前回までの あらすじ
ハラジロシスターズ出現の情報をうけて 駆けつけた五人
彼女達の前にあらわれたのは オタク二人と戦闘員たち
そして 怪人 コア・オ・タークの姿だった。
「同人戦隊 コミレンジャー
第2話：萌えを力に・・・ 召還！ ハートフル ブラスターッ！（後編）」
怪人「ゴゥカァァァーーッ！」
コア・オターク『ショカイ＝バーン』の鉄球が五人にめがけて突っ込んでくる
由宇「くっ！」
ドカッ！！
先ほど前 彼女達の居たところは鉄球がめり込んでいた。
オタク横「グ、フフフ さすが『ストラップ ハンマー』の威力は 強力でござる」
オタク縦「つ、続けて攻撃なんだな！ショカイバーン！！」
怪人「ゴゥカァアア！」
ヴォン ヴォン！
鉄球を手繰り寄せ 再び振り回す コア・オ・ターク
ちなみに 鉄球は鎖でなく 帯で つながってる。
瑞希「確かに・・・今までのヤツとは違うみたいね。」
詠美「ふん！なによ そんな攻撃！」
由宇「せや 今度はこっちの番や！猛虎！応！炎！弾ーーっ！！（カッ！）」
由宇の掛け声とともに 燃える火球が怪人へ飛んでいった
・・・しかし・・・
オタク横「『ハードカバー シールド』だな！」
怪人「ゴゥカッ！（ジャキン！）」
カーンッ！
由宇「防いだやてっ！？」
オタク横「グフフ コア・オ・ターク『ショカイバーン』は攻撃も防御も完璧 まさに特典満載でなのでゴザル（ニヤリ）」
オタク横「つぎは『爆弾トレカ』発射なんだなっ！」
怪人 「カァアアッ！」
怪人の口が大きく開き 次々とトレカが吐き出され・・・そして
ドカドカーーン！
全員「「「キャアーーッ！」」」
周りにばら撒かれた トレカが爆発し 近くにいた彼女たちが 飛ばされた
由宇「ちっ 今度こそ！ 次は コミハリセンでーーー」
詠美「フン 技を防がれたアンタは下がってなさいよ。私がーーー！」
由宇「グリーンこそ さがっとれ！ このまま 引き下がるわけには・・・」
あさひ「あ、あぅ ケ、ケンカは・・・」
戦闘員「ウィーーーッ！」
ドカッ！
あさひ「キャ！」
生き残っていた 戦闘員たちも 復活する。
戦局は混乱し 彼女達が押され始めた
由宇「くっ！コノーーいい加減にーーー！」
詠美「ふみゅーー ふみゅふみゅ！」
怪人「ゴゥカァッァアーーーー！」
戦闘員「「ウィーーー！！」」
バシッ！ゲキッ！
あさひ「だ、だめです このままではーーー！」
彩 「・・・・・ピンチです」
瑞希 「みんな しっかりして！」
オタク縦「グフフ や、やはり拙者たちの力思い知ったでゴザルかｗ」
オタク横「ま、まったくだな♪こんなやつら 片付けて
はやく 『代々森産業貿易センター』に向かうんだな♪」
！？
瑞希 「代々森産業・・・って 確かーーー」
あさひ「そ、そこ こんど参加する即売会の会場ですっ！」
由宇 「それだけやないっ！！ 『代産貿』いうたら・・・」
・・・・・・・・
即売会といえば 夏コミ、冬コミに代表されるの
大規模同人誌即売会『こみっくパーティー』通称『コミパ』が有名である。
だが、実際(特に東京において)は、毎週必ずといっても過言でない程の
小規模のイベントが開催されている。
・・・そして その多くの小規模な即売会が複数開催される
東京の同人関係者にとってはビックサイト以上に
なじみの深い イベント会場が東京の代々森に存在する。
それこそが『代々森産業貿易センター』通称『代産貿』なのである。
詠美「そ、そんな所にいって どうするつもりよ！？」
オタク縦「無論、 この前と同じことでゴザルヨ（ニヤ）」
全員「「！！！？？」」
オタク横「ち、ちがんだな ゴッザール。前回は本を集めただけ。
今回は 会場ごと ぶっこわすんだな。」
あさひ「あ、あの そ、そしたら イ、イベントが・・・」
オタク縦「そんなこと 知ったことじゃないでゴザル。カリスマン様の命令は絶対なのでゴザルｗ」
オタク横「そ、それに そんなチンケな即売会は あっても無意味なんだなｗ」
オタク縦「同感でゴザル 大手ｻｰｸﾙの来ないイベントなど 存在するだけ 無駄でゴザル♪」
オタク横「ま、まったく 参加するヤツラの気が知れないんだな〜」
・・・・・・・・・
由宇「・・・なんやと？ コラ」
