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ここは コミックZ基地のZフロアの東エリア・・・
瑞希「えっと・・・うん ここね」
コミパレッドこと高瀬瑞希は 扉に『企画室』とかかれていることを確認すると、扉を軽くノックした。
コンッ コンッ
瑞希「南教授、 コミパレッド ただいま参りました。」
彼女は つい先ほどまで 同じくZフロアで 戦闘訓練をしていたのだが
南教授からの 突然の召集指令をうけ ココまで やってきたワケである。
瑞希「（・・・それにしても 緊急な用事って一体なんの用なんだろ？）」
もう一度ノックしようと 拳を振り上げようとした ちょうどその時・・・
・・・部屋の中から 声が返って来た
南 「あ、どうぞ 入ってきてください。 鍵は かかってませんから」
瑞希「はい。では おじゃまします。」
プシューッ
自動ドアのドアを開ける彼女。
そして 一瞬、 部屋の内装に目を奪われるものの
すぐに南教授の姿を見つけ 軽く会釈する。
瑞希「こんにちは 南さん。それで 私に急用というのは 一体どのような・・・」
南 「まぁまぁ そんなに慌てないでください まずはそこの椅子に座ってください。」
瑞希「はぁ、・・・と、あれ？ 司令もコチラに？」
澤田「はい こんにちは 高瀬さん」
瑞希「あ、 こんにちは （ペコ）。 やはり 司令も 南さんに よばれたのですか？」
澤田「はい 私も 南さんによばれて・・・。」
瑞希「・・・・・・・・・『南さん』・・・？？」
次の瞬間 瑞希は顔をしかめる。。
澤田司令は 彼女を読む場合『南』あるいは 『南教授』とよぶ
『南さん』などと 呼ぶことはありえない。
瑞希「・・・司令・・・どうかされましたか？ いつもと 様子が違うような・・・」
澤田「にゃ？そ、そんなことはないですよ、お姉さんの気のせいですよ」
瑞希「・・・・・『にゃ』？ 『お姉さんっ』？」
瑞希の顔がますます 険しくなる。 その瞳は完全に 疑惑の眼差しに変わっていた。
澤田「にゃにゃ？ いえ あのその お姉さんというのはですね〜〜・・・」
瑞希「・・・・・・・・」
南 「・・・あらあら どうしましたか 瑞希さん？」
瑞希「南さん・・・司令から 離れてください・・・」
南 「え・・・？ 」
瑞希「彼女はニセモノですっ！」
ジャキンッ！
澤田「フニャッ！！！？」
瑞希は ミズキャーステッキ（剣モード）を 澤田司令に向けた！
南 「み，瑞希さん！？ ナニをーーー！？」
澤田「にゃぁぁぁーーー！！ 斬らないでくださいです〜っ！！
瑞希「だったら 早く正体を見せないさい！ いくらうまく化けたつもりでも 、私の目は ごまかされないわっ！」
南 「・・・あらあら ごまかされなかったですか・・・ それは 残念です（＾＾；」
瑞希「え？」
千紗「にゃぁぁぁ〜〜（T□T」
「番外編；千紗ちゃんのリボン 〜探検☆コミックＺ秘密基地〜」
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瑞希「・・・ つまり 彼女は 変身した千紗ちゃんというわけなのですね？」
南 「はい そういうわけわけなのですよ 瑞希さん 」
澤田「にゃ〜 そういうわけだったのですね お姉さん」
南さん 曰く 今回 瑞希は 『どこまで 人をだませることができるか』の実験ために、ここまで 呼ばれたのだそうな
瑞希「・・・そういうことは もっと早く話してくださいよ 南さん」
二人の ここまでの説明を 少し不機嫌な顔で聞く瑞希
理由はどうあれ だまされるために 呼ばれるというのは やはり気分のいいものではない。
だから 南教授も 『ですから 話す前に ばれてしまったのですよ』
などという言葉は 口には出さず、『ごめんなさい』 と頭をさげた。
瑞希「私 てっきり敵のスパイが 紛れ込んできたのかと 思っちゃて・・・ビックリして 心臓がとまるかと思いました。」
澤田「千紗も 息の根が とまるかと思ったです。」
