前回までの あらすじ

 新必殺技の完成にむけ
特訓(同人本作成) を開始した コミレンジャー五人 
 そして 数日が過ぎていき・・・



「同人戦隊 コミレンジャー
 第2話:萌えを力に・・・ 召還! ハートフル ブラスターッ!(中後編)」


三度 由宇の部屋にて)

由宇「うおおおおぉぉっ!」
ガリガリガリ・・・・

詠美「りゃりゃりゃぁぁlっ!」
カリカリカリ・・・

あさひ「お、おりゃぁぁ〜・・・」
ハリハリハリ

瑞希「桜井さん・・・別に声はださなくても 大丈夫だから(^^;)」
あさひ「え、そ、そですか?(汗汗)」

 「・・・・・・・」
カキ、カキ、カキ・・・・

ということで 執筆作業も終盤、
仕事の終わった 桜井あさひちゃんも 復帰し、
作業は 大方の予想に反して(?)順調にーーーー

・・・・・・・・

詠美 「あ、コパンダマークU ココ 61でお願い」
あさひ「え?ろ、61って え、えっと・・・」
瑞希「はい このトーンよ」
あさひ「あ、トーンの名前だったのですね。ど、どもです(ペコペコ)」

由宇 「あ、あさP.ここのコマ、 フラッシュ たのむわ」
あさひ「え?フ、フラッシュですか?」
由宇  「ん? ああ、さすがに 無理やったか?」
あさひ「い、いえ、ちょと まってくださいっ。デ、デジカメ・・・」
瑞希 「デジカメ?」

パシャ!

瑞希  「・・・・・・・」
あさひ 「ち、ちゃんと 光ってましたか?」
由宇  「ベタなボケかますなっ!」
あさひ 「ほ、ほぇ?(・□・;;;)」

・・・・・・・・

由宇「?どした 詠美」
詠美「あ、ちょうど よかったわパンダ ちょっと これみてよっ」
由宇「どれどれ? これは 彩の原稿やな・・・・記憶障害の御主人に尽くす メイドのお話か・・・・・・・・・
    うん、 さすがは 彩っち よう話が ねられとる」
  「・・・ありがとうございます(ぺこ)」
由宇「で? これが どうかしたんか?」
詠美「どうかしたかじゃないわよ! 問題はキャラよキャラッ!なんで 肝心のメイドが ふとっちょの おばさんなのよ?」
由宇「・・・ああ、そういうことかい」
  「変・・・でしたか?」
由宇「ん〜・・・ まぁ、今回の目的には あってへんわな。 ストーリが破綻しないなら
    かわいい女の子にした方が ええんとちゃうか?」
  「・・・わかりました(コクッ)」
詠美「そうよそうよっ  大体メイドってのは カワイイ女の子がやる職業でしょ?
    こんな 歳をとったメイドなんて 実際にいないわよっ。 ねぇ?」
由宇「いや ・・・それは ちゃうで 詠美」

・・・・・・概ね順調にすすんでいた。



瑞希「みんな〜 、お茶を入れたんだけど そろそろ休憩にしない?」
由宇「お?もう こんな時間かい。」
詠美「ふふ〜ん 今日のおやつはなにかな〜♪ ふみゅ? 彩は休まないの?」
  「・・・あと少しだけ・・・(カキカキ)



瑞希「・・・はい どうぞ♪」
あさひ「あ、 ありがとございます 瑞希さん・・・あ、あれ? コノお茶・・・」
瑞希「うん、今日は ラベンダー茶にしてみたんだけど・・・苦手だった?。」
あさひ「い、いえ そんなことないです。いい香りです♪」
詠美「そうそう♪ 確か それには 幻覚作用があって 体にいいのよね〜♪」
由宇「幻覚が体にええわけ ないやろ。アホ」
瑞希「えっと ラベンダーにあるのは 精神を安定させる効果よ。(^^;
    だから ストレスがたまったり、疲れてるときに時なんかに いいんだって。
    あと オレジフラワーも少し入れているし ハチミツも入ってるから
    飲みやすくなってると 思うんだけど・・・」
  「(コクッ)・・・おいしい・・・です。」


あさひ「・・・わ、わたし、瑞希さんが うらやましいです。ス、スタイルもいいし
     美人だし、お、おまけに 料理も 上手ですし、マンガのアシスタントまで・・・」
瑞希「え? やだ♪ そんなことないわよ(^^;;;)
    桜井さんのほうが すごいじゃない。かわいい、 ちゃんと声優の仕事をこなして 
    歌も上手だし、 それに お茶については 私が ただ好きなだけだし
    それに いつも アイツに食べさせたり 手伝ったりしてるから 自然に上達しただけだし」
詠美 「アイツ? アイツってだれのこと?」
由宇 「和樹に きまっとるやろが」

ピクッ!?
次の瞬間 彩、詠美、あさひの表情が 一斉にこわばった。

瑞希「・・・どうしたの? みんな」
あさひ「あ、い、いえ なんでもないです はい」
  「・・・・・・」
詠美 「ふみゅ〜〜・・・」
瑞希 「そう?なら いいのだけど・・・」

・・・・・・・
活動年数 わずか数年でありながら 早くも壁際配置という
驚くべき急成長を遂げた 期待の新鋭大手同人サークル「ブラザー2」
そして サークルの代表者であり、 すでにいくつかの雑誌からの連載の話も来ているという
 期待の若手作家こそ 「千堂かずき」その人である。
・・・もっとも 彼女達にとっては それだけの存在ではないわけであり・・・

・・・・・・

あさひ「あ、あの・・・ですね。瑞希さんに ま、前から聞きたかったこと あるのですが・・・」
瑞希「ん?なに?(ズズッ・・・)」
あさひ「そ、そのですね、み、 瑞希さんと 、和樹さんは・・・そ、その・・・」
  「ラブラブですか?」

ブッ!

