同人戦隊コミレンジャー 第8話【中後編】
前回までの あらすじ
千紗ちゃんの学校で噂される 幽霊騒ぎの調査に乗り込んだ 瑞希、彩、由宇、詠美達の4人
そして 瑞希、由宇ペアの目の前に現れたオ・ターク軍団
更に 詠美 彩ペアにも 迫る影が・・・
はたして彼女達（特に ちゃん様）の運命は！？
時は深夜・・・深き闇の中 二人の少女は 化物たちに囲まれていた。
ベタ・・・ベタ・・・ベタ・・・
化物たちは その包囲網を縮めていく・・・
この旧校舎に迷い込んだ者を捕らえること。それが彼等『オ・ターク』の役目なのだから・・・
戦闘員「ウィィィーーーッ・・・（ニヤリ）」
そう、これは一見 乙女の大ピンチ・・・のようにも見える
だが 事実は全く逆だったりする。 なぜなら 彼女達は・・・・
瑞希 「ミズキャーステッキ 剣モードッ！」（ヴォン！）
由宇 「いくでぇ コミハリセン！」（バッ！）
戦闘員「ウィッ！？」
彼女達は 『同人戦隊コミレンジャー』なのだからです。
ドガガガ！！
戦闘員「ウィィィーーーッ！？」
レッドの剣 イエローのハリセンが振り下ろされる度に
オ・タークが吹っばされ、本来の人形の姿にもどっていく。
たくさんいた オ･ターク達は あっという間に半分の人数に減っていた。
瑞希 「ヤァァァ−−ッ！」
由宇 「オラオラオラドラァァァァッ！」
戦闘員「ウ、ウィーーーッ！！（涙）」
ドカバキッ！バキドカ！ドガガッガガ！
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
由宇 「（ハァハァ）・・・これで しまいのようやな」
瑞希 「ふぅ・・・結構 手間がかかったわね・・・」
イエローの息切れしている声に 額に汗を滲ませたレッドが答える。
もちろん オ・ターク程度の相手では 苦戦というものではないのだが、
由宇 「まったく いくらコイツラが スライムな雑魚キャラやちゅうても
こんだけの数だされたら もう うんざりやっちゅうねん！」
瑞希 「でも これだけの数の彼等が居るという事は 彼等を操る者も近くにいるというわけね。
一体どこに・・・」
戦闘員「ウィィィィーーー！」
瑞希 「えっ？」
ドドドドド！
瑞希 「うそっ！？ まだコンナに 残っていたの？」
由宇 「ええいっ！さっきからゾロゾロゾロゾロと・・・ええ加減
うっとおしいわ！（ヴォン！）」
イエローの右手にハリセンが召喚された、
そしてさらに そのハリセンが みるみる巨大化していき・・・そして！
由宇 「おんどれら・・・二度と湧き出てこんよう 一気に叩き潰したるっ！」
戦闘員「ウィッ！？（ビクッ！？）」
瑞希 「ち、ちょっと待って！？ イエロー そんな大きなハリセンをここで振り回したらーー」
由宇 「必殺っ！吉本振鬼撃ーーっ！！」
戦闘員「ウィィィィィーーーー！？」
ドガガガガガガガガッガガガガガガガガッ！！！
･･･････････
由宇 「（はぁ はぁ はぁ）どうやっ！ 思い知ったか！ ウチの力を！」
そういう彼女の目の前には 既に彼等オ・タークの姿はない・・・
あるのは すでに形すら残っていない 人形の残骸。
それに 横で呆然となっているレッドだけだった・・・
由宇 「？どないしたん？レッドはん」
瑞希 「あああ・・・、こ、校舎が・・・（汗）」
由宇 「校舎？」
ヒュウゥゥゥゥゥ〜〜〜
夜風が元旧校舎内を吹きすさぶ・・・
そう、イエローの繰り出した必殺技は 敵だけでなく
公共物まで キレイに破壊しまくって おりましたのです（汗）
由宇 「ハハハ・・・ドンマイドンマイ♪」
瑞希 「ドンマイ じゃないっー！ どうするのよっ こんなに学校を破壊してっ！？」
由宇 「まあまあ 落ち着いてや リーダー。 『大事の前の小事』ちゅうヤツや♪」