瑞希「あ、たしかに私も やりすぎちゃったかも・・・ゴメンね」
澤田「にゃ〜 千紗こそ だまそうとして ごめんなさいです。
でも千紗ちょっぴり残念です。 とっても上手に変身したつもり だったですよ〜・・・」
瑞希「う〜ん 外見上は そっくりだったのだけどね・・・（＾＾；」
高瀬瑞希は 苦笑いを浮かべつつ 再び 彼女を眺める。
頭では 理解できたものの、千紗ちゃんの仕草そのままの 司令は
やはり かなり不似合いで 妙にコミカルである。
南 「なるほど やはり必要なのは 演技力ですか・・・Φ（。。」
そして こちらは 真面目にメモをとる 南さん。
なんだかんだといって 今回のことは 参考になったわけである。
瑞希「それにしても 『マジカルリボン』か・・・これも すごい発明品ですね 南さん」
南 「ええ、さすがに誰にでも変身というわけには いきませんですけどね。
残念ながら変身装置は よく見知った人へでないと うまく作動しないようです。」
瑞希「なるほど 正確なイメージが浮かばない というわけですね。？ということは 逆にいえば
見知った人になら 誰にでも変身できるということですか？」
南 「はい もちろん♪ 千紗ちゃん やってみてください（ニコッ」
澤田「了解です♪え〜と・・・コミパル コミパル・・・」
ピカーーーーー♪♪
詠美「・・・・・・・・どうですか？ 千紗うまくできましたですか？」
南 「はい OKです☆（パチパチ）」
瑞希「うんうん 大庭さんソックリよ（パチパチ）」
詠美「にゃ〜 よかったです♪」
二人に誉められて 満面の笑みをうかべる （詠美姿の）千紗ちゃん
性格や仕草は やはり元の彼女のままだが、司令と比べ 今度は あまり違和感はない。
南 「良かったですね〜 では そろそろ休憩に入りましょうか？
もちろん 瑞希さんも よろしければ ご一緒に（ニコ♪）」
詠美「にゃ〜 おやつです おやつです♪」
瑞希 「あ、でも 私は まだ訓練の途中で・・・」
南 「他の皆さんも いまは きっと休んでいますよ。それに 先ほどの お詫びもかねてますから」
瑞希「すみません では お言葉に甘えて」
南 「はい 甘えちゃってください♪葉っぱは アールグレイで よろしいですか？」
瑞希の言葉に満足すると 南教授は 奥の棚から ティーセット 一式を 取り出し お茶を入れ始める 南教授。
ひょっとしたら このセットも コミックパワー開発品の 一つなのかもしれない・・・。
・・・さすがに 紅茶の葉まで 発明品ということは ないだろうが。
詠美「にゃ〜・・・ いい匂い がしてきたです〜♪」
瑞希「ほんと いい香り・・・ 千紗ちゃん、 そろそろ元の姿に戻ったら？ 今は休憩中なんだし」
詠美 「にゃは♪それも そうですね。 お姉さん〜 どうすれば もどれるですか？」
南 「・・・・・・・・・・・・・・はい？」
・・・・・・
瑞希「・・・いえ ですから 元に戻る方法ですよ？ 解除のパスワードとか・・・」
南 「・・・・・・・・・・・・・」
詠美「・・・にゃ？ どうして黙っているのですか？おねえさん」
南 「・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・
瑞希「「・・・・あの・・・まさかと思いますが・・・ひょっとしてもどす方法は・・・・・・・」
南 「・・・・・・・あらあら、これは思わぬ盲点でしたね（＾ｖ＾；）」
ガチャンッ！
テーブルの上の カップが大きい音を立てた。
詠美「ニャアアアア！！もう 千紗は千紗になれないの ですか？（T□T）」
瑞希「だ、大丈夫よ千紗ちゃん 落ち着いてーーー」
南 「そうですよ 慌てない慌てない・・・ あっ 砂糖は いくつ入れます？」
瑞希 「南さんは 落ち着きすぎですっ！ なんとかして すぐに戻せないのですか！？」
南 「う〜ん すぐには難しいですね・・・ マジカルリボンは フルオート機能になってますので 外部からの操作
は全く受け付けないように なってますし・・・」
詠美「にゃにゃにゃ〜〜っ！！（Ω□Ω）」
