同人戦隊コミレンジャー第４話
前回までの あらすじ
奇跡の力 コミックパワーで 地球を守る正義の味方 それが同人戦隊コミレンジャー
今回も ピンクの秘密兵器と ５人の必殺技で 見事コア・オ・タ−クを粉砕・・・したかにみえた
しかしーーー！！！？
同人戦隊コミレンジャー第４話
「発進！ 合体！！ ソクバイカイザー！！！」【前編】
・・・・
瑞希「な・・・」
由宇「・・・マジか？」」
あさひ「あ、あわわわ・・・」
五人は 呆然と復活した 怪人を 見上げている
復活した 怪人の外見は 先ほどと瓜二つ。 ただ違うのは 体のサイズだけ
詠美「な、なによ、なによコレーーーッ！？」
彩「・・・全長・・・およそ 50メートル・・・」
だが そのサイズこそが決定的な違い。 その姿先ほどの約30倍！
夕香「あら〜 おどろいてくれてなによりです〜」
美穂「フフフーーン これが 私達の真の力って ヤツよ☆」
オタク縦「正確には 拙者たちの力でござる〜」
オタク横「ダナ〜」
まゆ 「更に 正確にいえば,、カリスマン様が授けてくれた力だけどね♪」
・・・・・・
楽しそうに はしゃぐ敵の声も 彼女達には ほとんど 届いていない。
いま 彼女たちを占めているのは 巨大な絶望感。
由宇「・・・レッド ,牧やんは なんやて？？」
かろうじてイエローが口を開く。 レッドの通信機は まだ司令室につながっている。
彼女なら いいアイディアを 出して切れるのではと期待したのである。
だが レッドは 軽くクビを振った。
瑞希「それが あれから なにも応答が・・・」
あさひ「え？ 通信が 切れてるのですか？？」
瑞希「ううん、 通信はつながってるみたいなんだけど。返事が返ってこないのよ」
彩 「・・・見捨てられた・・・ですか？」
！！！？？？
詠美「な、なにいってんのよ！！ そんなこと！ あるわけないじゃないっ！！」
あさひ「じ、じゃあ どうしてつつつつ通信がっ！？」
詠美「ふみゅ？ そ、それは・・・とにかく ちがうったら ちがうのよ！」
由宇「やっかましい！ ギャアギャア さわぐんやないっ！」
夕香「あら〜 取り乱していてはみっともないですよ〜 もう 運命は決まってますのに〜」
由宇「・・・くっ！」
もはや 形勢は完全に逆転していた。
その 悔しそうなイエローの顔を満足げに眺めながら クリスタルグリッターズの
ミーホが 口を開いた。
美穂「でも 条件次第では 助けてあげてもいいわよ？」
瑞希「・・・条件？」
美穂「簡単よ 正義の味方なんか やめて 私達の仲間になっちゃえばいいのよ」
！？
瑞希「・・・な、・・・？」
オタク縦「な何いってるで ゴザル！？ それ本気でゴザルか！？」
オタク横「コ、コイツラの性で ぼくたちひどい目にあってるんダナ！？」
レッド達の疑問を オタク二人組が代わりにたずねる。
今まで何度も 吹き飛ばされた彼等にしてみれば 当然の憤りである
しかし・・・
美穂「もっち ホンキもホンキ 大本気よ☆ご主人様は 能力のある者を 欲してるんだからね」
夕香「カリスマン様は〜 こころの広いお方なのです〜今までの ことを 水に流すと言ってました〜」」
オタク縦「・・・うむ それでは」
オタク横「しかたないんだな」
カリスマンのコトバと 聞いて オタク二人組も 素直に引き下がる。
彼等 ハラジロシスターズにとって 総統カリスマンの言葉は絶対なのである。
美穂「ま、アンタたちに選択の余地はないと思うけどね〜 ・・・アングラン。」
怪人「ドリィィ・・・」
今まで 銅像のように 微動だにしなかった巨人が ミーホの声で動く。
瑞希「な、なにをーーー？」
美穂「アングラン・・・周りの建物をぶっ壊しちゃいなさい！」
瑞希「！？ヤ、ヤメーーーー」
怪人「ドリィィィーーッ！」
ゴガガーーーーンッ！
・・・・・・・・・
あさひ「あ・・・あ・・・・」
