同人戦隊 コミレンジャー 第３話
「宿敵！？ クリスタル グリッターズ出現！」【中編】
・・・ＰＰＰＰ PPPP♪・・・Pｉ♪
千紗『はい、コチラ千紗です。 お姉さん 聞こえますか、ドーゾ？』
瑞希「はい こちら瑞希 感度良好。 千紗ちゃんの映像もよくみえるわよ」
千紗『それは よかったです♪ それでは 次は駅に向かってくださいです♪」
瑞希「了解、じゃあ いったん通信を切るわね。」
瑞希が画像の横のスイッチに触れると、
千紗ちゃんの顔が映っていた消え、元のブレスレット状態にもどった。
一見、オモチャの腕時計にも見えるこの装置名は『コミレンブレス』。
コミレンジャー専用の 変身装置 兼 通信機である。
その少々ゴツイ外見とは裏腹に 装着していてもほとんど気にならない程のフィット感。
相手画像も滑らかに見える優れものである。
・・・まぁ 少々アナクロっぽいのは 開発者の趣味ということで（＾＾；
詠美「・・・まだ 問題はないようね？」
由宇「今んところはやな」
瑞希「・・・二人とも まだ心配してたのね（＾＾；）」
そして 今回の彼女達の任務は 付近のパトロールを兼ねた
新人オペレータの通信テスト。当初は 心配されていた彼女だったが
たいした失敗もなく 順調にすすんでいた。
由宇「い、いやウチかて ホンマは千紗ちぃ信じたいんやで？
せやけど 今までが今までやさかい 疑心暗鬼にもなっしゃぁないやろが！？」
詠美「ふみゅ？ぎしん あんき？」
・・・・・・・・・・・・・・・
彩 「疑心暗鬼・・・うたがう心を持つと 何でもないことまで次々と疑わしく恐ろしくなること。」
詠美「な、なるほど（汗）」
由宇「よう 覚えとけや詠美。テストにも出るさかいｗ」
詠美「ふ、ふんっ ワタシは日本人だから英語なんか知らなくていいのよ！」
あさひ「あ、あの こ、コレは日本語かと・・・（＾＾；）」
彩 「ちなみに・・・原文は『列子』・・・です」
詠美「ふみゅぅ〜（Ｔ。Ｔ）」
瑞希「はい ストップ。 立ち話は そこまでにして 次のポイントに向かうわよ。」
そして リーダーぶりも 板についてきた瑞希を先登に 五人は再び歩き始めた。
空は 雲ひとつない快晴で、 風もなく 気温も暖か・・・
気分は （パトロールというより） むしろオリエンティーリングである。
詠美「にしても 結構アンテナが立つよねコノ通信機♪ 画像もきれいだし」
由宇「さすが 牧やんの発明品って とこやな。今度コミケ会場でも試してみよか？」
詠美「あ、いい考えじゃないのパンダにしては☆ よく混線するもんね あそこ（＾＾」
瑞希「う〜ん、私用で使ったりするのは ちょっとまずいんじゃ・・・」
由宇「またまた〜 相変わらずカタイんやから瑞希っちゃんは♪ ・・・あ、そや あさＰ？」
あさひ「え？ あ、は、っはい？」
由宇「そういえば コノ前 牧やんに 呼ばれとったやないか？あれ 何の用やったん？」
あさひ「あ、え、えと それはコノ・・・」
ＰＰＰＰ！！ＰＰＰ！！
その時 けたましく 鳴り響きはじめる 通信機
瑞希「！？ な、なに！？」
由宇「あっちゃぁ〜〜っ、 ついに やってもうたか 千紗ちぃ」
瑞希「そ、そんなはずは・・・（ピッ！） モシモシ？千紗ちゃん？どうしたの！？」
千紗「にゃ！ お姉さん大変です！街が 大変なことになってますです！」
！？
瑞希「ということは まさか またアイツラが！？」
千紗「はいですっ 場所は そこから近くですっ。 至急向かってくださいですっ」
瑞希「了解っ！すぐ現場に向かいますっ。みんな行くわよっ」
5人は一様にうなづくと 通信機を顔に近づけを 言葉を唱えた
それは変身するためのスペシャルコマンドワード そのコトバは・・・
全員「「「「「チェンジ！ コスプレーション！」」」」」
あさひ「こ、これは・・・」
現場に 着いた五人は その状況に絶句した。
アスファルトと コンクリートできれいに舗装されていたソノ場所は
見るも無残に掘り返されていた。さしずめ放置された工事現場の様相である。
瑞希「ひどい・・・ダレがこんなことをっ」
瑞希が 唇を震わせながら 周囲を 見回す。
幸いというべきか 既に住民は避難してすでにいなかった。
そして 代わりに居たのが・・・
ザザザ！
戦闘員「「「「「ウィィーーーー！！！」」」
瑞希「オ・ターク戦闘員ッ！！」
戦闘員と呼ばれた 黒ずくめの集団は あっというまに五人を とりかこんだ。
さらに・・・
ズガンッ！！
コミレン「「「「！？」」」」
怪人 「ドリルゥゥゥンッ！！」
