〜おまけ〜
・・・いつもの日曜日、電車に乗って15分のところに それはある・・・
ということで ここは 「代々森産業貿易センター」通称「代産貿」。
一見少し大きめの公民館のように見えるが
祝日には 必ずといっていいほど 小規模の即売会が開催される
東京の同人関係者にとっては ビックサイト以上に
なじみの深い イベント会場である。
ちなみに本日行われるイベントは計3つ。（オンリー系 2つ。創作系 一つ）
そして 程度の違いがあるにせよ 全体的に まったりとした 雰囲気を
つつむのが この手の即売会の特徴である。
だが そのあるスペースだけは 状況が違っていた。
そのスペースのサークル名は「こみれん堂」
今回初参加のサークルである。
だが 開催開始と同時に出来たスペース前の人だかりは列へとかわり
今でもとぎれることはなく 続いていた。
それもそのはず・・・
由宇「いらはい いらはい 今回限りの特別本♪読まなきゃ絶対損するでぇ〜♪」
あさひ「いらっしゃいませ☆現在、ごらんの商品になっております。
はい お買い上げありがとうございます☆」
詠美「ふみゅ？ 今日は やけにハキハキしてるじゃない コパンダ マーク２（あさひ）」
彩 「マニュアル・・・だそうです。」
このサークルは 大庭詠美、猪名川由宇、そして長谷部彩ら3人で
結成された 今回限りの限定企画サークル だからであった。
・・・・・・・・
そして その喧騒を 少し離れた所にいる 一組のカップルの姿。
チケットの関係上一般入場の 高瀬瑞希と
今回の話を聞き 急遽一般参加した千堂和樹である。
和樹「へぇ〜・・・コレが 瑞希たちの描いた合同誌か・・・」
瑞希「あたしは 仕上げとかを 手伝っただけだけどね」
和樹「ハハハ だから 詠美のマンガはトーンがついてるわけだ」
瑞希「それから桜井さんも手伝ってるのよ。ほら」
和樹「うおっ！？ しかも直筆サイン入り！？あぁクソ 俺も参加したかった〜っ！」
瑞希「・・・それって・・・桜井さんが参加してたから？（ジト目）」
和樹「はぁっ！？ いや おれは純粋に皆と創るという企画にひかれたわけでだな・・・（汗」
瑞希「どうだか」
和樹「しっかし みんな冷たいよなぁ。こんな面白い企画に 俺だけ呼ばないなんて」
瑞希「え？ だ、だって ほらっ 和樹は最近 出版社からの仕事で忙しそうだったじゃない」
もちろん 本当の理由は別にあったのは 皆さんご承知のとおりであるが、
瑞希の言うとおり 当時の和樹は 読みきり雑誌2編と イラスト関係の仕事を
請けていた。 確かに 仕事を増やせる状況でなかったのである。
和樹「・・・にしても 一応 話だけでも振ってくれても・・・」
由宇「まぁまぁ 次の時には 必ず呼んだるさかい、気を直してぇなぁ 和樹っちゃん☆」
瑞希「あれ？猪名川さん サークルの方は？」
和樹「というか ダレが和樹っちゃんだ！ まったく 相変わらず 神出鬼没なヤツめ。」
彩 「・・・ごめんなさい」
和樹「どわっ！？ ち、ちがう 今のは彩ちゃんのことじゃなくて・・・」
由宇は ともかく 彩ちゃんの登場は 和樹も さすがに予想外だったらしい。
みると 残りの二人も こちらに集まってきている。
瑞希「みんな、 サークルは もういいの？」
あさひ「は、はい たった今 完売しちゃいましたから☆」
彩 「たくさん・・・売れました（//ｖ//）」
詠美「ま、私が書いてるんだから ちょ〜当然よ〜♪」
由宇「そやな コイツもネームバリューだけは あるさかい」
詠美「ふふ〜ん☆」
由宇のことばに 鼻を高々とあげる 詠美ちゃん様。
・・・実は微妙にけなされてるとは やはり気づいてないらしい。
あさひ「和樹さん、 あ、あのマンガの雑誌買いました。そ、その よっよよかった、ですっ♪
