〜 プロローグ 〜
･･･時間は深夜 夜遅く･･･
･･･ここは とある学校の 深夜の渡り廊下･･･
女生徒Ａ「ねぇ〜 もう帰ろうよ〜」
女生徒Ｂ「フッフッフッ 何いってんのよ これからが本番じゃないのよ
もっと大きな肝を持ちなさいよ♪」
女生徒Ａ「あたし そんな肝いらないよ〜」
女生徒Ｂ「草木も眠る 丑三つ時･･･旧校舎から 聞こえる うめき声･･･
其の正体は･･･恨みを残して自殺した生徒の幽霊か はたまた 未知の怪物か･･･」
女生徒Ａ「コ、怖いこといわないでよ･･･そんなものいるわけないよぉ〜」
女生徒Ｂ「だから その噂の正体を 私たちの目で確かめるに来たんじゃない♪
そして 次回の目玉スクープに――」
ォォォ･･････
女生徒Ａ「･･･い、いま 何か聞こえなかった？」
女生徒Ｂ「ハ、ハハハ･･･ そういえば 微かに 聞こえたような･･･」
ォォォォ･･･
女生徒Ａ「や、やだ！ どんどん声が近づいてくるよおっ！？」
女生徒Ｂ「じ、上等よっ！ 徹底的瞬間を撮ってやるわっ！」
ウウウウウウウウ･･･
女生徒Ａ「コ、声が･･･」
女生徒Ｂ「･･･（ゴクリ）」
･･･････････････････････
女生徒 「「･･･」」
･････････････････････
女生徒Ａ「･･･････声が･･･とまったね？」
女生徒Ｂ「･･･････」
女生徒Ａ「や、やっぱり 空耳だったのかな？ ねぇ･･･（クルッ）」
ウウウヴォォォォォォーーーーッ！！！
女生徒A「きゃあああああああ〜〜っ！！」
同人戦隊コミレンジャー
第八話「ちゃんさま大混乱！？ 学校の壊談」
詠美 「ふみみゅぅぅぅぅぅ〜〜っ！！！（ＴＯＴ）」
千紗 「にゃああああ〜っ！」
瑞希 「きゃっ！？ちょっと びっくりさせないでよ 二人とも」
彩 「ＴＶの音・・・聞きとれないです。」
由宇 「この程度で 怖がれるなんて ほんま 羨ましいわぁ」
そう 実はプロローグの話は すべてＴＶの出来事。 瑞希、彩、由宇それに詠美と千紗の5人は
コミックＺのモニタールームにて あさひちゃん主演の学園ホラーアニメの上映会をしていたのでした。
（ちなみに あさひちゃん本人は アフレコの仕事のため欠席･･･）
千紗 「にゃああ〜 千紗、千紗ぁぁぁ〜・・・」
詠美 「ふ、ふみゅっ 私は こんなアニメちっとも怖くないわよっ。イ、今のは,そ、そうっ効果音よっ！
コパンダマーク2の出演アニメなんだから 驚いてあげないと失礼でしょ！」
由宇 「なら なんで目をつぶっとんのや？ ちゃんと 見とらん失礼やろ? ほれほれ♪」
グボバォォォォーーーーーッ！！（ＴＶの音）
詠美 「ふみゅぅぅぅ〜〜っ！！（ＴＯＴ）」
千紗 「にゃああああ〜っ！（涙）」
彩 「音量･･･上げてもいいですか？」
（数分後）
千紗 「にやぁぁぁ・・・怖い話だったですぅ」
瑞希 「千紗ちゃんってば ずっと叫びっぱなしだったものね」
千紗 「にゃあ、ゴメンナサイです お姉さん。千紗とっても 怖がりなのですね・・・」
由宇 「まあ この娘よりは まだマシやないか？（ニヤ）」
といいつつ 楽しそうに 詠美を指さす猪名川由宇。そんな当の本人は･･･
詠美 「ふ、ふみみみみゅぅぅぅぅ・・・・（×Ｏ×）」
千紗 「にゃあ？ いつもは怖いお姉さん 寝ちゃってるですぅ」
瑞希 「･･･この場合『気絶した』という方が 正しいわよ 千紗ちゃん（汗）」
彩 （こくこく）
由宇 「せやけど 千紗ちぃはともかくとして なんでコイツ（詠美）まで怖がっとんのや？
こないなバケモン いつも出会っとんのに」
瑞希 「出会ってる？」
由宇 「コア・オ・タークのことや」
瑞希 「あ、そうか」
そう 彼女達は ただの少女達ではない。
奇跡の力 コミックパワーを操り 悪の怪人達と 勇敢に戦う正義の戦士
その名も 『同人戦隊 コミレンジャー』！
詠美 「ふみゅ〜〜・・・（× ×）」
･･･のはずである（汗）
瑞希 「う〜ん･･･あっ でもコア・オ・タークはコミックパワーで生みだされた擬似生命体だけど、
幽霊とか妖怪って そういう科学的には 説明できないものでしょ？
そういう未知のものに対しては 普通人間って 警戒心や恐怖心を抱くものだから・・・」
由宇 「ウチは そんなもんないで？」
瑞希 「ま、まあ たまには猪名川さんのような人も いるけれど･･･（汗）」
彩 「･･･怖い物知らず」
由宇 「いややわぁ〜 彩っち そんなに誉めんといてや♪」
瑞希 「それって･･･」
由宇 「なんや？」
