連載特撮SS 同人戦隊 コミレンジャー
第20話 「緊急事態！ソクバイカイザー使用不能！？」後編
いつもの様に いつものごとく ハラジロシスターズと闘うコミレンジャー
しかし・・・
巨人「レンカーッ！！！」
ドドーンッ！！
一同「「「「「きゃあああっ〜！」」」」」
・・・・・・
瑞希 「み、みんな大丈夫？」
あさひ「は・・・はい」
詠美 「ふみゅぅ〜・・・」
彩 「大丈夫・・・です」
由宇 「まったく、どないなっとんのやっ これはっ！」
瑞希 「こちらコミパレッド。本部 応答してくださいっ・・・本部っ！！」
・・・・・・・・・・・・
千紗 『にゃあ こちらコミックＺ本部です』
瑞希 「！？千紗ちゃん！？ 無事だったのね！？」
千紗 『にゃにゃ？ どうかしたのですか？ お姉さん』
瑞希 「どうかしたの・・・って ソクバイカイザーが こっちにこないのよ？」
千紗 『にゃぁ〜っ！！ それは大変です！！博士のお姉さ〜んっ！！』
南 『はいはい ちゃんと聞いていましたよ。う〜ん？・・・
♪どうしてどうしてどうして〜♪ どうしてか〜し〜ら♪』
瑞希 「ま・・・牧村教授・・・（汗）」
南 『そういえば 先ほどコンピューターを『お掃除』しましたから、
それが原因かしら？』
瑞希 「お、お掃除ですか？」
南 「ええ、正しくは『フォーマット』と言うそうですが・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
瑞希の顔から血の気が引いた。貧血で倒れそうになるのを 必死で堪える。
瑞希 「そ、それじゃあ まさかソクバイカイザーの起動プログラム等が
全て無くなってしまったということなのですかっ！？」
南 「ふふっ 大丈夫ですよ♪ 少し待っていただければ チャンと
元通りになりますから♪」
瑞希 「少しって あと どれ位でしょうか？」
南 「そうですね〜、・・・ あと5、6時間位ですね♪」
・・・・・・・・・・・・
今度こそ倒れそうになるレッドを 後ろからブラックが支える
南 「それでは 皆さん頑張ってくださいね♪」
瑞希 「・・・あっ！ ちょっと 教授っ・・・」
通信はここで途絶えた・・・
・・・・・・
詠美 「ふ・・・ふみゅぅぅぅ〜〜〜〜んっ！！！！（涙の絶叫）」
彩 「・・・絶望的です」
由宇 「アホッ！ あきらめんやないっ！！ まだ勝負はついとらへんっ！」
あさひ「で、でも・・・これから どうすれば？（泣）」
巨人 「レンカアァァーーーーーー！！！」（グワッ！！）
瑞希 「と、とにかく 一箇所に集まっていては まずいわ！
みんなっ 怪人を中心に散開して！攻撃の的を絞れなくするのよっ！」
詠美 「レッド・・・サンカイってなに？」
由宇 「ボケかましとらんと とっとと逃げいっ！」
ドドーンッ！！
再び攻撃を加えようとする 巨大怪人『レンカバーン』
しかし その前に コミレンジャーは四方八方に散らばっていた
巨人「レ、レン！？」
どの標的を攻撃しようか 迷いだす巨大怪人レンカバーン・・・
・・・・・・・・・・・・・・
さて一方 こちらは巨大怪人を操り
高みの見物を決めているクリスタルグリッターズでは あったのだが・・・・
美穂「・・・ああっ もう何してるのよっ！レンカバーン！
そういう時は 誰でもいいから 攻撃するのよっ！」
巨人「レン？・・・・（ジィ〜・・）」
まゆ「あ、ミーホ その命令は チョッチまずいって」
美穂「えっ？ なんでよ？」
夕香「巨大化した 怪人は〜 強くなる変わりに 知能が低下しますから〜」
まゆ「『誰でも』なんていったら ボクタチも・・・」
巨人「レンカァァーッ！！！」ドガガガッ
三人娘「「「あっ・・・」」」
ドッカーンッ！
夕香「ほら〜 やっぱり〜」
まゆ「これで ボクタチの出番終わりなのぉ〜？」
美穂「やな感じぃ〜〜ッ！！（キラッ☆）」←ｂｙ ポケ○ンの○ケット団
というわけで 爆風で彼方へ吹き飛ばされていく三人娘でありました。（合掌）
（なお近くにいたゴッザールとナンダーナも・・・っていう必要ないか（爆））
・・・だが 彼女達のピンチは まだ続くっ！
巨人「レンカーッ！（ドカッ！）・・・レンカーッ！（ドカッ！）
・・・レンカーッ！（ドカッ）」