彩「・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
怪人が振るったのは 左腕の一振りのみ。
だがそれだけで 周りの世界がいっぺんした
町並みは消え去り、アタリは瓦礫の荒野になっていた。
人々が すでに非難していたのは 不幸中の幸いといえる。
まゆ「わ〜 スゴイスゴイ」
オタク横「あ、圧倒的な破壊力って ヤツなんだな〜」
オタク縦「さすが 拙者たちの力は絶大デござる」
由宇「・・・なんで 町を壊したんや？」
美穂「なぜって？もちろん わかりやすく見せてあげたんじゃない☆ 逆らったらどうなるかってね♪」
詠美「・・・・・・・・」
美穂「どお？ これで わかったでしょ？」
あさひ「・・・・」
まゆ「ボク達逆らったら どうなるか☆」
彩 「・・・・・」
夕香「結論は はっきりでたと思いますが〜？」
瑞希「ええ・・・確かに はっきりでたわっ！」
由宇「そなやっ」
詠美「ふみゅっ！」
ジャキッ！
三人娘「！？」
瑞希「幻光 爪風！」
詠美「スケブーメラン！」
由宇「猛虎応炎弾！」
次の瞬間 赤、緑、黄の影は同時に動いた！
三人の繰り出す 必殺技が 三方向から 同時に ハラジロシスターズ幹部に迫る！
ドカドカーーーーンン！！！
瑞希「くっ！」
詠美「ふみゅ？」
由宇「なっ！？」
だが 攻撃は不発だった。
おそらく 予測していたのであろう。
いちはやく 敵たちは跳躍し 剣の届かないところまで 後退していた。
オタク縦「あ、あぶないでござるなっ ヤングウーメン」
オタク横「も、もう少しで あたるところだったんだな」
美穂 「ま、計算どーりといえば そんなんだけど・・・やっぱり 私達に歯向かうわけ？」
詠美「当たり前よ 私は 正義の味方グリーンちゃんさま なんだから！」
由宇「それに 仲間ちゅうことは アンタラの部下ちゅうことやろ？ そんなのは死んでもゴメンや！」
あさひ 彩「（こくこく！）」
ブラックとピンクの二人も 強くうなづく。
確かに 戦力の差は歴然である。だが ここまでされて 黙ってるような者ならば
はじめから正義の味方を 名乗ってはいない
夕香「あら〜 残念ですね〜 もう少し お利巧な方々と思ってたですけど〜」
まゆ「しかたない。じゃあ 望みどおりにしましょうか？ミーホ」
美穂「そうね・・・アングラン！！ もうコイツらに用はないわっ、踏み潰しちゃいなさいっ！」
怪人「ドリーーーーィッ！」
ズンッ ズンッ
更に大きく後退しつつ 命令をくだす 紅きミーホ
怪人は ゆっくり 振り向き 今度こそコミレンジャーに迫る。
あさひ「あ、あぅ・・・でも このままでは あの いったいあのどうすれば？（；；」
彩 「・・・・・（汗）」
瑞希「・・・みんな これから私の言うことを聞いてくれる？」
由宇「お？ なんか いい作戦があるんか？」
瑞希「うん、確かに 今の私達では 勝ち目はない。このままでは みんなやられてしまう。
・・・・だから私が 敵の目をひきつけるからーーーー」
由宇「ーーって ちょい待ちぃっ！ まさか ウチラだけで逃げろっいうやないやろなっ？」
瑞希「・・・・そうよ」
詠美「冗談じゃないわよっ あいつらを野放しにしておくつもりっ！？」
あさひ「そ、それよりレッドさんが危険すぎますっ！！」
瑞希「わかってるっ。でも 私達に出来ることは もう何も・・・」
？？『あらあら そうとは限らないですよ？』
・・・・！？
一瞬の 沈黙のあと ５人の目線が レッドの腕に集中する
そう その声の主は・・・
瑞希「み、南教授！？ どうして？ 今までナニを！？」
南 『ごめんなさい。イロイロと手間取ってしまって。でも もう大丈夫です 全て終わりましたから☆』
あさひ「お、終わったって アノ、なにが・・・」
まゆ「キミ達の運命じゃないの？」
瑞希「！？」
五人は はっと 視線を上げる。
怪人は既に 彼女達の目の前に。 そして巨大な右足は・・・・・・・・・・