か、和樹さんの話が・・・その 」
和樹「ああ、ありがとう あさひちゃんに 喜んでもらえて俺も嬉しいよ」
あさひ「は、はい 私もです♪」
瑞希「・・・ふ〜ん・・・（ ー＿ー）」
和樹「なんだよ？ 瑞希 その目は」
瑞希「別にっ！ （プィッ）」
詠美「ふん、なによなによ ちょっと雑誌にのったからって。私の方がクィーンなんだからっ！」
由宇「同人界では・・・やろ？。」
彩「和樹さんは・・・キングかも」
詠美「ふみゅ！？」
由宇「にしても最近えらく繁盛しとるようやな 和樹♪ そろそろ連載の話も来とるんやないか？」
和樹「ハハハ マダそこまでは・・・（＾＾；；） それに 今もらってる仕事だけでも手一杯で・・・」
彩 「大変・・・なのですか？」
和樹「まぁ・・・それなりにね。瑞希に手伝ってもらったりしてるから 今は なんとなってるけど」
瑞希「だから 仕事は選んでとりなさいって言ってるじゃないのよ 和樹。
ホント 大学の勉強もあるっていうのに・・・」
和樹「いや そうは言うけどな瑞希。 せっかく指名された仕事を 断るというのは・・・」
彩 「私じゃ・・・駄目ですか？」
和樹 瑞希「「えっ？」」
二人は 同時に彩ちゃんの顔を見る。
彩 「・・・貴方のためになら・・・私・・・がんばります。」
和樹「ああ、アシスタントの話か（＾＾；） そうだな・・・彩ちゃんが本当に問題ないというのなら・・・」
彩 （こくこく）
瑞希「・・・」
あさひ「あ、あの！わわわ 私もいいですか？ か、和樹さんが望むなら ど、どんなことでもしますからっ」
和樹「あ、ああ そうだね（汗）アリガトウ。 じゃあ今度忙しくなったときにお願いするよ。」
あさひ「は、はいおねがいしちゃってください♪」
瑞希「・・・・・・」
詠美「ふみゅーーっ！ちょっと ちょっとポチ！二人はよくて なんで私は入らないのよっ！？」
和樹「はぁ！？｝
詠美「アンタは 私のポチにして じゅ〜じゅんなる 下僕（したぼく）なんだからぁーーー
ど〜してもと頼んで 私に原稿の手伝いを させなくちゃ いけないのよっ」
和樹「詠美・・・毎度のことだが 日本語 ちょっとおかしいぞ？（汗）」
瑞希「・・・・・・・・・」
由宇「なんや おもろないって顔しとんなぁ〜？瑞希っちゃん」
瑞希「なっ！？・・・わ、わたしはそんなこと・・・（汗汗）」
由宇「せやから 隠さんでもええって。・・・・・・ウチらの同じ思いを一つにか・・・和樹のこと考えても
ハートフルブラスター撃てたんちゃうか？（ボソ）」
瑞希「えっ？ それって どういう・・・」
由宇「まぁ しっかりガンバリや（ニヤッ） おお〜い ウチも格安で手伝ったるでぇ〜♪」
瑞希「ちょっと 猪名川さん〜！？」
一つの戦いは 終わったものの 乙女の戦いも まだ始まったばかり（？）
愛しのハートを手に入れるため がんばれ 同人戦隊コミレンジャー！
（第二話 完）
＝あとがき＝
こんにちは もしくは こんばんは ゴンジーと申します。
このたびは 読んでいただきまして ありがとうございますｍ（＿ ＿）ｍ
今回の第二話のお話は 第一話を描いたころにはすでに考えておりました。
もちろん コア・オ・ターク「ショカイバーン」も含めてです ｗ
とはいえ 話数どおりに話を 書いて行かないところが コミレンジャーSSのスゴイところというか
あの話 この話と別の話数を書いてるうちに 気がついたら二年・・・（＾＾；）
まぁ その分 しっかりストーリーを熟成できたので よしとしましょう（・ｖ・）
・・・熟成させすぎて 腐ってしまったかもしれないですが（＾ー＾；；）
では 他にも話したいこともありましたですが 今回の所はこの辺で・・・
もし 読んで楽しんでいただけましたのなら幸いですｍ（＿ ＿）ｍ
それでは