突然地中から 現れた怪人は 彼女達の前に大きく 立ちはだかった。
彩 「コア・オ・ターク！」
他の戦闘員の二倍近くの体格をもち
アタマについた一本角と 左腕で唸りを上げている巨大なドリルが印象的である。
おそらく 前回 戦った『コア・オ・ターク」と 呼ばれた怪人であろう
そして このえぐられた地面の原因も 間違いなくコイツであろう。
由宇「ちっ！待ち伏せられてた ちゅうことかい」
詠美「・・・ていうことは コノ前のアイツラも・・・」
？？「そ、そのとおりなんだな♪」
オタク縦「フフフ 思ったよりも早くきたでゴザ・・・」
ボカツ！
全員「「？？」」
彼らの言葉は最後まで続くことがなかった。
後ろから蹴りとばされ そのまま やわらかい地面にめり込んだからである。
そして、さらに その後ろから・・・
美穂 「下っ端の癖に でしゃばるんじゃないわよ あんたら！」
まゆ「せっかく ボクたちが かっこよく登場しようと 思ったのに〜（−。−；）」
夕香「ほんと しかたない方たちですね〜」
全員「「！！？」」」
五人は 新たに現れた３人の姿に 一様に驚く。
瑞希「あ、あなた達は・・・」
美穂「ククク、ようやく会えたわね。高瀬・・・いいえっ コミパレッド！」
オタク横「グフフフ（ムクッ）こ、今度こそ コノ前のようには 行かないんだな？」
オタク縦「コイツラは 拙者たちと 同じカリスマン様に忠誠を誓いし同志達 ソノ名もク・・・」
彩 「・・・クリスタル・・・グリッターズ（ボソッ）」
オタク縦「ゴザッ？」
答えようとしていた ゴッザールの口がそのままかたまる。
夕香「あら〜 ちゃんと覚えていてくれたのですね〜♪ 嬉しいです〜」
オタク横「ダ、だな？」
瑞希「アナタ達こそ・・・まだ 懲りずに コンナひどいことをっ！？」
美穂「と〜ぜんじゃない。 だって ワタシたち、悪の美少女幹部だしぃ〜☆」
瑞希「・・・くっ！！」
ミーホの挑発的なことばに 思わず歯軋りするコミパレッド
そして この状況に置いてきぼりにされている男が 二名・・・
オタク縦「ち、ちょっとエクスキューズ ミーでござる？ ユーたち 顔見知りだったでござるか？？」
あさひ「え？あ、はい ま、前に何度か戦ったことがあって・・・え、えっと は、半年以上まえですが・・・」
オタク縦「ふむふむ つまり拙者たちが仲間になる前にということでござるな」
ボカッ！
オタク縦「グバッ！？」
美穂「アンタたち 会話の邪魔よ！！」
あさひ「あわわ・・・」
由宇「そやな〜 あれから半年たっとったんや。あれから 姿見せへんさかい
とっくリストラされたと思うとったで？」
美穂「おあいにく。 私たちのような優れた人材を カリスマン様方が手放すわけ ないじゃないの」
まゆ「謹慎処分は うけましたけどね〜」
美穂「・・・って マーユ 余計なこといわないの！」
・・・・・・・・・・・・・・・・
オタク横「ひ、ひょっとして それまでの対戦成績は・・・」
あさひ「あ、えっと たしか全勝です わ、私達の。」
オタク横「な、なんだ。偉そうなくせに ボクたちと 同じだったんだな〜」
ゲシッ！」
オタク横「ヒデブッ！」
美穂「だから 邪魔って いってるでしょうが！」
瑞希「ピンクも いちいち答えなくていいってば（＾＾；」
あさひ「あぅ〜〜・・・（；。；）」
美穂「と、とにかく --- コア・オ・ターク『アングラン』！！」
怪人 「ドリルゥゥゥンッ！！」
夕香「オ・ターク 戦闘員の皆さーんっ！！」
戦闘員「「「「「ウィィーーーー！！！」」」
彼女達の声に 反応に 吼える怪人たち。
コミレンジャーの五人を完全に包囲網が さらに縮まる。
まゆ「さぁて、今回はボクたちの 復帰祝い☆ 思いきり やっちゃってちょうだい」
美穂「さぁ、いけっ！ 我が戦闘員たちよ！！」
怪人「ドリィィィｌ−−−！」（ギュルルル！）
そして 次の瞬間 怪人のドリルが唸りを上げてイエローの体に・・・
由宇「コミハリセン！！」
バシッ！！
怪人「ドリィィィィーーーッ？？」
ドサッ
美穂「え？」
なんと 吹き飛ばされたのは 怪人のほうであった
後ろにいた 何人かの戦闘員が 怪人の体に押しつぶされる。
まゆ「え？なに？ どうなってるの？」
由宇「そやな・・・せっかくの アンタラの復帰や。こっちも手加減抜きで やらせてもらうわ」
瑞希「二度と復帰できない ぐらいにね。・・・皆 戦闘開始よっ！」
・・・・・・・・・・
【中編 完 ： 次回 後編に続きます】
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