ドガァッ！！
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美穂「・・・え？」
まゆ「・・・あれ？」
夕香「あら〜？」
・・・ハラジロシスターズ達のの 表情が固まる・・・
・・・そして コミレンジャー達の 表情も固まってた・・・
だが それも無理はない。 まさに絶体絶命 怪人が五人を踏み潰そうするその時に
はるか上空から 一戸建ても入りそうな巨大コンテナが、しかも５つも飛んでくると
だれが予想できるであろうか？
怪人「ド、ドリィィィ〜・・・・」
ドシーーン！
もちろん それは怪人にとっても 例外ではない。
地面で うごめく五人に気をとられていた 巨大怪人は
コンテナを まともにくらい そのまま 吹き飛ばされてしまったわけである。
・・・・・
瑞希「・・・（ハッ！？）教授？ な、なんなんですかっ！？ これは？」
通信機に向かって レッドが叫ぶ。
どう考えても これは南教授の仕業としか思えない
鈴香『あ、まいど☆ お荷物は無事届きましたか？』
瑞希「・・・え？あ、はい 一応無事には」
千紗『にゃ〜 うまくいって 良かったです〜♪』
鈴香『これも塚本さんが 手伝ってくださった おかげですね。』
千紗『にゃは〜♪荷物運びは千紗も慣れてるです」
だが 通信機から聞こえてきたのは 千紗ちゃんの声と聞き覚えのない女性の声・・・
瑞希「え？えと・・・あなたは？」
千紗「にゃ？ 千紗は千紗ですよ？」
瑞希「あ、千紗ちゃんのことでなくて もう一人の・・・」
由宇「鈴香はんっ？ 鈴香はんかっ！？」
瑞希「イエロー？」
由宇「ちゅうことは・・・そうか！ 中身はアレかっ！？ アレなんやなっ♪♪」
鈴香「はい 先ほど司令が・・・」
カッ！
詠美「ふみゅ！？」
彩「・・・・・」
あさひ「あ・・・」
由宇「おおーーーっ♪♪」
その質問は すでに答える必要はなくなっていた。
なぜなら ５つの箱は 次々と開き その姿を見せたのだから。
・・・そう コンテナの中身は イエローの予想通り
先ほどまで格納庫にしまわれたものだった。
新幹線に似たフォルムの 青色の列車、
黒く縁取られた 巨大な黄の戦車、
流れる流線型ボディが 美しい緑のスポーツカー、
宇宙空間にも 飛び出せそうな 桃白色の潜航艇、
そして・・・ 真紅に輝く戦闘機。
・・・・・・・・・・・・
瑞希「・・・な、なぜ・・・？」
その現れた機体を レッドは不思議そうに眺める。
いや 確かにイキナリ目の前に戦闘機が現れたら 誰でも驚くであろうが
それとは別に・・・
あさひ「あ、あの、私 これ し、知ってるような・・・？」
瑞希「ピンクも？ 私も こんなの見たことないのに・・・」
由宇「コラ！ なにボサッとしとる！ 二人ともっ！」
あさひ、瑞希「！？」
美穂「アンタも なにいつまで倒れてんのよ！ 早く立ち上がりなさい！」
怪人「ド、ドリィィ・・・・」
イエローのコトバで レッドは我に返る。
見ると 倒れていた ディープ・オ・タークも 再び立ちあがろうとしている。
瑞希「そうねっ そんなこと考えてる場合じゃなかったわっ！」
あさひ「は、はい！」
彼女達は 颯爽とそれぞれの機体に飛び乗り
コミレングリップをコックピットに差し込む
グリップは 始動キーとなり、そのまま操縦レバーへと代わる
瑞希「システム起動。コミックパワー注入開始！」
そう 理由を考えるのは 後回し。
彼女にはすべき使命がある。ならば 今すべきことは唯一つ。
瑞希「注入完了っ ＣＰＺ-Ｖ１ アリアケファイター！！発進っ！」
グオオオォォーーー・・・・・・・ッ
そして 真紅のジェット機は空高く飛び上がり、大きく弧を描いて降下する。そう・・・
瑞希「攻撃目標確認！ コア・オ・ターク、アングラン！」
怪人「・・・ドリラァアアアアーーー！！」
目の前の、巨大な標的に向かって
・・・・・・・・・・・・・・・