【ココまでの あらすじ？】
・・・世界的に名高い 電気街にして
世界随一のオタク都市 アキバハラ・・・
極秘任務のために４人の仲間とともに 訪れる 高瀬瑞希だったが
到着早々、仲間と離れ離れになってしまう。
途方に暮れる 彼女の前に現れた 一人の男
果たして 、彼は 彼女の 敵か それとも味方なのか？（笑
「同人戦隊 コミレンジャー第24話：
萌える大捜査線！？秋葉原を調査せよっ（その3）」
・・・・・・・・・・
というわけで 舞台はまだまだ アキハバラ
全体の約５割が電気店、4割がオタグッズ店で構成される
日本 最大の電気街にして 世界最大の萌都である。
、とはいうものの、そこが商店街であるならば
衣・食・住（特に 食）の店が そろっているのが当然である
そしてここ 萌えの街にも マンガ喫茶やメイド喫茶ばかりではなく。
早くて安い 牛丼屋や 全国的に有名なファーストフード店
それに ごくごく普通の喫茶店なども 一応（？）存在している。
と、前置きは ともかく ここは そんな喫茶店のひとつの窓際テーブル
向かい合って 座ってるのは 一組のカップルの姿がみえる。
・・・二人というのはもちろん
瑞希「・・・・・・だからね あれは違うのっ 誤解！間違い！勘違いなのっ！」
和樹「へいへい、たまたま 俺が店を出るときに 前を 通りかかっただけと」
瑞希「そうよ。 偶然ドアの前に居る時に アンタが顔出しただけっ
私が あ、あんな店に 入るわけないじゃないっ！」
顔面を真っ赤にし 必死に事実を否定しているのは コミパレッドこと瑞希
対して 少し にやけながらながら話を聞いてるのは
先ほど出会った友人 千堂和樹である。
和樹「んじゃあ お前が このアキバに居るのもたまたま 通りがかっただけと？」
瑞希「う、うぅっ・・・・・・」
彼の言葉に 彼女のことばが つまる・・。
もちろん ココにきた目的も存在してる。
ハラジロシスターズから 守るための パトロールである。
・・・だが しかし 自分がコミパレッドであることは 絶対の秘密事項
ここで 話すことは できない。
うつむき黙り込んでしまう瑞希
・・・そんな 彼女に気をつかってか、
それとも 単に からかうのに飽きてしまったのか
和樹は 視線をメニューに移していた。
和樹「・・・あ〜、俺 なんか腹減ってきたんだけど コレ 頼んでもいいかな？」
瑞希「なんで そんなこと 聞くのよ？」
和樹「いや〜、実は ついつい衝動買いしすぎちゃってさ。実は 帰りの電車賃も危ない有様でーーー」
瑞希「・・・（ハァ〜）ハイハイ わかりましたっ。 おごってやるわよ 和樹。ここに連れてきたの私だしね。」
和樹「おありがとうございます 瑞希さま♪ よっ 太い胸♪」
瑞希「胸は関係ないでしょっ もうっ！
それに これは貸しだからねっ？ あとで きっちり返してもらうからね！？」
和樹「ＯＫＯＫ♪ お礼は 俺のナイスバディで しっかり払ーーー・・・」
ベシッ！！
瑞希「返却は 現金払いのみ、それ以外は却下っ！」
和樹「・・・けっこうスゴイのに」
瑞希「なにがよ！？。 まったく その行き当たりばったりの無計画なところは
改めなさいって いつも言ってるじゃない。一体何を買ったの・・・」
和樹「あ、おい ちょっと・・・」
ペリッ
和樹の制止も 一歩遅く 彼女によって 彼の買い物袋の口がひらいた。
和樹「あ・・・」
瑞希「・・・・・・」
・・・・・・・・次の瞬間 二人の時は 凍りつき・・・
瑞希「・・・・な、ななななななな・・・・・」
・・・そして・・・・ 再び 動き出す。・・・
瑞希「なにコレエエエエエエェェェッェーーーーーッ！！？？」
和樹「ば、ばか！ いきなり 大声を・・ イテ！？」
瑞希「バカッ！ 不潔っ！変態っ！スケベっ！犯罪者ーーっ！
和樹「わーやめろ！ だからって 中身を投げつけるなーーイタタ！！」
瑞希「こんなの買ってくるなんて どういう趣味してんのよっ！アンタ！？」
和樹「待て待て待て！違う！それは違うんだ 瑞希っ。
