同人戦隊 コミレンジャー
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・・・ここは 東京 とある工場跡地の一つ
数年前 とある企業が 手放して以来 未だ買い手のみつからぬ物件。
日本の中枢にして 最大の人口密集地帯 今なお都市開発の進む首都においても
長年つづいた 不況の傷痕は 今なお深く残っている・・・
もっとも そのような話は 今回の件と 関係はない
重要なのは ここが人のより付かない 広大な空き地であることと
そして 今 その場所に立っている 二体の巨人についてである。
巨人のうち 一体は 異形であった。
顔のついたドラム缶を縦につなげたような 細長い体
その電信柱のような長き体に アンバランスな短い手足
そう例えるならば トーテンポールの出来損ない、
もしくは 子供の作った空き缶人形。
怪人「バァァァ ゲェェェーーーン！」
だが 異様な声を上げ体を揺らし 建物を壊しながら
迫る姿は まぎれもない脅威であった。
対する 巨人は 鋼の守護神
背中には 巨大な赤き翼を背負い、胸に輝くは鋼の虎頭。
そして 鋼の腕には いくつもの魔物を斬りすてた 巨大な剣を携え
その守護神の名は ソクバイカイザー
そして 中に乗り込んでるのは 正義の味方 その名も同人戦隊コミレンジャー！
瑞希「いくわよっ ディープ・オ・タークｯ！！」
「同人戦隊 コミレンジャー第15話」
ヴオン！！
次の瞬間 守護神・ソクバイカイザーの剣は振り下ろされ
怪人の体は 二つに分かれる。
由宇「・・・ちっ！」
だが 操縦者の一人コミパイエローは 軽く舌打ちを鳴らす。
振り下ろされた腕には 獲物を斬った感触はなかった。
つまり・・・怪人は斬られたのではなく、"自ら”二つに 分かれたのだっ
怪人「「バァーーゲン！」」
瑞希「くっ！！」
ドガバキ！
そして 上半身と下半身 別々に繰り出される 怪人の反撃！
かろうじて 防いだもののソクバイカイザーは大きく後退するっ
詠美「ふみゅーーー！ だったら コピックランチャーっ！！（ドドドドドッ）」
怪人「「バゲンッ！」」
ヒュンヒュン！
続いて繰り出される ミサイル攻撃も 効果がなかった
怪人の体は ブロックのようにバラバラに分かれ 軽々と攻撃をかわされていく。
詠美「うううーー！もう どうして あたんないのよーーちょームカムカーーー！！」
彩 「グリーン。もっと よく狙って・・・」
瑞希「・・・ 巨大化しても 能力は健在ってわけね。」
怪人「バァーゲェーン」
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一方 こちらは 少し離れた場所
みずから 巨大化させた怪人を応援してるのは
おなじみ ゴッザール、ナンダーナの二人組
オタク横「そ、その調子なんだな ワゴンセル！ な、なんか 今回こそ いけそう なんダナ♪ 」
オタク縦「しかりしかり♪ 今度は 先ほどのように 妙な技で
動きを封じられことも ないでゴザルし どうやら 面目は立ちそうでござる♪」
つい先ほど 綿密かつ完璧な作戦（自称）を阻止され 命からがら
逃げてきたとは 思えないほどの立ち直りっぷり。
ちなみに 先ほどの妙な技とは 魔方陣より 召還した特殊即硬インクで 敵の
動きを封じ込めてしまう ブラックの特殊技｢ペインテド ブラック」のことである。
と それはさておきーーー
怪人は 体をバラバラになったまま ソクバイカイザーにせまる
当然 それを迎え撃つ ソクバイカイザーであるーーがっ！？
ドガ ドガガ！
由宇「くっそーー敵は どこやーーっ！」
あさひ「て、敵の位置は み、右、 いえ 左も・・・と えと えとえと」
詠美「ふみゅみゅーーー ホワイターショット！！」
ブオンブオン！ ドキュンドキュン！
あさひ「あ、あうあうあう〜〜」
由宇「ええいっ ちょこまかとーーー」
詠美「ムッキーーー やっぱり あたんないぃぃーーー！！」
彩 「グリーン。落ち着いて・・・」
詠美「うっさい うっさいうっさいーーーそんなの言われなくてもーーて ふみゅ？標準が・・・（ガチャガチャ）」
由宇「な、なんや 腕が 急にーーー？（グググ・・・）」
あさひ 「た、大変です。ソ、ソクバイカイザーの両腕がーーー！」
そう 彼女たちは 怪人の術中に みごと はまってしまった
怪人の体のパーツに 気をとられている うちに。
手のパーツはこっそり 忍び寄り ソクバイカイザーの両腕を 押さえ込んでいたのである！
瑞希「しまったっ！？ ・・・イエローッ！」
由宇「あかん ふりほどけんっ。 コイツ、 手だけのくせに なんちゅうパワーや！」
オタク縦「おお、 こ、こんどこそ ソクバイカイザーの最後でござる！」
オタク横「そのまま、とどめなんだな！ ワゴンセル」
怪人「バアアァァァゲェェェェン〜・・・」
ガシャンッ ガシャンッ