あさひ「きゃっ!?」
瑞希「(ゴホッ!ゴホッ!)な、なによ イキナリ」
由宇「あぶないなぁ〜  瑞希っちゃん! 原稿に茶しぶきがかかったら どうするんや。」
詠美「ていうか パンダパンダパンダァア! いま アタシを盾にしたわねっ!?」
由宇「あ・・・イヤ〜 すまんな〜詠美♪ 手近にいいものが なかったさかい。
    水もしたたるいい女・・・ってか?」
詠美「ムキッーーー!!」
由宇「あ、こら 暴れんやないっ」

あさひ「・・・で あの その、どうなのですか?」
  「・・・(じぃ〜)」
瑞希「え、えっと それは・・・」

・・・いつもなら 誰かが止めにはいる二人のいざこざなのだが
 今回は そのまま放置上程で あさひ 彩の二人は 瑞希に詰め寄る

瑞希「・・・ち、ちがうわよっ!  アイツと私は ただの友達っ 腐れ縁!
     アイツ ずぼらで怠け者で おまけに 一人暮らしになってから 
    コンビニ弁当どころか まともに食事すら してないし。
    だから 私が たまにいって面倒みてあげてるだけなのよ

  「・・・・肉体関係は?」
瑞希「あるわけないじゃないっ!」
由宇「なんや まだやったんか?」
瑞希「い、猪名川さんまでーーーっ」
由宇「まぁまぁ そんな 恥ずかしがらんでもええやないか♪ウチとアンタの仲やなんやし♪」

本当に気にしてない 感じで 答える由宇。 
ちなみに その両腕は 詠美ちゃんさまを コブラツイストに固めていた。

あさひ「あ、あれ? 由宇さんと 瑞希さんは以前から お、 お知り合い だったのですか?」
由宇 「まぁ 昔ちゅうても 数ヶ月の差で あんたらとも 大差あらへんけどな。
    せやけど、アノ頃の 瑞希っちゃん 今と違うて おっかなくてなぁ、
  、 うちらや 即売会のことゴッツイ目の敵にしとったんやで。」
あさひ「え? そ、そだったのですか?」

驚愕の表情で 由宇に聞きかえす あさひちゃん。
あさひが はじめて彼女を知ったときには すでに サークルで売り子をしていており
とても そんな風には見えなかった。

瑞希「そ、そんなに お、おっかなかったかな?(汗汗)」
由宇「そやで。 同人の話になると、 いつも 目を吊り上げとって。
    それで和樹とは しょっちゅうケンカばかりしとったし・・・あ、これは今でもか?w」
あさひ「し、しりませんでした・・・」
由宇 「まぁ  今はそんなこともなくなったようやけど、もう あきらめたんか?(ニヤ)」
瑞希「う〜ん あきらめた とは ちょっと違うかな? 今でもオタクはキライだし・・・
    でも 和樹は いっしょうけんめいに取り組んでるし、
   そんなアイツの姿を見てるのは キライじゃないし。 
   ゲームやマンガのことなんて、私には まだよくわからないけど。
   でも できることだけでも いいから、アイツの手助けはしてあげたい。 
    ・・・ただ それだけ・・・」

・・・・・・・・・・・・・

あさひ「あ、あの・・・瑞希さんは・・・今でも コミパは キライ・・・ですか?」
瑞希「・・・・・もちろん・・・・大好きよ♪
     あそこでは いろいろと 楽しいこと、もちろん 悲しいことも たくさん あったんだけど
     それでも 大切なこと、きづかなかったことも たくさん教えてくれた。
     だから 今はそのすべてが 大切な思い出に変わってる。
     ・・・私 コミパに出会えて本当によかった・・・」
あさひ「よ、よかった・・・あ、あの わ、わたしもっ です♪」
由宇「あったりまえやん。 もしキライだったら 今ここに居らんて。 な? 詠美も そうやろ?」
詠美「ふ・・・ふみゅ、ギ、ギブ・・・(;◎■◎)」
瑞希 「・・・猪名川さん、彼女、白目むいてるけれど・・・(・。・;;;)」
由宇 「おお、忘れとったわ(^ー^;」

  「私達は・・・一人一人違うけど・・・だけど 大切な思いがある・・・
    ・・・だから 私達はココに居る・・・・。」 

・・・・・・・・
彩の言葉に 彼女達は 一様にうなづいた。
彼女達にとって大切な思い・・・それは・・・

ピピピ♪ ピピピ♪

そのとき 五人の腕にはめられた通信機の腕輪が なりだした
彼女達は ほぼ同時にスイッチを入れた。

  「あらあら、皆さん 特訓中のところ すみません。」
瑞希「南教授、なにかあったのですか??」
  「はい、たった今 ハラジロシスターズについての情報が届きました。 
    みなさんは 至急 ブリーフィングルームに 集合してください。」

・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・

(中後編に続く)

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