～エピローグ～
少女は逃げていた…暗き街を。 ただひたすらに…ただあてもなく…そして…
郁美「う…う～ん…」
千紗「にゃあっ 郁美お姉さん 心配したですよ～っ！」
郁美「…千紗さん…」
千紗 「あ、ちょっと待っていてくださいです。 お姉さん達を呼んでくるです。
お姉さんの皆さん～ いくみんお姉さんが目を覚ましましたです～♪」
タッタッタッ・・・
郁美 「ここは…あ、そうでした。」
そして 長き悪夢を超え 彼女はココに辿り着いた…コミックＺ秘密基地に。
同人戦隊 コミレンジャー 第２２話 ～エピローグ～
南 「気分はどうかしら？ 郁美ちゃん」
郁美 「えっと…南…さん？ すみません。わたし、また倒れてしまって…（汗）」
南 「あらあら そんなことを気になさらないでいいですよ。
あなたの事情は千紗ちゃん達から よく聞いておりますから（ニコッ♪）
今はゆっくり体をやすめ 回復する事を考えていてくださいね。」
千紗 「そうですよ 千紗も お昼寝が大好きです♪それに 寝る子はよく育つですよ♪」
瑞希 「ち、千紗ちゃん？ それはちょっと違うような…（汗）」
千紗 「にゃあ？」
由宇 「それにな 千紗ちぃ。いくらお昼寝が好きやからと言って 仕事中や授業中に寝たらあかんで。
そないなことをしたら どこぞの娘見たいに 赤点ばっかになってさかいな♪」
千紗 「にゃああ！ 千紗 そんなことは してしないですよっ（汗汗）」
詠美 「ちょっと コパンダ！ その『どこぞの娘』って 誰の事よっ！」
由宇 「おんや～？ 自覚してないんか？ やっぱり 詠美ちゃん様は記憶力も悪いんやな～♪」
詠美 「ムカムカムカーーッ！ 温泉パンダのくせに ちょおおお～ ムカツキーーーッ！」
あさひ「あ、あの えっと…も、もっと静かにしないと…郁美ちゃんが…」
彩 （コクッコクッ）
郁美 「み、みなさん？」
瑞希 「あ、ごめんなさい 郁美ちゃん。 みんなったら いつもこんな調子で…」
郁美 「いえ そうではなくて。 だ、大丈夫だったのですか？」
一同 「「「「「………」」」」」
・・・瑞希達五人は 互いに顔を見あわせて・・・・
（＾ ＾）Ｖ （・ ・）Ｖ （＞▽＜）Ｖ （＾○＾）Ｖ （*＾ ＾*）Ｖ
勝利のＶサインを 郁美の前に見せた♪
郁美 「で、では ラ、ラ・オーは…」
詠美 「フフーン♪ あんなおっちゃん 私の超絶パワーで コテンパンのケチョンケチョンよ♪」
由宇 「まあ トドメを させへんかったのは 残念やったけどな」
郁美 「そう…ですか…」
由宇の報告を聞き 郁美は複雑な表情を見せる。なぜなら郁美にとってラ・オーは 単なる敵ではなく…
彩 「…大丈夫ですよ」
瑞希 「そうよ 郁美ちゃん。今度 アイツが攻めてきても また私達が守ってあげるわ」
郁美 「……はい ありがとうございます」
そして 瑞希達への返答とは裏腹に 彼女はある一つの決心をしていた…
もし兄…ラ・オーが再び 攻めてきた時には…
私自身の手に「よって決着をつけることにしよう…。
だから ラ・オーと自分との関係については 皆さんには 黙っていよう…と
そして そんな少女の決意を他所に 彼女達の話は続いていた。
あさひ「…で、でも タングスさんまで 来られた時には ど、どうなるかと思いました。私は」
彩 「…（コクッ）」
郁美 「え？ ま、まさかタングス天王とも戦ったのですか？」
瑞希 「あ、ううん 彼も確かに来た事は来たのだけど…」
・・・・・・・・・・
？？ 「やれやれ まさかラ・オーが敗れているとはな…全く予想外のことばかりおこるものだな」
一同 「「「「！？」」」」」
瑞希 「ア、アンタは・・・！？」
和樹 「……（ニヤッ）」
詠美 「アンタは……『タンスにゴン』！」
ゴンッ！
和樹 「違う！ 俺は、タングス天王だ！（汗）」