ミーホの指示どおり 巨大怪人は 目にした標的に向かい攻撃を続けていくっ！
巨大化した怪人の動きはのろい・・・注意していれば 避けることは可能である
しかし このままでは いずれ・・・
詠美「ふみゅ〜・・・もう 避けてばかりいるのは嫌っ！」
瑞希「だけど 私達が逃げ出したりしたら この怪人は 町を壊しまくるわ
なんとか・・・なんとか しなくちゃっ！」
由宇「・・・もう我慢できんっ！！ こうなったら 一か八かや！」
意を決して 突然 巨大怪人の前に立つ コミパイエロー！
瑞希「イエローッ！？」
由宇「くらえっ！全力猛虎 応炎弾やっ！！」ドキューーーンッ！！
巨人「レンッ？」
ドカーーーンッ！！
・・・・・・・・・・・
由宇「（ハァハァ）どうやっ！全気力を込めた応炎弾は！少しは・・・」
巨人「レン・・・ガアーッ！！！」（グワッ！）
由宇「な、なんやてっ？」
確かに イエローの攻撃は怪人にダメージを与えた。
・・・だがそれが 怪人を逆上させる結果となってしまったのだっ！
そして・・・其の視線は 疲れて動けぬ由宇にっ！
巨人「ガアアアアアッ！！」（ブオンッ！）
あさひ「イ、イエローさんっ！！！」
彩 「！？」
ドガガガガガッ！！
・・・・・・・・・・
瑞希「そ、そんな・・・」
怪人の攻撃跡・・由宇の姿は確認できない・・・
詠美「い、いやあああああっ〜 イエローッ！（涙）」
由宇「なんや？」
詠美「・・・へっ？」
己の絶叫に答える 背後からの声に 思わず後ろを振りかえるグリーン・・・
そこには 五体満足なイエローの姿と そして・・・
詠美「ふみゅっ！？ あんたは ナゾナゾ戦士！？」
玲子「ノンノン♪『コミパダーク』と読んで頂戴♪それにしても
こんな相手にてこずるなんて まだまだ萌えが足りないわね☆」
人差し指を振りながら 謎の戦士は笑顔で答える。
・・・・・・・・・・・・
巨人「レンカーッ！！」
瑞希「みんなっ 危ないっ！」
玲子 由宇 詠美「！？」
ドゴゴーンッ！
レッドの声に反応して 三人は一斉に散らばる。
イエローは右に グリーンは左に そしてダークは・・
玲子「にゃはは☆ やっほ〜 怪人君」
なんと怪人の肩の上に・・
巨人「レンッ？！」
ドガッ！
巨人「レゲッ！」ズズーン・・
慌てて 肩の上のダークを攻撃しようとするも アッサリかわされ自滅する怪人
間抜けな光景である。
玲子「さ〜てっ サッサとコイツを片付けちゃおうか？」（パチンッ♪）
そう答えると ダークは空に向けて 指を鳴らす。
その音を合図に・・・
（キーーーンッ）
あさひ「あ・・あれは？」
彩 「蒼き・・戦闘機・・・」
玲子 「さぁて、出番よ 『Ｆブレイカー』・・とおっ！」
颯爽と機体に 乗り込むコミパダーク・・・Ｆブレイカーと呼ばれた機体は
其の瞬間 人型に変形する・・・（ガシャーンッ！！）
瑞希 「彼女も持っていたんだ・・・コミレンジャーロボ」
・・・・・・・・・・・・
巨人 「レ・・・レンカー」
新たなる敵を確認し 戦闘体制をとる巨大レンカバーン
玲子 「行くわよ〜☆・・・ラウンド・ファイト！」ダッ！
巨人 「レンガーッ！！！」ゴォォーッ！
ドガ！ドガガッ！ゴガッガガッ！
あさひ「・・・す、すごいです ダークさん」
瑞希 「敵の攻撃をかわしつつ 相手には的確な攻撃を与えている」
彩 「・・・さすがです」
詠美 「フンッ！ ち、ちょっとはやるわね コミパダーク」
・・・・・・・
巨人 「レ・・レンカー・・・」（ヨロヨロッ）
玲子 「さ〜て、これで とどめよっ」
ゴオオオオオオオオッーーーー！！
ダークの機体『Ｆブレイカー』が光を発しながら 怪人に突っ込んでいくっ！！
玲子 「必殺っ パイソン スラァァッシュ！」
ズバババッ！！
巨人 「レ、レンガアァァッーーーー・・・・・・」
玲子 「・・オペレーションは完了した。ここをお前の死に場所とするがよい。」
ドガーーーーンッ！
瑞希 「あ、ありがとうございました ダークさん」
玲子 「にゃはは なんのなんの 困った時はお互い様ってね♪」
由宇 「さっきは おおきにな ダークはん」
玲子 「いえいえ どういたまして♪
・・・でも さっきの君の攻撃、ちょっち感心できないなぁ・・」
続けて礼を 述べるイエローに対し 少し強い口調で ダークは答える・・。