こ、これは 次回の発行物のために必要なデータと
俺の知的好奇心と 今後の創作活動の向上のために購入した
純粋に研究資料の一環としてであってだな。
俺自身の趣味趣向性癖とは 一切関係なく・・・」
瑞希「エッチなのは いけないと思いますっ！」
和樹「・・・いや すまん とにかく悪かった。わるかったから もう勘弁して・・・」
瑞希「・・・・で、そっちは なに？（ギロッ！）」
和樹「へっ”！？」
瑞希「とぼけないで！ アンタが さっきから 大事そうに抱えてるその袋の中身よっ」
和樹「いや これは 本当に違うーーだから こら！やめろっ！引っ張るなっ！」
瑞希「み〜せ〜な〜さぁ〜〜いっ！！」
すごい力で 袋をつかみ うばいとろうとする瑞希に
これまた 取られまいと 必死に袋をつかむ 和樹、
和樹「いぃ〜やぁ〜だぁ〜っ！！」
二人の力は拮抗し 袋はテーブルの上でとまったままである
ちなみに 袋は どこにでもあるビニール製。ということは 当然・・・
ベリリッ！
和樹「・・・・あ、」
その袋は 二人の力によって 二つに引き裂かれ 中身はテーブルに落ちていく。
・・・・・・・
瑞希「え？」
・・・それは 彼女の想像していたものとは大きく違っていた
確かどこかのイベントで発売されている 限定ぬいぐるみであった
しかも彼女の記憶がたしかなら・・・
瑞希「これって 確か以前ＴＶで紹介されていたやつよね。 どうして？」
和樹「どうしてって・・・ これ見て欲しいって言ってただろ、お前が。」
瑞希「つまり 私のため？」
・・・・・
和樹「・・・いやその、なんだ。たまたま 店で見かけてさ。
なんだかんだで お前には 世話になりっぱなしだったしさ、
コレで 恩を返すのもありかなって・・・、結構 安かったしな。」
瑞希「・・・ふ〜ん たまたま、ね・・・」
自然に ぬいぐるみの値札に目が動く。
・・・抱きかかえるほどの大きさだけあって
和樹の言うような 安い品物ではない
瑞希「・・・でもさ」
和樹「な、なんだよ」
瑞希「お礼なら 指輪とか ネックレスとかじゃないかな 普通？」
和樹「ぜいたく言うな」
瑞希「それに お金足りなくなって ご飯たかっていたら意味ないじゃない？」
和樹「ほっとけっ、くそ、だから いま見せたくなかったんだよ。いらないなら
返してもらうぞっ」
瑞希「・・・ううん ありがたく頂く。ありがとね 和樹♪♪」「
和樹「お、おぅ・・・」
瑞希「これ アンタだと思って毎晩抱いて寝てあげる♪」
和樹「・・・・・・」
瑞希「うらやましいとか？」
和樹「アホか」
そう小さく呟くと プィっと 横を向く
その照れ顔を 満足そうに 眺める彼女
先ほどまでの 喧騒は どこへやら
二人の間に 他の人間が入り込めないような
（もしくは 嫉妬で狂いだしそうな）甘い雰囲気につつまれ
そして しばらく 続く・・・・
・・・・かと思われた・・・
瑞希「？ どうしたのよ和樹」
・・・和樹は何も 答えない・・・
その表情は 今まで見たことないような 険しく凍りつき
外をみたまま動かなくなっていた。
怪訝に感じ 彼女も 同じ方向を眺める・・・・・・
玲子「やほ〜☆ 千堂君 おひさ〜☆ それに 高瀬ちゃんも こん〜ち♪」
・・・そこには よく見知った女性の姿があった。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・そして 時間は 午後11時過ぎ 場所は まだまだアキバハラ
先ほど 瑞希の入ろうとした某同人関係販売店ビルの近く・・・・・・・・
・・・昼間 あれだけ賑わいを見せた この場所も
閉店された 今では 人の数は まばらである。
そして ビルの陰に 隠れて寄り添う 二つの影・・・
瑞希「・・・えっと ダークさん？」
玲子「ノンノン 今は変身してないし 玲子ちゃんでもＯＫよ☆」
瑞希「あ、はい 玲子・・・さん？ いえ ビルに隠れて彼らを待ってるのは
わかるのですが・・・なんで 私たち こんな格好を？」