瑞希 「あ、ううん何でも（汗）」
誉め言葉でないのでは？･･･という 言葉を咄嗟に飲み込む瑞希
由宇 「途中で 言葉を止めんといてや。そういうのメッチャきになるでぇ」
瑞希 「あ、ううん 本当になんでもないことだからっ(汗汗）」
彩 「でも・・・」
瑞希 「え？ なになに 長谷部さん？」
そして 由宇の追及を逃れるために 彩の言葉に即座に反応をしめしたものの、
彩 「見てみたいですね・・・幽霊」
その言葉はさらに 反応しにくいものであったりした･･･（汗）
瑞希 「･･･ハハハ（乾笑）」
彩 「幽霊・・・お嫌いですか？」
瑞希 「き、嫌いというか・・・なんというか（汗汗）」
彩 「見てみたい・・・ですね」
瑞希 「あ、あたしは どちらかというと見たくない・・・かな？（汗）」
由宇 「ウチは一度は拝んでみたいで♪まっ ホンマに居ったらの話やけどな」
千紗 「にゃあ〜？ 幽霊さんでしたら 千紗の学校におりますですよ」
だが そんな時 千紗の口から とんでもない言葉が飛び出してきた。
瑞希 「･･････えっ？」
彩 「本当・・・ですか？」
由宇 「ほぉほぉ♪ 千紗ちぃ〜、その話 もうちぃ〜と 詳しく教えてくれへんか？」
千紗 「はい わかりましたです。少し怖いですけど 千紗がんばって話しますですっ」
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･･･千紗の通っている学校は とっても大きいです。
教室もお庭も たくさんあって 千紗いつも 校舎内で迷ってしまうです。
そんなとても広い学校ですから 今は使われない校舎も たくさんあるんです。
彩 「千紗ちゃんは・・・有名な名門公立高校生でしたね。」
瑞希 「でも旧校舎まであるなんて、本当に大きい学校なのね。」
その辺りは 『旧校舎地区』と 呼ばれていて 千紗達は入っていけないことになっているです。
でも その入っていけない場所に 入ってしまう人たちも たくさんいるそうです。
千紗の友達も 何度か入ったことがあるそうです。
千紗には よくわからないですが 入っていけない所に入るのは なんだかワクワクするそうなんです。
由宇 「そりゃ そういう場所では色々できるもんやしな♪」
瑞希 「い、色々って？」
由宇 「もちろん･･･色々や♪（ニヤリ）」
瑞希 「そ、その笑み ちょっと怖いんだけど 猪名川さん（汗）」
でも 最近 旧校舎地区に入ったまま 戻ってこない人が出てきたのです。
だから 先生達が 一生懸命探して その人たちを見つけるのですが、
見つかった人達は みんな ほぇ〜っとした状態で倒れていて 今でも入院しているそうなのです・・・
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瑞希 「！？チョット待って 千紗ちゃん。それって 無気力状態になっているということ？」
千紗 「にゃあ？ ゴメンナサイです そこまでは千紗にはわからないです。
それに 最近は旧校舎地区の周りで 誰もいないはずなのに話し声が聞こえたり
たくさんの人影がうごめいているのを 見た人もいるそうなのです。
ですから そこにはきっと亡霊さん達が いっぱい住んでいるのですぅ（涙）」
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瑞希 「ねぇ 私考えたのだけどコレって･･･」
由宇 「・・・そうやな ウチも今 考えていたところや」
彩 （コクコクッ）
そう 千紗ちゃんの話していることが もし真実だとしたら･･･
このとき 瑞希、由宇、彩たちの考えはある一つの考えに・・・
瑞希 （これって まさかハラジロシスターズが絡んでいるのでは？）
由宇 （なんて おもしろそうな場所や。肝試しにもってこいや♪）
彩 （幽霊・・・見れるかな？）
・・・全然なって なかったりするのだが（爆）
瑞希 「私、 司令に このことを相談してみるわ」
由宇 「そうやな。澤田はんなら 色々と手続きを整えてくれるやろし」
彩 「･･･賛成です」
千紗 「にゃ？どういう意味ですか？」
瑞希 「私達も一度会ってみたいのよ。･・・その旧校舎の亡霊にね」
彩 （こくっ こくっ）
千紗 「にゃあ？」
とにかく それぞれの思惑は違えども その旧校舎に 深く興味を示す三人、 そして・・・
詠美 「ふみゅ〜・・・（＠Ｏ＠）」
この後の己の運命を知らない 不幸な詠美ちゃん様であった・・・
（中編に続く）