オタク横「ひっ！？ な、なににらんでるんだな？」
詠美「ふみゅぅ・・・コイツラ なんだか ちょ〜むかつく！」
あさひ「は、はい！ 私も、です！」
彩 「・・・滅殺です」
瑞希「アンタ達・・・ゆるさない！！」
オタク縦「スす、すごんでも拙者たちは ぜんぜん怖くないデゴザルよ（汗汗）」
オタク横「な、なにやってるだな ショカイバーン！コイツラを ぶっ飛ばすんだな！」
怪人「ゴゥカァッ！（ザッ！）」
コア・オ・タークの鉄球がうなりをあげて 再び5人を襲う
由宇「必殺！ホームランバスター！！」
カキーン！
しかし 鉄球は 由宇のハリセンによって打ち返された。
怪人「ゴカッ！？」
オタク縦「な、なに やってるでござるっ！？早く始末をつけるでござるよ！」
オタク横「オ、オ・タークのみなさん〜っ！！」
戦闘員「「「ウィーーーー！」」」
ドドドッ！
詠美「スケブーメラン！」
あさひ「ピーチボンバー！！」
ドカ ドカーーン！
戦闘員「ウィーーーーー！？」
だが 詠美と あさひの攻撃は彼らを一掃させた。
オタク縦「・・・コ、コヤツラ 急に強くなっでござらんか？」
オタク横「だ、だったら・・・ショカイバーン 『爆弾トレカ』全枚発射なんだな！」
怪人「ゴゥカァァァーーーッ！（バッ！）」
全員「「！？」」
ドドドドドォォォーーーーン！
怪人の吐き出した何十枚ものトレカが ひかり」
彼女達の姿が爆炎に包まれた。
オタク縦「グ、グフフ・・・さすがに コレダケの爆発ならーー？！？！」
怪人「ゴゥカッ？？」
オタク横「な、なんだなぁぁぁ！？」
煙の中から 現れた五人は まったくの無傷であった。
彩の掌から発した光の壁が攻撃を すべて防いでいたのである。
オタク縦「バ、バリアで ござるとっ！？」
彩「（ふるふる）・・・・・・ブロック・・・です」
瑞希「イエロー！」
由宇「おぅっ！ 必殺！コミハリセン！」
怪人「カァ！」
キーン！
由宇の攻撃は 怪人の盾で防がれた。
だが 彼女の顔は笑みを浮かべていた。
由宇「いまや レッドッ！！」
怪人「ゴゥカ！？」
瑞希「幻光拳『斬』の型・・・幻・光・破・斬！」
ガガガッガガーーーンッ！
背後に回ったレッドの斬撃が 怪人に命中する。
怪人「ゴゥカーーーッ！！」
ズズーン・・・
・・・・・・・・・・・・・・
オタク縦「ショ、ショカイバーーン！？」
あさひ「・・・や、やったのですか？」
彩 「（ふるふる）・・・まだです」
怪人「ゴ・・・ゴゥカァァーーッ！（グオッ！）」
瑞希 「うそっ！？ 攻撃は決まったはずのに！？」
おたく縦「ふぅ、脅かすでないでゴザルよ ショカイバーン」
おたく横「そ、そういえばコイツは盾だけでなくボディも 特殊コーティングで 守られてたんだなっ
そ、そこらの攻撃では まったく通用しないんだなっ」
怪人「ゴゥカァ〜ッ」
起き上がり 再び攻撃態勢に入る コア・オ・ターク ショカイバーン
こころなしか 怪人も 勝ち誇った笑みを浮かべ
由宇「チッ どうするレッド このままではラチがあかんで」
瑞希 「・・・みんなっ アレを使いましょっ！」
詠美「ふみゅ？ アレって・・・あの技っ！？」
彩 「・・・でも ・・・あれは・・・」
瑞希「大丈夫よっ 今の私達ならーーー」
由宇「そうや！ 特訓をしてきた今のウチラなら」
あさひ「や、やりましょう！みなさん！」
彩「・・・そうですね 今なら・・・きっと 」
詠美「・・・ああ、もうっ うまくいかなくても しらないからね！？ 」
オタク横「？ い、いったいナニを話しているんだな？」
瑞希「・・・いくわよ！みんな！」
全員「「「ラジャッ！！」」
五人は それぞれがもっていた コミレングリップを 一つに重ねる
５つのコミレングリップが 5色の光に変わり、さらに重なり
一つの光に・・・・・・そして
全員「召還！ハートフルブラスター！（カッ！）」
光は一気に収縮し・・・ 巨大な大砲に姿を変えたっ！
全員「「出来たぁっ♪♪」」
オタク横「な、なにやったんだな！？ アレは？」
オタク縦「なにをやろうと コイツには無駄でゴザル！ショカイバーン！」
怪人「ゴゥカ！（ジャキーン）」
対する コア・オタークは すでにハードカバーシールドで