玲子「だって〜 ハリコミと いったら やっぱりこの格好が気分でるしょ？ｗ」
瑞希「・・・気分って・・・」
今の彼女たちの 格好は 少しくたびれた背広に 厚手のコートを羽織り、
さらに ツバつき帽子を身に着けた、いわゆるオヤジくさい格好であった。
その姿は 少し前のドラマに出てくる探偵 もしくは刑事のそれである
玲子「にゅふふ〜 今の私は 純情はぐれた あぶない刑事〜〜♪
あ、アンパン食べる？ 牛乳も あるよ」
瑞希「い、いえ、結構です。、というか やっぱり私 着替えてもいいですか？」
玲子「もぉ〜 ノリが悪いな〜 高瀬ちゃんてば、
それに 歳も近いんだから タメで いいってば。」
瑞希「・・・・・・はぁ・・」
・・・なんで なんだろ？・・・
瑞希は気づかれないように こっそりため息をつきながら、
先ほどの出来事を 思い出していた。
・・・・あの後・・・・
喫茶店で 突然現れた、ダークこと 芳賀玲子さん。
彼女は なぜか こちらの事情を 完全に把握しており
さらに 手伝いに来たのだと 話してくれた。
そして 4人とも連絡をつけもう一度落ち合い、更に 話し合いの結果
ここは 二人ずつ 3組に分かれて 敵の襲撃予想ポイントを
それぞれの店を見張っていこうという話になり
今の状況になったわけである。
・・・いや その件に関しては 実のところ 気にしていない
気になるのは むしろ その時の 和樹の行動である。
（和樹「・・・と いけねっ 俺 まだ 原稿とか残ってたんだ。わりぃっ！ 玲子ちゃん」）
そう あの後 和樹は そそくさと帰ってしまったのだ。
ますで 彼女から逃げるかのように・・・
それに 瑞希は見過ごさなかった。
その間 二人のあいだに流れた空気は
単なる知り合いや友達のものとは思えない
もっと深く もっと特別な ワケアリの間柄のような・・・
・・・たとえば 昔のーーー・・・
玲子「違うよ？」
瑞希「えっ？」
玲子「確かに 彼とは仲のいい友達だし まぁ 色々あったりしたけどね。
んでも そんだけ。 恋愛イベントなんて なかったから」
瑞希「なんで 私の考えてることが！？」
玲子「さっきから 顔に書いてあるじゃん。 ていうか 声まで でてるし」
瑞希「！？」
彼女の指摘に あわてて 顔を口を隠す 瑞希
そんな 姿をみて 玲子は 屈託のない笑みを見せる。
瑞希「だ、だけど あの時のアイツの行動ーー」
玲子「う〜ん・・・ 実は千堂クンとは 以前 ちょっとイザコザがあってさ。
その件に関して 私は まったく気にしてない・・・とまで言うと嘘になっちゃうけど
とにかく 彼の場合 その件で 私以上にひきづってるみたいでさ。
だから まだ直接 顔をあわせづらいんみたいなのよね？私とは」
瑞希「イザコザ？」
玲子「それは トップシークレット☆ 親しき仲にも秘密ありってね
「だからさ 心配しなくても大丈夫♪ 高瀬ちゃんの彼氏をとったりなんか しないよ」
！？
瑞希「ひあゃいっ！？ い、いえ 彼氏とか そんなんじゃなくて！
アイツは ただ高校のころからの腐れ縁で ほっとくとなにしでかすか
わからないから 一緒にいるだけで だから ーーー」
玲子「でもさ 好きなんでしょ？千堂クンのこと」
瑞希「そ、それは そのっ・・・・・」
・・・・・・・
瑞希 「・・・・・・うん・・・。」
玲子「うむうむ♪ 正直でよろしい そっか そっか☆・・・・・」
・・・・うん 、キミなら きっと千堂クンだって・・・
瑞希「・・・？なにか言いました？」
玲子「うんにゃ 独り言。だから 彼のことは キニシナイキニシナイ
さ、今は 任務に集中、集中〜☆」
瑞希「・・・はぁ？」
玲子は その後 なにも話さなかった。
そんな姿をみて 瑞希も なにも言えずまま そのまま時が過ぎていき・・・
・・・沈黙が破れたのは さらに時が流れ 『彼』が姿を現した時であった。
和樹「・・・そろそろ 現れるころだと思っていたよ コミパレッド それに ダーク。」