詠美 「そ、そうよ そうよっ！一体何考えてたのよ アンタはっ！？
ちょ〜弱いくせに 一人で立ち向かおうなんて 馬鹿じゃないの？
弱いなら弱いらしく こそこそ逃げまわっていれば 良かったのにっ！」
由宇 「なんやてっ！ このピーマン・・・」
玲子 「その娘の言うとおりだよ」
由宇 「！？」
玲子 「勇敢と無謀は違う・・・自分の能力を過信して 勝手な行動をとって、
君は 残された彼女達のことを考えなかったのっ？！」
由宇 「・・・」
詠美 「フ、フン！！私は 別にパンダなんかが踏み潰されても
しったことじゃ・・・」
あさひ「えっ？ で、でも・・・あの時一番泣き叫んでいたのは・・・」
彩 「・・・グリーンです」
詠美 「う、うるさいわよっ そこっ！！（赤面）」
由宇 「・・・・・・堪忍な グリーン」
詠美 「あんたも 何謝ってるのよっ！ フンッ！」
由宇の 謝罪に対して プイッっと そっぽを向くグリーン。
だけど それが彼女の照れ隠しであることは 皆の目にも明らかであった・・・。
そんな 彼女達の姿を見て ダークの顔に 再び笑顔が戻る。
玲子 「うんうん みんな仲良く 一緒が一番ってね♪ そんじゃ 私は・・・
あっそうだ ピンクちゃん 今日はアフレコなんでしょ？
連れてってあげるよ」
あさひ「えっ？・・で・でも・・・め、迷惑・・・
玲子 「ニャハハ 遠慮しないで 乗った乗った〜♪」
あさひ「あ、あの・・・」
玲子 「んじゃ 皆バイビ〜☆」
キーーーンッ
・・・・・・
彩 「・・・行ってしまいました・・・ダークとピンク」
瑞希 「謎の戦士 コミパダークか・・・」
由宇 「さてっ ほなウチらも行こか？和樹も首を長くして待っとるやろし。」
瑞希 「うん、この時間なら まだ間に合う・・・って 『ウチら』？」
由宇 「せっかくやから ウチも付いてったるわ。
なあなあ ええやろ？ デートやないんやし（ニヤッ）」
瑞希 「そ、それは・・・」
由宇 「それにダークはんも 言ってたやんか みんな一緒が一番やて♪
さあ みずきっちゃん 今から映画館へ直行や〜」
詠美 「そ、そうね♪ そういうことなら
しかたがないから私も付き合ってあげるっ」
彩 「映画・・・久しぶりです・・・」
瑞希 「そ、そんなっ〜！」
かつてないピンチを ダークのおかげで 切り抜けたコミレンジャー
しかし 油断は禁物だ コミレンジャー！
皆の心を一つにまとめ、「ハラジロシスターズ」の野望から地球を守るのだっ！！
― 第２０話 完 ―
― コミックＺ 地下整備基地 ―
南 「先輩、ソクバイカイザーのＯＳへの バージョンアップデータの
インストール終了しました。」
澤田 「ご苦労様 南」
南 「はい それにコミレンジャー達も
『蒼き戦士』さんのおかげで全員無事です。」
澤田 「そう、まぁ コレが原因で 彼女達に何かあったら
洒落にならないものね。」
南教授の連絡にさして驚いたようすもなく 澤田司令官は答える。
・・・まるで コミパダークの登場を予測していたかのように・・・
南 「でも、なぜ今回のことについて秘密にしているのですか？彼女達に」
澤田 「いいえ 彼女達に話すのは まだ時期尚早よ。
この計画が成功するとはかぎらないし。それに・・」
南 「・・それに？」
鈴鹿 「澤田司令〜っ！ 『ソクバイカイザー』に『アリアケ・タイタン』
の組付完了いたしました〜っ！」
澤田 「わかったわ〜 鈴鹿さ〜ん！
それでは 早速テストを初めてちょうだい 南教授」
南 「はい それでは・・・『シンカイジョウ・ソクバイカイザー』起動！」
― 第２１話に続く ―
あとがき
う〜ん・・・（汗）
今回のＳＳでは「今まで登場の少なかったキャラを活躍させるギャグＳＳ」
に目指したのですが・・うまく書けたでしょうか？（汗）
なにか当初に考えていたものと 話が大きく変わってしまっているし・・・
（当初は千紗ちゃんをメインで考えていたのに、全然活躍してないですし（汗））
今回の執筆ペースも かなり遅れてましたし・・・反省山積みですね
次回は 自分の得意な分野（？）「熱く萌える戦闘ＳＳ」を
書こうと思いますので ご容赦を・・・
では このＳＳを読んで喜んでもらえると幸いです。
それでは
ＨＯＭＥ