瑞希「だ、大丈夫 大丈夫だから千紗ちゃん きっと 元に戻る方法があるはず・・・
！？
瑞希「・・・そうだっ！ ピンクの力 ならっ！」
詠美「にゃ？声優のお姉さんですか？」
瑞希「そうう 桜井さん！ 彼女、 コノ前の合宿で 傷ついた技を回復する技を覚えてたのよ」
南 「『ミラクル ボイス』のことですね。」
瑞希 「そうですっ 今回のは ちょっと 違うかもしれないけど・・・でもコミックパワーの力だし
もしかしたら その技で 千紗ちゃんの変身も直せるかもっ！」
詠美「わかりましたですっ！ 千紗は 声優のお姉さんに頼めばいいのですねっ？」
瑞希「うんっ その通りよ、千紗ちゃん。 桜井さんたちは 今は・・・」
詠美「知ってますですっ。いまは技の練習中なのですよね？それでは 行ってきますです！！」
ダダ！
瑞希の説明も よく聞かず、千紗は すぐに部屋から飛び出していった。
さすが千紗ちゃん、迅速な行動力である・・・慌て者であるとも いえるが（＾＾；）
瑞希「あ、ちょっと待って 千紗ちゃん 私も・・・」
南 「あらあら 二人とも せっかちさんですね〜 あと30分ぐらいで 変身はとけますのに」
瑞希「・・・えっ？」
・・・千紗を追いかけようとした 瑞希の動きがとまる・・・。
瑞希「・・・あの・・・今さっき『すぐには戻せない』と おっしゃてませんでしたか？」
南 「はい 『すぐに』戻せないです。 ですけど あの装置は コミックパワーの『電池』で動いてますから・・・
しばらくして 電池が切れれば チャンと元に戻りますよ♪」
出来上がった紅茶を啜りながら にこやかに 答える南さん・・・
瑞希「・・・・・南教授・・・」
南 「はい なんですか？」
瑞希「ですから・・・そういうことは 早く言ってください・・・・」
そんな 彼女の姿をみて 一気に力が抜けてしまった 瑞希だった・・・。
詠美「にゃああああああーーーーっ！！急ぐです急ぐですぅぅーーー！」
一方 そんな事よは つゆ知らず、西エリアにつづく 廊下を 駆け抜ける千紗ちゃん。
動く廊下の 効果により そのスピードは 某サイボーグ並である。
詠美「急ぐです 急ぐです 急ぐ・・・・・ニャ！？」
そして もう少しで東エリアを抜けるかという時・・・
ゴツッ！！
詠美「ふにやっ！？」
？？？「グワッ！？」
彼女は なにか堅いものとぶつかった。
？？？「イタタ・・・どこ見て歩いとんじゃっ！！ おんどりぁあっぁぁーーーー！！！・・・って なんや？」
詠美「イタタタ にゃ〜 由宇姉さんでしたか ごめ・・・・・」
？？？「ようやく 見つけたでっ！！ この 大庭か詠美！！」
詠美「ふにゃぁ！？」
バシッ！！！！
彼女の謝罪は 由宇のハリセンによって遮られた
詠美「い、イタタタ〜（TーT」」
由宇「それは コッチのセリフや！ いきなり先制攻撃かますとは、
サボリの癖に ええ根性しとるやないか グリーン！！（＝へ＝＃）」
詠美「にゃ？ そうです 今は グリーンなのでした。」
バシ バシッ！
詠美「ふにゃぁ！？」
由宇「なめとんのか おんどれっ。 おのれ以外に 誰がおるちゅうんやっ！！ 」
千紗「にゃあああ！（T□T）」
由宇「まぁええ・・・今度は逃げられんよう、ウチがみっちり 鍛えたるからなっ 覚悟せえやっ！」
千紗「に、にゃ！！えと ちがいますです、 お姉さん」
由宇「あん？ なにがや？（ギロ！）」
千紗「え、えと、あの・・・千紗は いまは詠美姉さんですが 実は 詠美お姉さんではないのです」
由宇「・・・ほぉ〜 そうかいそうかい・・・・」
バシバシバシッ！！
千紗「ふにゃああああ！」
由宇「ワケわからんこと 言っとらんと とっとと ついて来んかいっ！！」
千紗「は、はいですーーーっ！！（T〇T)/」
かくして 怖いお姉さん 由宇に連れられ 特訓場に向う ちゃんさま姿の千紗ちゃん・・・
はたして 彼女は何所に 連れられていくのか！？
さぁ どうする どうなる 塚本千紗っ！
（後編に続く）
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