由宇 「タングスはん…さっきの洒落 おもろないで」
和樹 「洒落でコケたわけではないっ！（汗汗）」
いままでのシーンを 思いっきり台無しにしてしまうかのような
登場になってしまったタングス天王・・・あわれである（涙）
瑞希 「なにをしに来たの！？ タングス天王（バッ！）」
だが レッドの問いかけに呼応するかのように 彼は再び体制を立て直した
和樹 「フッ、無論貴様等にトドメを刺すために…と言いたいところだが 安心しろ。
俺は ただ同志を引き取りに来ただけだ…」
と言うと タングスは倒れているラ・オーの側に近づいて行き、
自分の二倍以上の体重があろうかいう彼（ラ・オー）を そのまま 軽々と肩に担ぐ…
瑞希 「私達のことは…見逃すというの？」
和樹 「まぁ、そういうことだ。…もっとも ラ・オー相手に その様をみせる貴様等に
この俺が直々に相手をするなど 十年速いがな……（ニヤッ）」
（・ ・；） （ー＿－；） （・＿・；） （？＿？） （＾＿＾；）
和樹 「…？なんだ その目は？」
あさひ「あ、ご、ごめんなさい タングスさん。その…確かにアナタは強いと思うのですが…」
瑞希 「ラ・オーよりも 強いというのは ちょっと…ね？」
彩 「……自意識過剰」
・・・・・・・・・・・・・・
和樹 「お、おい ちょっと待て お前等っ！（汗）
俺はハラジロシスターズ№2のタングス天王だぞ！ 当然 その強さも…」
詠美 「なに言ってのよっ！ いつも尻尾を巻いて逃げだすくせにっ！」
和樹 「なっ！？ 違う！ それは作戦で…」
由宇 「タングスはんも 逃げ足と強がりだけは一人前なんやな～ グリーンと同じで」
詠美 「ム、ムカー！ ちょっと イエロー それはどういう意味よっ？」
由宇 「あ、ゴメンまちごうたわ♪ グリーンが得意なのは 強がりだけやったな♪」
詠美 「ムカムカーーーーッ！！」
和樹 「（プルプルプル）…どうやら、一度 俺の本当の力を見たほうがいいようだな…」
ズチャ！！
瑞希 「！？」
由宇 「おや？ ウチラを見逃すと言っとったのに なに剣を抜い取るんや？
まさか アンタほどの男が一度口にしたことを 覆すつもりや…ないやろな？」
和樹 「ぐっ！？（汗）」
詠美 「そうよそうよ 『部費にゴンはない』よ！」
彩 「『武士に二言はない』…ですね」
和樹 「ぐ…ぐぐぐ…（プルプルプル）」
あさひ「あ、あの…その…（オロオロ）」
由宇 「まあ この際アンタが強かろうが 弱かろうがどっちでもええわ
今回はウチラも見逃したるから さっさとソイツを連れて帰りや♪」
和樹 「お、おおお…覚えておけよっ コミレンジャー！！
この次…この次に会った時こそ 貴様等の本当の命日だと思え！……」（ブヲン！）
と いつものお決まりのセリフを残し タングスはラ・オーと供に 瞬間移動していった…
由宇 「…キッチリ捨て台詞だけは 言ってくんやな ホンマ律儀なやっちゃ」
詠美 「へ、へ～ん♪ おととい来なさいっての～♪」
瑞希 「………？」
あさひ「あ、あの どうかされたのですか？ レッドさん？」
瑞希 「うん…なんか 立ち去る瞬間のアイツ（タングス天王）の顔が
笑ったように見えたから…気のせいよね きっと」
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郁美 「そ、そんなことが あったのですか…（汗）」
瑞希 「ほんと あの時は 内心冷や汗もの だったわよ 二人ともっ」
詠美 「ふみゅ？」
由宇 「ま、タングスはんも 冗談がわかる奴で助こうたわ♪さもなければ ウチラ今頃ー」
彩 「八つ裂き……ですね」
あさひ「ハ、ハハハ…（＾＿＾；）」
南 「あらあら♪では 皆さん オシャベリはコレぐらいにして