瑞希 「こう言うのは 『小事』じゃなくて『不祥事』っていうのっ！」
由宇 「お、うまいやないか瑞希っちゃん 座布団一枚や♪」
瑞希 「・・・はぁぁぁ〜もぅ 嫌ぁぁぁ〜（涙）」
反省の色ナッシングな イエローの前に
おもわず頭を抱えこんでしまうリーダーでありました・・・ご苦労様です（笑）
と そんな時・・・
？？？「ふみゅゅゅゅーーーーーん！！！」
瑞希、由宇「！？」
・・・・・・・・・・・・・
瑞希 「ねえ イエロー、聞こえた？」
由宇 「もちろんや」
瑞希 「あんな 悲鳴をあげるのは・・・」
由宇 「まあ 世界中捜しても 一人しか居らんわな」
即座に腕時計型通信機「コミレンブレス」に手を伸ばす コミパレッド
無論かける場所は 決まっている。
瑞希 「（ピッ♪）もしもし こちらレッド！ グリーン、ブラック応答してっ！」
・・・・・・
彩 「はい・・・ブラックです」
瑞希 「大丈夫？今 こっちにグリーンの悲鳴が聞こえたんだけど？」
彩 「（コクコクッ）・・・一応・・・・」
静かに頷く ブラックの通信画像を見て レッド、イエローの二人も
落ち着きをとりもどす。
由宇 「（フゥ・・・）まったく心配かけおってからに 詠美のやつは」
瑞希 「そっか、それじゃあ 私たちも今すぐそちらに向かうから 場所を教えてくれない？」
彩 「（コクッ）了解です・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜数分後 旧校舎一階教室前〜
瑞希 「えっと、ブラックの話だと この中にいるらいんだけど・・・」
由宇 「お〜い グリーン 生きとんかぁ？」
ガラララ・・・・（戸を開ける音）
詠美 「ふみゅ〜・・・」
彩 「・・・・・・」
扉を開けた レッドとイエローの二人が見たものは、
予想通り、目を回して倒れている コミパグリーンこと大庭 詠美
そんな彼女に 膝枕を貸している コミパブラックこと長谷部 彩
そして・・・
瑞希 「え？あ、あれ？」
由宇 「なんで アンタがココにおんねん！？」
あさひ「え？ だ、誰かいるのですか？（キョロキョロ？）」
由宇 「アンタや アンタッ！」（←ツッコミ）
アニメの収録に行っていたはずの コミパピンクこと桜井あさひ の姿だった。
あさひ「え？あ、あの・・・ごめんなさいぃ〜！（ペコペコ）」
瑞希 「あ、別に攻めているわけではないのよ（汗）
ただ 桜井さんは まだ お仕事だと思ってたから・・・一体どうして ココに？」
あさひ「あの えっとですね・・・終わったのだけど、居なくって。・・・そ、それで 来たら怖くて・・・
でも、見つかったので・・・え、えっと・・・」
由宇 「・・・すまへんけど 順序だてて ゆっくり話してくれへんか？（汗）」
・・・・・・・・【数分経過】・・・・・・・・・・
瑞希 「えっと・・・つまり桜井さんは 今日の仕事が予定より早く終わったので
その事をコミックＺ本部に連絡した時に 私達がココに来ている事を知ったのね？ 」
あさひ「は、はい そうです」
由宇 「ほんでもって 自分も 急いで後を追ってコノ校舎内に入った。
で、入ったわええけど 怖くなってしまったと・・・（汗）」
あさひ「（ヒクッ）だ・・・だって その ココ あのアニメと 同じで・・・そ、それに
懐中電灯の電池も切れて・・・だ、だから・・・ヒクッ（涙）」
瑞希 「そして そんな時に 運良く 彼女達を見つけて、声をかけたら――」
由宇 「・・・ああなった わけやな？」
彩 （コクコクッ）
イエローは 再び 気絶したままの彼女に振り向く。
彼女の代わりに ブラックは 2、3度うなづいた
あさひ「ヒックッ（涙） ご、ごめんなさい 私が悪いんです。私が 詠美さんに声をかけなければ（ヒック）」
瑞希 「だ、だいじょうぶよ そんなに気にしないでも（汗）」
