うなよ〜！！」
どこかでよく聞く捨て台詞をとともに逃げ帰っていく 白のユーマ、もとい マーユ。
だが レッドは その姿に目もくれず別の方向を見つめてた。
瑞希「・・・みんな いま行くわっ。」
ダッ！
・・・・・・・そして 場所は移り・・・
和樹「ふっ チェックメイトだ。コミパダーク」
玲子「・・・みたい、ね。」
背後のタングスの勝利宣言に
ダークは すなおに両手をあげ降参のポーズをしめす。
その首筋には タングスの剣が伸びている。
この状況では 自力で逃れるすべはない。
和樹「残念だったな。倒せないまでも 腰のクリスタルだけでも・・・
などと考えていたようだが。」
玲子「アチャ〜 気づいてたんだ。 どおりで」
和樹「当然だ。・・・もっとも 例え壊したとしても 貴様の望む結果にはならなかった。
・・・いや ある意味望みの結果かもしれぬが（ニヤリ）」
玲子「へ？それって どゆこと？ それが発信源じゃないの？」
彼女のいう発信源とは 防犯カメラの映像を乱した謎の電波のことである。
その電波によって彼らは怪人を操っているのだと、彼女”達”は考えていた
和樹「それは正解だ。確かに このコントロールクリスタルからは
微弱な毒電波が発せられている。
電波は下僕に埋め込まれたクリスタルチップによって
その負の力を増幅し、カリスマンへの忠誠を永久的に誓わせるというわけだ。
・・・だが、それは コア・オ・タークに、ではない。（ニヤリ）」
玲子「ーーーなんですって！？」
和樹「考えてもみろ。アレラは俺たちに従う『道具』として カリスマンが生み出したものだ。
こんなものを用いずとも 従うようにできている。」
玲子「−−−！？ち、ちょっと待ってよっ！？ それじゃあ まさか！？
それで 操っているのはーーーーーっ！？」
思わず 声を荒げ振り向く コミパダーク。
・・・だが その答えを彼から聞くことはなかった
？？？「必殺っ！！ウィンディーー スマーーシュ！！」
玲子、和樹「！！？？？」
ガンッッ！！！
和樹「ぐっ！？」
二人の会話に 割り込んだ 一発の光弾
その突然の赤き光に タングスの剣は弾かれ、
続いて タングスも飛びのいた。
もちろん 攻撃したのはーーー
瑞希「大丈夫ですか！？ ダークさん！！」
玲子「ありがと せんきゅ 助かったーー♪ いつもと逆になったわね☆」
ダークをかばうように タングス天王の前に 立ちはだかるコミパレッド。
そして 剣を弾き落とされた タングス天王は
それでも すばやく 剣を取り戻し身構える。
和樹「ちっ、不意をつかれたとはいえ だが！ーーー（ブオン！）」
玲子「さがって レッドちゃん！ キミの力では 彼はーー」
瑞希「いいえっ！」
カキーーンッ！
和樹「・・・ほおっ？」
玲子「レッドちゃん！？」
瑞希「今度は 私が相手よ！ タングス天王ッ！」
和樹「・・・ふっ 身の程知らずが。貴様ごときが・・・」
瑞希「ウオオオオーーー！！」
カキ カキーーン！ ガガガガ！！
和樹「ーーーこ、これは！？」
玲子「（あのタングス君と互角に切りあってるっ！？ レッドちゃん いつの間にこんなに強く！？）」
間髪いれずにに繰り出されるのコミパレッドの攻撃！
その 疾風怒濤の攻撃の前に タングスは 防戦一方である。
和樹「・・・驚いたぞ コミパレッド。まさか ココまでの力とはーーー」
瑞希「まだまだーーー 幻光拳・斬の型ーーーッ！」
ヴオン！
和樹「！？まずい！！」
瑞希「幻光・破斬！」
シュンッ！ガガガガ！
さらに続く レッド必殺の連続攻撃！
和樹「くっ！！（バッ！）」
だが タングスは 間一髪でソレを交わすと 剣の届かない場所まで
大きく退いた。
玲子「ああ、惜しいーー☆」
瑞希「（ハァ、ハァ）どう？・・・これが・・・今の私たちの力よ！！」
和樹「・・・ああ、確かに 見せてもらったよ コミパレッド。
仮にも アイツ・・・あの『闘神のラ・オー』を 倒した強者だ
並のコア・オ・タークごときでは 相手にならぬとは思っていたが・・・
・・・たいしたものだよ お前も（フッ）」
瑞希「（・・・えっ？）」
玲子「（・・・タ、タングス君？）」
彼女達は目を疑う。そのとき見せた 彼の微笑に。
もちろん 仮面の下の素顔は わからない
とてもやさしく どこか悲しく そしてなぜか なじみ深い笑顔に見えた
・・・だけど それは ほんの一瞬・・・
それは 刹那の幻で あったかのように
彼はすぐに元の「タングス」に戻っていた。
和樹「・・・だが 今回は ここまでのようだ。」
玲子「にゅ？それって どういう意味・・・」
？？？「レッドーーーッ 無事かーー！？」
玲子「あ、この声は・・・！？」
詠美「コミパグリーン！」
あさひ「コミパ、 ピンクッ！」
彩 「・・・コミパブラック」
由宇「コミパイエローー！」
四人「同人戦隊コミレンジャーー・参上っ！！」
バーーン！！！
瑞希「グリーン！？ ピンク！？ みんな！！コア・オ・タークはどうしたの？]
詠美「そんなの この わたしのスーパーパワーで コテンパンのケチョンケチョンよ」
あさひ「あ、 わたしたちもです はい」
和樹「そして 三体のコア・オ・タークが やられた今 この作戦は失敗。
俺も アイツラの尻拭いを するつもりはないしな。
悪いが このまま帰らせてもらう。（フッ）。」
詠美 「ふみゅ！？ なによ？ まだ わたしが 着たばかりなのに
あぁぁ！ ちょっと コラ 待ちなさーーー」
シュン！
・・・・・・・・・・・・
詠美「ムキイィィーーー！ また テレポートで 逃げたぁーーー！」
由宇「まったく 前回会ったときといい 今回といい
ホンマ 、口と逃げ足だけは うまいやつやなぁ」
瑞希「・・・ううん、 彼は 本当に見逃してくれたのかも・・・うっ！！」
彩 「・・・レッド？」
ドサッ！
！！？
あさひ「キャーーーー！？」
詠美 「ふみゅーー！？ち、血ちちち、血ぃーー！？」」
玲子 「レッドちゃん！！まさか さっきの斬りあいで！？」
一見 レッドが押しているかに見えた レッドとタングスの戦い。
だが 実際には 彼女の攻撃はタングスには かすってもおらず
逆に 目にも見えない反撃を いくつも喰らっていたのであった！！
由宇「・・・大丈夫やっ 見た目より傷は深くないっ
せやけど・・・なにしとるんやっ ピンク！
早よ 仲間回復させんかい！ このまま出血死させる気かっ！！」
あさひ「あ、は、はい！ヒ、ヒ、 ヒーリング ボイス！」
・・・・・・・・・・
瑞希「・・・（ハァハァ）アイツ、以前 闘神のラ・オー以上の力を持っているて話
・・・あながち（ハァハァ）・・・嘘じゃ ないかも・・・ね・・・・（バタッ）」
・・・・・・
（その6に 続く）