ビルの明かりも 消え去った 薄暗い照明の下、三人の戦士が にらみ合う
表れし男は 仮面の黒戦士
立ちはだかるは 正義の戦士 二人、
瑞希「それは コッチのセリフよっ 待っていたわよ！ タングス天王！！」
玲子「やっほ〜 今日はよく会うね タングス君☆」
和樹「・・・これが 初めてのはずだが？」
玲子「あれ？ そうだっけ☆」
瑞希「で 私たちを 警戒していたということは 当然 一人だけってコトはないわけね？」
和樹「ふっ ご名答」
ブオン！！
次の瞬間 二人の居たところに 巨大な剣が 迫る！。
？？？「デイイィィィィィーーーーッ！！！！」
ガギン！
剣は 二人を捕らえられなかったものも、剣は
そのままアスファルトの地面を切り裂く。
瑞希「ーー間違いない。こいつ ビデオに写っていたコア・オ・タークっ！」
怪人「・・・エェ〜スディ〜」
月の光に 照らされ 怪人は輪郭を浮かび上がられる。
巨大な剣を 供えるつかるは 太く巨大な 両腕
さらに 背中からも 巨大で長い恐竜のような尾をはやしていた。
だが その両足と体は 不自然な ほど短く。
逆に 頭部は不自然なほど巨大である。
剣をもった イカの化け物、 もしくは とげを生やしたタコ人間といえば
この怪人のイメージが つかみやすい
玲子「油断しないでね レッドちゃん。コイツ 意外と手がはやいわよ。」
瑞希「うん わかってる。（ピッ♪） 応答願います こちらレッド！
怪人が出現出現したら！ みんな 至急集まってっ！」
レッドは 腕のコミレンブレスで 残り仲間たち呼びかけた。
場所は けっこう離れているものの 彼女たちの足なら 5分とかからず集合する
・・・と 思われた。
詠美『はぁ！？ コア・オ・タークですって？ 何言ってんのよ アンタ！』
だが 通信機から 聞こえてきたのは まったく予想外の返答であった。
瑞希「なにって だから怪人よ コア・オ・ターク！ふざけないでよっ グリーンッ！」
詠美『だから ふざけてるのは そっちでしょっ！ だって ーーーふみゅ！？』
（ガガガっ！！）
瑞希「・・・グリーン？ ちょっと グリーン 応答して！」
彩 『（ピッ♪） レッド。こちら ブラック・・・・・・』
瑞希『ブラック！？たしか あなたはグリーンと一緒だったよね？ グリーンは？」
彩 『大丈夫です・・・。爆風に とばされただけで たいしたダメージはありません」
瑞希「とばされた？ ちょっと 一体 なにが起こってるの？」
・・・・・・・・・
彩 「・・・先ほど ハラジロシスターズ幹部とコア・オ・タークに遭遇 および交戦中。 だから 残念ですが援軍は不可能です」
！！！
瑞希「コア・オ・ターク！？ オ・タークでなく！？ それって つまりーーーー！」
ピッ！！
あさひ「お、応答願います こちらピンクッ！あ、あらわれました！コア・オ・ターク、です！
げ、現在 イエローさんと食い止めていますがーーーあっ！ イエローさん あぶなーーっ！！」
（ザザザッ！）
！！！！！！！！！！！！！！！
瑞希「ピンク！？ グリーン！？ ブラック！？？？？イエロー！！！！！？」
和樹「・・・ ひとつの作戦に 登場するのは 一体のコア・オ・タークだけ・・・・
そんな約束 いったい いつ誰が決めたんだ？（ニヤリ）
瑞希「！！・・・まさか そんな！？」
和樹「では こちらも そろそろ戦闘開始としよう・・・
コア・オ・ターク『Ｄ＝フォルメ』。お前は あの赤の戦士を八つ裂きにしろっ。
俺は もう一人の相手をするっ！」
怪人「デイイイィーーーッ！！」
・・・・・・
コミレンジャー達に 突如訪れた 未曾有の危機！
５人揃わない彼女達が 怪人 コア・オ・タークを 相手に
果たして どう立ち向かっていけるのだろうか！？
さぁ どうする どうなる コミレンジャーーー！？
・・・・・・・・・・・・
（その3に続く）
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