由宇 「そうやで、この大庭か詠美 が勝手に驚いて気絶しただけの話や」
あさひ「で、でも・・・（ヒック）」
瑞希 「それに あなたが来てくれて良かったわ 今あなたの力が必要だと思っていた所だったの」
あさひ「ほぇ？」
由宇 「そやな、あさPの能力やったら♪」
瑞希 「（コクッ）・・・実は ここのどこかにハラジロシスターズが 潜んでいるみたいなの。
桜井さん・・・少し周りの状況を調べてもらえないかな？」
あさひ「て、敵さんですね？ は、はい！ おやすい御用です！」（カチャ！）
そういうと あさひ はメガネの淵に手をかけた。
そう 実は彼女のメガネは ただのメガネではない。
南教授の手によって開発された 周囲のあらゆるデータを調査できる秘密兵器
その名も『スキャニング グラス』なのである。
あさひ「（P・・・P・・・PPP） あっ！？ふ、負のコミックパワーの反応がありましたっ！
え、えっと・・・この教室のの上のほうからです！」
瑞希 「ということは二階に彼等が・・・ありがとう ピンク♪」
あさひ「・・・い、いえ そんな、私なんて♪（照）」
先ほどまで ずっと泣き顔だった彼女の顔に ようやく笑顔が戻った。
彼女にとって こうして皆の役にたつことが なによりも一番の喜びなのである。
由宇 「よっしゃ そうと決まったら 一気に殲滅するでっ！！」
瑞希 「それじゃあ ブラック 悪いけどグリーンの看護をお願いね。ピンクは一緒に付いて来てね」
彩 （こくこくっ）
あさひ「あ、は、はい！」
タッタッタッ・・・
〜 旧校舎 二階 〜
あさひ「えっと・・・こ、ここから コミックパワーの反応が・・・」
二階の奥、『理科室』と書かれた教室のドアを コミパピンクに変身したあさひが 指さした。
由宇 「なるほど あの扉の向こうにやつ等がおるんやな？・・・（一呼吸おいて）・・・
くぉらー！ 出てこい ハラジロシスターズ！ そこに居るのはわかってんのやでーっ！」
・・・ガララ・・・・（戸が開く音）
オタク縦「フッフッフッ・・・お主等 よくぞ 拙者達の計画に気付いたでゴザルな」
オタク横「と、とりあえず誉めてやるんダナ」
理科室の扉が開き ヤセギスな男と デブッチョな男が姿を見せた
ハラジロシスターズの幹部『ゴッザール』と『ナンダーナ』である。
あさひ 「あ、あの け、計画って？」
オタク縦「フッフッフッ。 まず コノ旧校舎を 拙者達の秘密基地に改造。そして
この学校の全生徒どもから コミックパワーを吸収するという 綿密かつ完璧な計画でござる。」
オタク横「い、今は 基地建設のために オ・タークどもを 働かせていたんだな」
由宇 「なるほど・・・そんで こんな場所に あんたらが おったわけか
棚からボタモチとは このことやな。うん」
・・・・・・
オタク縦「？ちょっとタンマでござる？おぬし達 まさか 拙者たちの計画を知らなかったのでござるか？」
あさひ 「え、ええ 初耳・・・ですが？」
オタク横「な、なら なんで アンタ等は ここに居るんだな？」
由宇 「ウチは 肝試しのためや♪」
オタク縦「へっ？」
あさひ 「え、えっと私は、その・・・み、みなさんがココに遊びに来ているというので・・・」
オタク横「ダ、ダナ？」
由宇 「あ、ブラックは『本物の幽霊を見たいから』って言ってたで？」
オタクズ「・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・
オタク二人組は あんぐりと大きな口をあけていた。
まあ 確かに 『綿密かつ完璧な計画（自称）』をこんな形で壊されていては ・・・（苦笑）
瑞希 「あ、あたしは ハラジロしターズの野望を防ぐ為にココにきたのだけど・・・（汗）」
オタクズ「・・・」
あさひ 「あ、あの・・・どうしますか？ これから・・・その、戦いますか？」