そろそろ 郁美ちゃんを休ませてあげましょうね」
辺りに乾いた笑いが 響き始めたのを払拭するかのように 南教授から撤収命令がくだり
一同は 郁美が休む部屋を後にした…
郁美 「ありがとう ございました 千紗ちゃん…そして コミレンジャーの皆さん」
彼女は静かに目を閉じた。…彼女が悪夢に悩まされることは もうないであろう…
千紗 「にゃああ♪ では千紗も 今日はこれで失礼致しますです♪」
南 「はい わかりましたよ 千紗ちゃん。 明日 会場でお会いいたしましょうね♪」
千紗 「はいです♪ 千紗は 明日も頑張るです♪」
詠美 「ふみゅ？ 会場？」
由宇 「牧やん 明日 一体なにがあるんや？」
南 「あらあら～ 忘れたのですか 由宇ちゃんに 詠美ちゃん？ 明日はコミパですよ♪」
彩 （こくこくっ）
由宇 「………」
瑞希 「？猪名川さん？」
由宇 「わ…」
瑞希 「わ？」
由宇 「わすれとったああああああああああぁぁぁぁぁ～～～！！」
瑞希 「きゃあ！？」
詠美 「パ、パンダ！ いきなり なんて大声をだしてんのよっ！？」
由宇 「（↑聞いてない）ウチとした事が そないな重要な事を忘れとったなんてっ！」
南 「あらあら では今回の新刊は まだ無いということなのですねぇ？」
由宇 「こうしちゃ おれん！ こうなったらコピー本だけでも完成させにゃ
この猪名川由宇の名がすたる！ いくでっ みんな！」
瑞希 「い、行くって？」
由宇 「ウチラ一人一人では不可能でも 皆の力を合わせれば なんとかなるもんやっ！」
あさひ「あ、あの それって つまり……」
詠美 「な、なんで この私がパンダの手伝いなんか しないといけないのよっ！？」
彩 「（フルフル）…詠美さん 無駄です」
瑞希 「確かに…こうなった猪名川さんは もう誰にも止められないわ（汗）」
由宇 「何しとんねん！ コミパ開催までまで 後少ししかないんや！さっさとついて来んかい！」
一同 「「「「お、おう・・・」」」」
由宇 「声が 小さいっ！！」
一同 「「「「おおぉ～～っ！！」」」」
ドドドドドド・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして 強敵ラ・オーを討ちくだし！ 少女郁美の命を救った コミレンジャー。
だが ハラジロシスタースとの 戦いは まだまだ続く！ これからも みんなの心を一つして
ハラジロシスタースの魔の手から 地球を救うのだ コミレンジャー！！
南 「あらあら。 みなさ～ん 基地内では走らないで くださいね～」
【第２２話 完】
あとがき
こんばんは コミレンジャー作成委員会会長のゴンジーと申します。
というわけで 今回のお話 いかがでしたでしょうか？
今回のお話は 第２１話のあとがきに書きましたとおり バトルシーンをメインに書いていたのですが・・・雄蔵さん 強すぎました（爆）
コミレンジャーは彼に勝利できるのか、本当に心配してしまいました（オイオイ）
それと もう一人 今回のお話で 頭を悩ませたのがのが 「タングス天王（和樹）」の扱いでした（汗）
敵としての「タングス天王」と 味方である「千堂 和樹」を いかにして書いていくべきか・・・こちらの方も かなり 頭を悩ませました。
タングスが エピローグでは 三枚目なキャラ（のフリ？）に なっているのもそうした 苦悩の表れなのですが・・・
皆さんは いかが感じましたでしょうか？自分としては 二枚目なタングスのほうが 好きなのですけどね
（書いていて何を言うのやら（汗））
というわけで もしよろしければ 御意見ご感想などを お聞かせくださいませ お待ちしておりますｍ（＿ ＿）ｍ
では もし このお話を読んで頂いて 楽しんでいただけましたら 幸いです
それでは ＝2001 5/1 ゴンジー会長談 ＝