二人の声が 届いたのかは ともかく
さらに 身動きの取れないソクバイカイザーの前で
怪人は 新たな 姿に合体をはじめる。
今度は 手も足もない巨大な一本の柱 そして その先には巨大な刃物・・・
瑞希「あれは・・・斧！？」
由宇「正確にはハルバートやな。ほれ 柄の部分が長いやろ？」
怪人「バァァァーー・・・・・・・・（グォォ・・・）」
詠美「どっち だって いいわよっ！ あんなの 振り落とされたらーーー！？ 」
彩「・・・絶体絶命？」
由宇「いや そうでもないで？」
瑞希「うん、確かに」
あさひ「ほぇっ！？」
絶対的危機のなか なぜか余裕を見せる彼女たち。
だが怪人の刃は 確実に 今振り下ろされーーー
怪人「ゲンッ！！」
ヴオンッ！
瑞希「ソクバイカイザー！ セパレートッ！！」
バンッ！？
怪人「！？」
オタク横「な！？ななななんだなーー！？」
今度は 怪人の刃は 目標をうしない そのまま地面を大きくわける。
そう 彼女たちは 先ほどの怪人同様、
五体のアリアケマシーンに 分裂することで かわしたのであるっ
瑞希「スマッシュショット！」
ズガガガガッ・・・・ガガーーン
どうやら 俊敏性を高めた分、装甲は薄かったらしい。
怪人の両手は レッドの攻撃であえなく打ち落とされる。
オタク縦「ぐぬ〜 技を真似るとは ちょこざいな！」
由宇「へっ、 合体は もともとコイツの専売特許やっ」
詠美「目には目を バラにはバラバラって やつね♪」
瑞希「みんな このまま一気に攻めるわよ！！」
ババッバッ
怪人「バ、バ〜ゲェ〜〜！！」
これまで同様 その身をバラバラにし 攻撃を避けようとする ワゴンセル
だが、それが今回裏目に出た。
由宇「逃がさへんでええええぇぇぇーー！」
詠美「くらいなさーーいっ！！」
怪人「「「「バゲェーーン！？」」」」
ドガーーーン！
由宇「おっし 右足撃破っ！」
ガガーーン
詠美「めいちゅうーーっ♪」
先ほどは 複数の敵にたいし こちらの機体はひとつ
標的が 小さかった上に 標的をひとつに絞りきれなかった。
だが 今はこちらも複数の機体。その意味では条件的に ほぼ五分
そして 条件が五分ならばーーーものを言うのは 各機の性能！！
瑞希「当ったれェェーーー！（バババッ）」
ドガガーーーン
あさひ「て、敵のパーツ、残り 5体ーーーソ、ソコ！！（バシュバシュ！）」
ドガーーーン！！
怪人「「「バ、バゲーー！？」」」
なんとか 体制をたてなおし 反撃を試みようとする ディープ・オ・ターク ワゴンセル
・・・だが もはや 手遅れであった・・・
彩「・・・残り、3・・・（ザシュッ！）」
ズガーーーン！！
由宇「にいっ！（ドドドドッ！）」
ボガーーン！！
詠美「いちっ！（バババッ！）」
ドガガーーン！！
怪人「バ、バババーーー・・・！？」
全員「「「「「ラストォォォーーッ！！！（ドドガガバババッ！」」」」」
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・・・・そして・・・・
瑞希「・・・以上 コミレンジャー５名 ただいま帰還しました。」
南 「はい みなさん 今回もお仕事ご苦労さまでした☆」
舞台はかわってココは コミックＺ秘密基地ブリーフィングルーム
現場からもどってきた 彼女達に 南教授のやさしい笑顔が出迎えてくれた。
由宇「しかし 今回は ようけ走りまわされたし 体が汗でベトベトや」
あさひ「で、ですね 私 シャワー浴びたいです。」
詠美 「ふみゅ〜 もうヘトヘト〜 もう家に帰ってやすむ〜〜」
彩「・・・ダメ、です。詠美さん」
詠美「ふみゅ？ なによっ？」
南 「あらあら もう忘れてしまったのですか？ せっかく準備して 待ってましたのに」
詠美「だから なにが・・・あっ」
このとき 彼女の顔の血の気が引く
出撃前に 決めていた ある｢約束」を思い出したからである。
詠美「で、でも ほら 今日はもう遅いし・・・」
牧村「大丈夫ですよ 親御さんには既に 連絡をつけましたから
よろしくお願いしますと まで 頼まれてしまいました☆」
詠美「ふみゅ！？」
由宇「テストまで もう日が ないんやて？ いや〜ホンマ 学生さんは 大変やな〜〜
せいぜい ソノ使ってない脳みそに詰め込んどき」
瑞希「はいはい ストッープッ。猪名川さんは 茶化すの禁止っ。
南教授も せっかく準備してくれたんだから 一緒にがんばろ？大庭さん 」
彩 「・・・（こくっ）」
あさひ「え、えと ファ、ファイトです 詠美さん」
詠美「ふみゅ〜ん しおしお〜・・・」
こうして 今回も ハラジロシスターズの野望を食い止めた 同人戦隊コミレンジャー
だが 彼女たちの本当の戦いは これからであるっ・・・のかもしれない。
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同人戦隊コミレンジャー 第１５話 ・・・ＥＮＤ？