オタク縦「（ハッ！）そ、そうでござった！ うっかり忘れてたでゴザルよ」
オタク横「も、もう少しで 騙される所だったんダナ！ もう容赦しないんだな！」
どこがどう 騙されたのかは 不明ですが どうやら 敵は正気にもどったようです。
由宇 「ほぉ〜 たいした自信やな？ 言っとくけど 下にいたオ・ターク達は
みんなウチラが倒したでっ？」（ズイッ）
瑞希 「それとも あなたたち二人だけで 相手を するつもり？」（ズイッ）
オタク横「グ、グフフ♪ ぼ、ぼく達は 頭脳労働専門なんだな。
戦闘なんて野蛮なことはしないんだな〜」
由宇 「なんやとっ！！」
オタク縦「というわけで 野蛮お主達を相手にするのは コイツでござる。（ニタリッ）
さあ 出番でゴザルよ！ コア・オ・ターク『Ｏ＝カルトン』！」
一同 「！？」
ガシャーーーンン！！（ガラス窓の割れる音）
？？？「グロロロォォォーー！！！」
瑞希、由宇、あさひ「！？キャアッ！」
部屋の窓を突き破って表われた 怪人の突然の出現に 彼女達は思わず悲鳴をあげる。
・・・いや、 この悲鳴は 怪人の姿によるものだった。
怪人 「グロロォ・・・」
ボタ・・・ボタッ・・・
所々ただれ落ちている 青紫色の巨大な肉塊・・・
さらに 骨や内臓のようなものまで 体から はみ出させ・・・
極めつけは 体のいたるところから生えている無数の『目玉』・・・
そう、目の前に現れた怪物は グロテスクで スプラッタで、バ○オハザードな姿をしていたのであった。
瑞希 「う、うううっ・・・（嗚咽）」
あさひ 「え、えぐっ えぐっ（涙）」
由宇 「コイツは また・・・キモイ奴を だしたもんやな（汗）」
オタク縦「フッフッフッ、怖いでござろう？ コイツは 今回の作戦のためにと
カリスマン様に 特別に作って頂いたものなのでゴザルよ（ニタリ）」
由宇 「へっ！たいした事あるかい どんな姿やろうと 所詮は『コア・オ・ターク』や！」
瑞希 「（ハッ！）そ、そうね！ コイツは大志のコミックパワーで生み出されたもの。
怖がる必要はないのよっ！」（グッ！）
あさひ 「は、はいっ！そうですね！」（グッ！）
イエローの言葉に 励まされ
逃げ腰だったレッドとピンクも 再び体制を立て直す。
レッドは ミズキャーステッキを剣に変えて構え、
ピンクはコミレンバイザーを召喚させて 敵のスキャニング（データ調査）の準備を始める。
オタク横「グフフ・・・こ、こいつを怖いだけの怪人だと 思ってるのなら大間違いなんダナ。
さぁ行くんだな！ 『Ｏ＝カルトン』！」
怪人 「グロロロロォォォォーーー！」
そして 怪獣の咆哮とともに 戦いは始まった！
グオッ！
瑞希 「幻光・破斬！」
由宇 「くらえぃ！コミハリセン！！」
ズババババッ！ バーーンッ！
怪人 「ボラアアーーー！？」
グシャアアアーーーーーーーンッ！！
由宇 「・・・なんや コイツ？ 見掛け倒しやないかっ」
瑞希 「！？違うわ イエロー！？」
由宇 「？？」
ブジュジュジュジュ・・・グチョギチョ・・・
怪人 「・・・グロロォ・・・（ニヤリ）」
由宇 「さ、再生したやてっ！？」
オタク縦「フッフッフッ いかがで ござるかな？ これがコイツの特殊能力は」
オタク横「攻撃を受けてもすぐ再生、しかも 再生すればするほど コイツは進化するんダナ
つまりコイツは無敵のコア・オ・タークなんダナ〜♪」
瑞希 「・・・くっ！」
怪人 「グロロロロォォォーーーッ！！」（ヴォン！）
コミレンジャーの前に突如現れた 不死の化物！
はたして 彼女達に勝機はあるのか！？
さあ、どうする どうなる？ コミレンジャー！
次回【後編】に続きます。
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