＝簡単な あらすじ＝
塚本 千紗ちゃんは コミックＺで働く とっても元気な高校生☆
今日も いつものように 仕事場に向うと、南さんお姉さんが 特別な仕事をしてほしいとのこと
かくして 二人は なかよく地下の秘密エリアに 赴くのでした。
「番外編；千紗ちゃんのリボン 〜探検☆コミックＺ秘密基地〜」
ウィーン・・・
千紗「にゃ〜・・・・」
エレベーターから降り、Ｚフロアに降りた千紗ちゃんは そのまま南教授に連れられ,
「動く歩道」でフロア内を移動していた。
千紗「すごいです すごいです！千紗こんな場所初めてです〜♪
広々です 大きいですっ♪野球とサッカーが出来ますです♪」
南 「あらあら ここで遊んではいけませんよ。機体に傷がつくかもしれませんですから」
現在の彼女達の居る場所は「格納庫」。
文字通り コミックZ兵器類のメンテナンススペースである。
彼女達の眼下には 五体のアリアケマシーンが一同に並び
その周りには整備員達の姿があった。
千紗「鈴香お姉さんも いつもはココで働いているのですね。あ、整備員のみなさん コンニチハです〜っ♪」
手すりからずり落ちそうなほど体を乗り出し 千紗は 近くの作業員達に 大きく手を振る。
作業員「・・・コンニチハ」
・・・彼女に呼ばれた『数体』は 彼女の方向に振り向くと ぎこちなく御辞儀をした。
千紗「にゃっ！？」
南 「ふふ、驚きましたか？フロア内のお仕事は ほとんど『メイドロボ』の皆さんが行っているのですよ」
説明しようっ。
『メイドロボ』とは、某大企業が 開発した 完全自律式人型アンドロイドのことである。
人間そっくりの外見で 人間と同じ仕事をこなすという、まさに超最新鋭のロボットであるのだが
かかるコストも超高価であるため、一般の人々が目にする機会は ほとんどないのである。
千紗「にゃ〜・・・・千紗 ロボットさんに挨拶したのも 初めてです〜〜。」
南 「 このZフロアには 入室を許される人間は限られていまから。
機密保持の意味もかねて、彼女達に任せているのです。
・・・と、見えてきましたね。あそこが 今回の目的地です。」
千紗 「にゃ？」
南の指さす方向に首を向けて眺める千紗
そこには 自動扉があり そのドアプレートには「企画室」と書かれていた。
千紗「企画室って・・・なんですか？」
南 「そうですね〜コミックパワー研究のための室と言ったところでしょうか。」
本来は 企業のすすめていく開発計画などを立てる場所などのことを さしますけどね、
と 南さんは言葉を付け加えた。、
千紗「にゃ〜 ココで千紗の初めての任務が待っているのですね ドキドキです〜♪」
南 「あらあら 今日は初めてが いっぱいですね 千紗ちゃん♪」
千紗「はいです♪今日は千紗の『初めて記念日』です。」
瞳を輝かせている千紗ちゃんでした。
南 「それでは再び〜〜ポチッとな♪」
プシュー・・・（ドアの開く音）
南 「ようこそ 私の研究室に♪」
千紗「にゃ〜・・・・・・・・・」
千紗は 目の前に広がる光景に目を奪われた。
部屋の広さは １6畳ほど、
部屋の中央には企業で使われるような巨大なホストコンピューターや
大学の研究室に置いたありそうな調査器具類。
右の壁の本棚には 膨大な量のデータファイルや研究書が一面に積まれている。
・・・だが この時 千紗ちゃんが一番 目を奪われたものは
左の棚に置かれている品物の数々であった。
ハチやカブトムシ アメンボなどの形をした『ロボット』・・・
コミパカタログの形をした 『ブック型（ディクショナリー型？）パソコン』・・・
煌びやかな装飾が施された『カラオケマイク』・・・
巨人のために作ったような 巨大な『丸ペン』・・・
庭掃除ができそうな 特大の『羽ぼうき』・・・
槌の部分に「100トン」と描かれた 金色の『ハンマー』・・・
バックル部に巨大な歯車のついた金属製の『ベルト』
『バズーカー』のように見えるもの
『ピストル』にしか見えないもの
ヘモヘモの『ヌイグルミ』・・・
千紗「にゃ〜・・・ おもちゃが いっぱいですぅ〜」
南 「う〜ん、 おもちゃではないのですけどね（＾＾；）・・・あ、そうそう ソコにあるヌイグルミですが・・・」
千紗「にゃ？ これですか？」
南 「噛みつくので 近づかないでくださいね☆」
ガブッ！！
千紗「にゃ〜！！」
・・・どうやら 少し遅かったようです（＾＾；）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
千紗「にゃ〜痛かったです〜（；。；）」
南 「ごめんなさい、ここにあるのは まだ試作中の作品も多くて・・・」
千紗 「いえ、千紗が話を聞かなかったのが 悪いのです。」
南 「いえいえ 私の方こそ・・・」
千紗「いえいえいえ 千紗の方こそ・・・」
南 「いえいえいえいえ 私が・・・」
千紗「・・・・・・・・そういえば 千紗は これから何をするのですか？」
南 「あ、そうそう そのことを話さないと いけませんでしたね（＾＾；）」
咳払いを一つし、南教授はようやく 本題の話題にはいった。
南 「（コホン）というわけで ここは見ての通り コミックパワー技術の発展のため
発明にいそしむ部屋なのですが・・・実は先日 私はスゴイ発明品を作ってしまいました。」