完全防御体制でそなえていた・・・だが。
彩 「照準・・・セット」
瑞希「ハートフルブラスター シュートっ！！」
ブラックが 相手の狙撃ポイントを確認し、レッドは トリガーを引く
五人の力が光の弾となり怪人にめがけて飛んでいく！
ズガッ！！
・・・・・・・・・・・・
怪人「・・・・ゴ？」
ナニが起こったかわからずに 自分の体を眺めるコア・オ・ターク・・・
・・・その盾と体には 大きな穴が開いていた・・・
怪人「ゴ、ゴ、ゴゴゥギャァァァァーーーーーーッ！！！」
ドカーーーーン！
あさひ「や、や、や、やりましたぁっ♪」
瑞希 「勝ったのね！ 私たちっ♪」
詠美 「ま、 ホンキになれば こんなもんよ☆」
オタク縦「・・・ま、まさか あの盾ごと 貫くなんて・・・あんな技つかうなんて、反則なんダナーーッ！」
オタク縦「あ、あと一歩でござったのに・・・と、そんなこと 言ってる場合でござらん！はやく逃げないと・・・」
由宇 「どこにいくんや？ あんたら」
オタクズ 「ヒィッ！？」
現在の状況を認識し撤退準備を決めた二人であったが
少しばかり遅かった。
オタク縦「ご、ゴメンなさいでござるぅ〜！！」
オタク横「カンベンしてほしいだなぁー！コ、今度は 本当に反省したんだなっ」
そして 先ほどまでの威勢はどこへやら、
地面にこすり付けるほど 頭を下げて慈悲にすがる
ゴッザールとナンダーナだったが・・・
由宇 「残念やな〜。ウチは レッドと違うんや♪（ニヤッ）」
オタクズ「ヒィィィィィーーーッ！？」
由宇「東京湾まで とんでけぇええええぇぇぇーーー！！」
カキーン！！
オタクズ「「ドェェェェェーーーーーーー・・・・・・（キラン☆）」」
哀れというか 当然というか、
彼らの体は遠き夜空にまで 飛んでいってしまったのであった・・・。
由宇「よっしゃ これでザコもかたづいたで。」
彩 「任務・・・完了ですね」
あさひ「で、でも よ、よかったです♪ うまくいきまして その、必殺技が」
詠美「本番に強かったということよ♪さすが 私♪」
由宇「いやいや ウチラの特訓の成果や♪」
瑞希「うん、でも それだけじゃないと思う、 きっとあの時 思いが重ねることが出来たから・・・」
彩 「・・・ですね（ニコッ）」
詠美「同じ思いって？」
・・・・・・・・
趣味の性格もまったく 違い接点の無いようにみえる五人
だけど 彼女達の共通の思い。
それは即売会が大好きという思い。
そして 彼等にソノ思いをバカにされたからこそ
その思いが 強まったわけであり・・・
詠美「ふみゅ？じゃあ 必殺技が完成したのは・・・」
あさひ「あ、あの方たち の お、おかげかも？」
瑞希「う〜ん・・・ 感謝したくはないけどね（＾＾；」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
由宇「さてと、おしゃべりはココまでや 原稿もまだまだ のこっとるしな」
瑞希「・・・あれ？でも 必殺技が うまくいったということは・・・」
あさひ「あ、も、目的が達成したことにーーー」
確かに 今回の合同本作成は『必殺技完成』の目的で
はじめられたモノである。目的が達成された今、必要がなくなった
とも言えるのではあるが・・・・
由宇「なにいっとるんやアンタラ、原稿は 製本することが 一番の目的やで。
それとも トーンも貼っとらん 未完成の作品を読者に見せるつもりかい」
瑞希「・・・そうね、 中途半端で終わるなんて ナンカいやだし」
彩 「・・・・異議なし、です」
詠美「ま、あたしの作品ほどの 作品なら未完成でも売れちゃうから ぜ〜んぜん 問題な・・・」
由宇「よっしゃ なら急いでもどって 原稿再開やっ！」
瑞希、彩、あさひ「「「ラジャ〜っ！！」」
詠美「！？ち、ちょっと 私を置いていなないでよ！？ふみゅ〜んっ 」
かくして ハラジロシスターズの企みを 阻止したコミレンジャー
だが 彼等の攻撃はマダはじまったばかり、
五人の力を一つに あわせ、
即売会と世界の平和を守るのだ コミレンジャー
（後編完 ・・・次回 おまけに続く）
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