千紗「それは おめでとうございますです♪ お姉さん♪（パチパチ）」
南 「ありがとうございます♪ ですが まだ実際には 試してはいないので、うまく作用するか問題なのです。」
千紗 「にゃ〜・・・うまくいかなかったら 大変ですね〜」
南 「そうですね〜、そこで まずは あなたに使っていただきたいのです♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・
千紗「・・・つまり 千紗は 発明品の実験台ですか？」
南 「そうとも いいますね♪」
あっさり かつ にっこりと 彼女の言葉を肯定する南さん。（＾＾；）
千紗のほうは 流石に腰が引きはじめていた。
南 「もちろん 命に害の及ぶ危険なものでないですし、いざという時には私がなんとかしますので（汗）」
千紗「に、にゃ〜・・・（−−；） それで その発明品は どんなものなのですか？」
南 「あ、では ちょっと待ってください☆」
そう言うと彼女は 嬉しそうに 奥の棚に向かっていき、
ソコに置かれていた『危険！開封厳禁』とかかれた 黒い箱・・・
・・・の となりの 金色の箱から何かを取り出した。
南 「はい これが その新兵器。なづけて『マジカルリボン』です♪」
千紗「にゃにゃ？？ これが新兵器なのですか？」
そう、彼女が不思議がるのも無理はないほど それは 一見、普通のリボンのアクセサリーだった。
真っ赤なリボンは きれいな蝶々結びで結ばれ、その真ん中にはピンク色の丸いクリスタルが付いていた。
南 「はい そうですよ、実はですね・・・・これは 他人に変身できる魔法のリボンなのですっ♪♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
千紗「にゃにゃにゃ！？ そ、それは すごいです！ ステキです♪ お姉さんは 実は大魔法使いさんだったのです♪♪」
南 「いいえ 私は科学者です（・ｖ・） この道具も 実はコミレンブレスを応用品でして・・・」
千紗「コミレンブレス、コミレンジャーのお姉さん達がつけてる変身装置のことですか？」
南 「ピンポーン♪御存知のとおり コミレンブレスは皆さんが着ている服を触媒として、コミックパワーの召還力で
戦闘服に変換し、更に微力のコミックパワーで形状継続させていく、『限定式コミックパワー簡易召還固定装置』
なのは 御存知ですよね？ 今回の装置は それよりもう少し大掛かりなもの、
皆さんの肉体を触媒にして別の肉体形状に 変換させる装置なのです。」
千紗「・・・にゃ〜・・・スゴイです。」
南 「もちろん これは口で言う程 簡単ではありません。無機物である衣服と違い
有機物のしかも 生命体の形状変化には イメージの固定化が難しいので
うまくいかない可能性もありまして・・・ですので、もしでしたら 私が変わりに行いますので千紗ちゃんは・・・」
千紗「いえ 千紗やります！ これは千紗の初めての特別任務なのです！」
南 「まぁ 本当ですか♪」
千紗「南お姉さんのためにも 千紗、変身してみせますです♪」
南 「はい まずは このリボンを後ろ髪に装着してみてください」
千紗「はいです♪
嬉々とリボンを受けとり 装着する千紗ちゃん。
その表情は 実験体として いやいや行っている様子ではない。
失敗した時の恐怖よりも 魔女ッコのように変身ができる期待感で いっぱいなのである。
千紗「・・・あ、でも お姉さん。 この装置 千紗が使っても動くものなのですか？千紗、コミックパワーは・・・」
南 「ふふふ〜 その点に抜かりはありません♪今リボンに付いているクリスタルは、
コミックパワー簡易補完器・・・ 簡単にいえば コミックパワーを蓄える電池のような役割をはたしているのです。
ですから 力が少ない人でもバッチグー（死語）ですよ♪」
千紗「そうですか 安心しましたです♪」
南 「それでは装着がおわりましたら パスワードを 唱えたあと、変身したい相手の姿を思い描き
最後に その方に名を唱えてください。」
千紗「誰に変身すればいいですか？」
南 「誰でもＯＫですよ♪千紗ちゃんが なってみたいな〜とか、憧れます〜とか そういう方に変身してみてください」
千紗「はい 了解です！」」
両手を握り締め 胸元にひきつけ 頑張るポーズをつける千紗
南さんも近いポーズをして 静かに見守る。
千紗「にゃぁ・・・なんだかドキドキするです〜」
南 「ええ、 私もドキドキしてます。」
千紗「・・・それでは 行くですっ！ コミパルッ！」
ピカッ！
少女のパスワードに反応し リボンが光り輝きはじめる
千紗「・・・・・コミパル！」
ピカッピカ！
リボンの光は輝きを増し 少女の体を包み始める。」
千紗「司令のお姉さんに！ な〜〜〜〜れっですぅっ♪♪」
ピカアア---！！
千紗「にゃあああああ〜〜〜！？」
ピンク色の光が更にまぶしく輝き 少女の姿を覆い隠した。
南 「・・・・・・・（ゴクリッ）」
・・・そして光が消えた時に立っていたのは・・・
？？？「・・・・・・・にゃ？ 」
先ほどまでの少女ではなく・・・ 一人のキャリアウーマンの姿であった。
（中後編に続く）
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